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藤村幸司
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舞台は楽し~役者・藤原竜也
2007-05-15 Tue 01:39
さて、きょうは何を書こうかとネタ探しに、5月15日は何の日か調べてみたら、私が“芝居の神の子”と思っている、あの役者さんの誕生日でした。

その人は、藤原竜也さん

きょうで25歳だそうです。なんだか、「まだ25?」という感じです。それくらい、これまで数多くの映画やドラマで見事な演技を披露しています。でも私は、彼が一番存在感を見せつけるのは、舞台の上だと思っています。

蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で衝撃的とも言えるデビューを果たしたのは15歳のとき。なかなかチケットが取れず、私はようやく手にした2階の隅っこの席で、初めて『身毒丸』を観ました。寺山戯曲独特の怪しげな幕開け、私の席からは役者はコメ粒程度にしか見えません。しかし、薄暗い舞台に藤原さんが登場するなり、その周りが特別な空間に変わったことを今も覚えています。照明も当たっていない、まだセリフも発していない段階で感じた強烈な存在感。舞台とは物理的な距離はありましたが、いっぺんに芝居に吸い込まれてしまったような気がします。

その後、『大正四谷怪談』『オイル』『エレファント・マン』『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『天保十二年のシェークスピア』などなど、藤原さんの作品を数多く観ましたが、そのたびに、一度も裏切ることなく舞台役者としての成長を感じさせてくれました。断わっておきますが、私は彼の追っかけファンではありません。でも“いい芝居”を求めていると、必ず行き当たる役者さんなんです。

それらの舞台について、ひとつひとつ感想を書きたいところですが、それはまたの機会に譲るとして、藤原さん本人の印象を紹介します。ちょうど1年前、24歳になったばかりの藤原さんに、私は単独インタビューするチャンスがありました。場所は北九州芸術劇場。『ライフインザシアター』の上演前の貴重な時間をいただいての取材でした。

いまどきの若者らしいラフな、でも上品な服装で現れた藤原さん。その瞬間、やはり“スターのオーラ”というものを感じました。ただ、これまで大物役者さんとお会いした時に感じた“どこか近寄りがたいオーラ”ではなく、包み込むというか、引き込まれるというか、そんな輝きなのです。これ、何となく分かっていただけるでしょうか。実際、話してみても、礼儀正しく、笑顔を絶やさず、偉そぶらず・・・本当に好青年でした。

芝居の話、映画『デスノート』の話、プライベートの話などいろいろうかがいましたが、全体の印象は自分の考えをしっかり持っていて、ブレがないこと。先輩から演技についてあれこれ言われても、「言う人によって、まったく逆のアドバイスもあるし、全てを実行できるわけではないから自分で選ぶことも大事」とか、「ほめられても、おだてられても信じない、自分を肯定してしまうのが嫌だし、常に自分をしっかり持っていたい」など、骨っぽいことを、さわやかな笑顔でサラリと言いのけます。

こんなふうに年齢以上に大人で、仕事に対して冷静で客観的な目を持っている一方で、夢を語ると、若者らしくキラキラしていて、熱い情熱も持ち合わせていることがわかります。そんな藤原さんの次の舞台は8月、9月の『ヴェニスの商人』。またもシェイクスピアの名作に挑戦です。 『ライフ~』で初顔合わせだった市村正親さん、『大正~』の寺島しのぶさん、そして藤原さんとは多くの舞台を共にしている西岡徳馬さんらの共演です。

毎回、チケットの取りにくい役者さんですが、まだ彼の舞台を観たことがないという皆さんには、とにかく生の舞台で魅力を発揮する藤原竜也という役者を、一度その目で確かめてほしいのです。
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