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藤村幸司
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同じ漢字の国ですが・・・
2007-06-10 Sun 00:00
松尾芭蕉の『奥の細道』の旅や靖国神社参拝など、11日間の日本滞在を終え、台湾の李登輝前総統が、夕方帰台しました。←「帰台」という変な表現を使わねばならないことに、「ふたつの中国」を再認識します。成田空港では、中国籍の男が李前総統にペットボトルを投げつける事件がありましたが、思想や考え方が違うからと言って、84歳にもなるおじいちゃんに対する抗議行動ではありません。こんな暴力は決して許せません。

それはさて置き、このニュースではどの局も前総統を「リトーキ」と発音しています。もちろん、これは日本語の音読みで、台湾では通じません。中国人の友人に李登輝の読み方を聞いたところ「リィ・ディン・ウフィ」だそうです。

日本の多くのマスコミでは中国や台湾の人名、地名は音読みすることにしています。例外として北京=ペキン、上海=シャンハイ、青島=チンタオ、台北=タイペイなど、現地読みや慣用読みをするものもあります。

一方、韓国や北朝鮮の人名、地名は現地読みが基本になっています。金正日=キム・ジョンイル、済州島=チェジュとう、 板門店=パンムンジョム、明洞=ミョンドンなど。ですから日中韓の首脳会談とか、日中韓のスポーツ試合などのニュースでは、日本語の音読みと現地読みが混ざって、不思議に感じます。

でも以前は、韓国、北朝鮮の人名、地名も中国、台湾と同じように、音読みをしていました。金大中はキム・デジュンではなく、「きんだいちゅう」でしたし、板門店は「はんもんてん」でした。これが、1970年代にNHKが在日韓国人の牧師から「日本語読みは人権侵害だ」と訴えられたことから、各局が見直しを始め、1984年に全斗煥大統領が来日した時に、「ぜんとかん」ではなく「チョンドゥホアン」とするよう、韓国側から要請があったといわれ、流れは一気に今のような『現地音主義』になったのです。

ではなぜ中国、台湾は音読みのままなのでしょうか。第一には、相手側から要請も訴訟もないからなんでしょう。また、相互主義といって、中国でも日本の人名、地名は中国語の発音のままだから、お互い様というわけです。ちなみに私、藤村幸司は中国では「フゥ・ツウン・シン・ス」。こう呼ばれても、誰のことかわかりませんけど。

最近は日本の教科書や地図でも、「揚子江=ヤンツー川」のように、現地読みを採用しているらしく、マスコミでも将来的には中国、台湾も『現地音主義』にすべく研究中です。すでにカタカナ表記にしたり、漢字に現地読みを併記するところもあります。国際化が進む中、現地音主義はいいと思いますが、中国語の発音って、ものすごく難しいんです。おそらくカタカナをそのまま読んでも現地では通じないような気がしますが・・・。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
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