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藤村幸司
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しゃべれども しゃべれども
2007-06-22 Fri 10:32
のんびりしていたら、上映期間が終わってしましそうだったので、慌てて観に行きました。

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しゃべりを生業(なりわい)としている者の端くれとして、このタイトルからして気になっていた映画『しゃべれども しゃべれども』です。

TOKIOの国分太一さん扮する若手落語家と、3人のちょっと変わった人たちとの関わりが軸になってストーリーは展開します。落語の話ですが、私にも「ドキッ」とするようなセリフがいくつもありました。

たとえば、師匠役の伊東四朗さんが国分さんに向かって言うセリフ。「誰も、お前の噺なんて聞いていねぇ。聞く人がいるから喋るんであって、聞いてる人がいねぇのは喋ってないのも同じ」。これは、独りよがりのではなく、常に聞き手のことを頭に置いて喋るべきアナウンスメントも同じこと。

その師匠が講師を務めるカルチャースクールの話し方教室。不機嫌な顔で途中退席してしまう女性が、追いかけてきた国分さんに、こう言います。「あの人、本気で喋ってない。私たちをなめている」と。場所や相手によって『流す喋り』はすぐばれる。これも、プロの喋り手としては、肝に銘じておかねばならないことです。

また師匠から弟子へのセリフ「俺がやったとおりに、そっくりやってどうするんだよ」というのも、響きます。衝撃的なドラマは何一つ起きない地味な作品ですが、独特の風情に、クスクス笑える部分あり、喋り手として妙に納得してしまう部分もあって、楽しめました。

国分さんも、かなり落語は勉強されたことがよく伝わってきましたし、子役の森永悠希クンも芸達者。彼は桂枝雀さんの落語をコピーして披露するんですが、これが、かわいくておもしろい。これを聞きながら改めて、枝雀師匠は、すごい落語家だったと実感しました。

「しゃべれども しゃべれども」噺家の世界にも、アナウンスの世界にも終点はないようです。



『アナウンサー藤村幸司ドットコム』


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