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藤村幸司
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封印したことば
2007-05-17 Thu 16:28
green.jpg雨上がりのけさ、近くの公園の緑があまりにもきれいだったので、思わずケータイで1枚カシャ・・・。
テレビの天気予報では「五月晴れ(さつきばれ)が戻ってきそうです」と伝えています。そうか、今は5月に晴れたら『五月晴れ』というほうが多いんだと再認識。というのも、本来は陰暦の5月、つまり梅雨の時期に、時々晴れることを『五月晴れ』と言ったからです。つまり『梅雨の晴れ間』『梅雨晴れ』のことですね。だから『五月雨(さみだれ)』は梅雨どきの雨ということになります。

時代は変わっているので、『五月晴れ』も『五月雨』も、今ではストレートに5月の晴れ、5月の雨として使われることが圧倒的に増えていますし、これは自然の流れだと思います。でも、本来の使い方が正しいと感じている人もいるので、放送では気をつけて使うべきです。少なくとも、本来の意味を知った上で、使わねばなりません。

放送でことばを発するということは、とても重いことだと思っています。そのために、きのう書いたように『ズームイン!!朝!』のお天気リレーのコーナーで、私が使わなかった、いえ、使えなかった表現がありました。実は、それまでは、普通に使っていたことばです。

「きょうは、いい天気です」

え、どこがおかしいの?なぜ、使ってはいけないの?と、思われるでしょう。実は当時、『ズームイン!!朝!』という番組は、ディレクターは月に1回、キャスターは年に2回、全国から1か所に集まって、会議を開いていました。私も数々の会議に出席してきましたが、後にも先にも、このズームインの会議ほど中身の濃い(時間も長い)会議は知りません。

その中で、さまざまなことが話し合われるのですが、当然、視聴者からの意見や苦情も報告されます。そのひとつに天気リレーでの表現について「いい天気ですって言われますが、晴れたら困る人もいるんです」との指摘がありました。

晴れ=いい天気、雨=あいにくの天気と、疑いなく決めてかかっていましたが、そうなんです。職業によっては、また時期や地域によっては、きょう雨が降ってもらわないと困る人もいるんです。「降らないのか、残念だな」と思っていたところに笑顔で「いい天気」などと言われると、不愉快に感じる人もいるというわけです。

とはいえ、番組では「いい天気」という表現はやめましょうと決めたわけではありません。ただし、そんな思いの人もいることを知った上で「いい天気」を使おうと話し合いました。あの頃のズームインは、番組全体にそんな思いやりとか、優しさがあふれていたようにも思います。

私はその投書で、何気ないひとことが他人を傷つけたり、不快にしていることを知りました。そして、放送で安易にことばを発することを戒めるようになりました。ですから「いい天気」は、自分の中では封印したのです。また、知ったうえで使うのと、知らずに使うのでは、相手に対する伝わり方も違うと思っているのです。
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