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藤村幸司
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本が呼んでいる
2007-05-08 Tue 09:51
きのうは、書店の話を書きましたので、きょうは私の読書法についてです。

と言っても、たいした話ではありません。読まずに積んでおく『積読(つんどく)』です。自慢になりませんが、部屋には読まないままの本が、何十、何百冊とあります。だから、たまに整理していると、同じ本が出てくることがあります。ハードカバーが文庫になったとか、装丁が変わったとかならまだいいんですが、まったく同じ本が2冊、3冊と出てくると、さすがに反省します。

でも、書店に行けば、相変わらず次々に買っていますし、私の友人や後輩たちにも「気になる本でも雑誌でも、ためらわずにその場で買っておけ」と言っています。なぜなら、私の経験上、よほど有名な作家さんの作品は別にして、「また今度買えばいいか」と思っていた本とは、次に巡り合えることがほとんどないからです。「あの時、気になった本は、自分を呼んでいたんだ」と後悔したことも少なくありません。

考えてみたら、毎日次から次へと新しい本が出版されています。販売する書店にしてもスペースに限りがあるわけで、当然どんどん入れ替えていきます。売り場は頻繁に変化しているのです。だからこそ、本屋に行くのも楽しいわけです。それなのに、自分に都合よく「今度また」などと思ってみても、ムダなわけで、本との出会いも一期一会なんです。

積んでいて、さっぱり読まない本もありますし、思い出したように読みたくなる本もあります。それは、本屋で呼ばれた時のように、また本が呼んでいるのかもしれません。ずいぶん前に買っておきながら、なかなか読まずに、ふと読んだ1冊が、精神科医・斉藤茂太先生の『「もうイヤだ!」と思ったとき読む本』。

生きていれば、誰でも「もうイヤだ!」と思うことはあります。それを楽に、また前向きにさせてくれる本です。「どん底だと思ったら、あとは良くなるしかない。もうイヤだ!は幸せへのステップだ」と説いています。読んだのは、ちょうど会社を辞めようと思った時でした。買ってカバーがかかったままだった本を、「これなんだっけ?」と何気なく開いたら、この本だったのです。まさに、本が呼んでいたような気がします。

読み終えて、とても気分が晴れたのを覚えています。そして人生の決断に少なからず影響を与えてくれました。そんなことがあって、わずか数日後に、斉藤先生の訃報を聞きました。

本との出会い、本との会話、これからも大事にしたいと思います。

そうそう、部屋にいっぱいあるのは本だけではありませんでした。見ないままのDVDにビデオ、聞かないままのCDも・・・。これも一期一会かな。
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