アナウンサー・藤村幸司BLOG
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イケメン海女は、中身も男前
2009/07/17 19:52

かつて長崎・壱岐で、ウニ漁を取材したことがありますが、潜るのはもっぱら女性たち。「海女」と書いて“あま”ですから、本来、海女さんとは女性の仕事です。ところが「三重県の伊勢志摩には、“男の海女さん”がいて、それも若くてかっこいいらしい」というので、さっそく噂の“イケメン海女”の取材に出かけました。

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いわゆる“海女ルック”に身を包み、通行人に笑われながらも訪ねたのは、志摩市甲賀地区。伝統的に海女漁が盛んな地域です。まず何よりも、海が美しいのには感激しました。透明度バツグンで、絵にかいたような青い海原が、どこまでも広がっています。

この海を仕事場に、海女としてアワビやサザエを素潜りで採っているのが、杉山裕介さん(27歳)=画像左=と清水健太クン(21歳)=右=の二人。杉山さんは俳優の坂口憲二さんをほっそりしたような、健太クンも俳優の平岡祐太さんをちょっぴりワイルドにしたようなイケメンです。最近、なんでもかんでもイケメンの形容詞をつけがちですが、彼らこそ正真正銘のイケメンです。
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海女歴3年目の杉山さんは、大阪の出身。リゾートやダイビングの学校を卒業後、沖縄の西表島や石垣島でダイビングのインストラクターをしていましたが、ペンション経営を目指して志摩に移住。そこで海女の仕事を知り、興味を持ったのだとか。でも伝統を大切にする海女漁のこと、よそ者であり、ましてや男の杉山さんは、すぐには受け入れてもらえませんでした。そこで、甲賀漁協の勧めもあり、1年間、地元の定置網漁を手伝いながら漁師を体験し、ようやく認められ海女となったそうです。始めたころは、まったく漁にならず、連日の“収穫ゼロ”にあせったこともあったと言いますが、いまや立派な海女さんです。

「いったん決めたことを、途中で投げ出したくない」「志摩の皆さんの協力に報いたい」という強い思いが、過酷な海女の仕事を続けさせる杉山さんの原動力です。そして、もうひとつ忘れてならないのは家族への愛情。実は、2児のパパでもある杉山さん、収穫がなければ収入もなしという漁師の世界で、家族を養っていくためにも、手を抜けません。そんな彼も家では、とても子煩悩なパパ。奥さんも美人で、これこそ幸せ家族!って感じでした。ほんと、生き方までも男前なのです。
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一方の健太クンは、生粋の地元っ子。お父さんとともに、ダイビングショップを運営していますが、漁が解禁されれば海に潜ります。若いけれど、海女歴は杉山さんより1年先輩、小さいころから、身近に海女漁を見ていて、海女さんたちを尊敬していたそうです。健太少年の目に、海女の女性たちは「かっこいい」と映っていました。

よその地区では男性の海女を「海士」と呼ぶところもありますが、彼は、あくまで自分たちも「海女でいい」と言います。そこには、甲賀地区の伝統である海女漁を守り、受け継ぎたいという思いと、先輩海女さんたちへの尊敬の気持ちが表れているように感じました。健太クンは、今風のイケメンで、もしかすると“チャラ男”に見られがちですが、話していると、一本びしっと芯の通った男らしさが伝わります。よく気がついて礼儀正しく、ハートまで男前ないいやつ!なのです。

漁に同行した感想は、「海女漁とは、とてつもなくきつい仕事である」ということ。素潜りで10メートルほどの海底にいるアワビやサザエを探すんですが、1時間半、休むことなく、潜水を繰り返します。これを1日2回。時には海底の岩場に体が引っ掛かり動けなくなるなど、命の危険を味わうこともあるそうです。普段、食卓に並ぶものを、何も考えずに食べていましたが、船の上から漁のようすを見ていて、こんな危険と背中合わせの過酷な漁の末に口にできる海の幸は、感謝の上にも感謝していただかなくてはと感じた次第です。

海が大好きで、海女という仕事に誇りを持っているという杉山さんと健太クン。見た目のイケメン度よりも、さらに中身はイケメンのふたりでした。彼らは夏場の週末、ダイビングのインストラクターもしています。直接指導してほしい方は、ダイブステーション35(サンゴ)に問い合わせてみては・・・  


公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

カテゴリ:きょうの出来事

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