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藤村幸司
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意味がかぶってます
2007-03-01 Thu 00:01
藤原紀香さんと陣内智則さんの結婚式で、どしゃぶりなのに「雨模様」というのはおかしい・・・と書きました。
雨といえばこんな表現も耳にしませんか。

「みぞれ混じりの雨」

しかし「みぞれ」というのは、そもそも雪と雨が混ざって降ってくることをいいますから、「みぞれ混じりの雨」とは「雪混じりの雨の雨」もしくは「雨混じりの雪の雨」ということになってしまいます。この「みぞれ混じりの雨」は、私たちアナウンサーの参考書とでも言うべき『ことばのハンドブック』(NHK放送文化研究所編)に、「現象としてありえない。不適切」とまで書かれた代表的な『放送NGワード』なんです。それなのに、放送でも頻繁に出てきます。今年は暖冬のおかげで、例年ほどではなかったでしょうが・・・。

「みぞれ混じりの雨」のように、意味が重なっていることばを、『重複表現』とか『重ねことば』『二重表現』『重言』と言います。代表的なものが「馬から落馬」ですが、ことばのプロたちでさえ、知らず知らずのうちに使ってしまうようです。例えば・・・

▲「歩いておよそ5分ほどの距離」“およそ”と“ほど”は、どちらもはっきり言いきれないときに使うことば。「だいたい2キロくらい」「数メートルほど」など、数~、約、ほど、くらい、だいたい、おおむね…は、ついつい重ねて使ってしまいがちです。
▲「一番最初にゴールするのは誰でしょう」実況で耳にしましたが、一番初めが最初ですから、重複表現です。「一番にゴールするのは」「最初にゴールするのは」で十分。ついでに、「最後のラストスパート」なんていうは論外。
▲英語との重複表現では、「世界新記録をマークしました」もNG。なんでもないようですが、「マーク」は記録することですから、「世界新をマークしました」「世界新記録を出しました」でいいはず。「平均アベレージ」「速いスピードボール」も同じ意味の日本語と英語が繰り返された表現ですし、「突然のハプニング」も、突然だから「ハプニング」っていうんですよね。「キャラバン隊」「アンケート調査」「酒造メーカー」も全部重複です。
▲「炎天下のもと県大会第3日目が開幕」新人記者の原稿に出てきた重複表現。“もと”は“下”。文字で書くと「炎天下の下」と間違いに気づきやすいので、話し言葉に多い重複なのですが…。「第」と「~目」は、どちらも助数詞で、順序を表すことばですから、ひとつで十分です。

これは、あげればきりがありません。重複表現は、普段の話しことばでは、さほど気にすることはないと思いますが、放送では気をつけねばなりません。




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