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藤村幸司
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元・報道キャスターとして
2007-07-18 Wed 00:20
参議院選挙の投票日まで10日あまり。期日前投票の出足が好調です。13~15日分の総務省の中間発表によると、前回2004年の同じ時期に比べて10.46%も増えているそうです。この勢いが最終的な投票率アップにつながればいいんですが・・・。

局アナ時代、国政選挙はビッグイベントでした。公示日を過ぎれば、記者や担当アナウンサーは、取材や準備で休む間もありません。その忙しさは、投・開票日の開票結果100パーセントになるまで続きます。

そんな忙しい状況の中でも、スタッフには、「投票日には必ず投票に行くように」と言ってきましたし、私自身も、マスコミで働くようになってからは、不在者投票、期日前投票を含め、一度も棄権したことはありません。我々は「1票を大事にしましょう」「投票に行きましょう」と呼びかける立場です。それが、実際は行っていないなんて、シャレにもなりません。選挙を伝える者の最低の責任として、棄権は許されないと思っていましたし、それが分かるスタッフと仕事がしたいと思っていました。

でも残念ながら「時間がなくて投票しなかった」「俺の1票くらいで影響ないから」という輩がいたことも事実です。中には「考えたけれど、入れたい人がいない」とか「行かないのが僕の意思表示です」というスタッフもいました。私は、「それなら、自分の足で投票所まで行って、堂々と白票を投じて来い」と言ったものです。その気持ちは今も変わりません。

自民党の東京選挙区に出馬している元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代さん(36)が、2002年の統一補欠選挙の後に書いたコラムを引用します。

「確かに、投票してもしなくても、その結果は結局、私たちの生活に降りかかってきます。しかし、そこで考えて欲しいのは、不満があるのに、黙ってムスッとしているのと、口に出して表現するのと、果たしてどちらが望ましいだろうか?ということです。」

「少なくとも民主主義という仕組みは、一人一人が自分の考えを持っていて、それを表現することを前提にしているのではないか?と私は思います。そして、議会に代表を送り込む“議会制民主主義”を私たちが採用している限り、その不満も代表を通して表現するべきではないでしょうか?」


いいこと書いていますよね。その丸川候補本人が、期日前投票をしようと新宿区役所を訪れたところ、選挙人名簿に名前がなく、投票できなかったといいます。陣営では、この日、期日前投票をすることを、マスコミに予告していたので、報道各社が集まっていました。本人は、さぞ焦ったことでしょう。

「ニューヨークに赴任し、戻ってきてすぐに住民票の手続きをするつもりだったのが、忙しくて忘れてしまった。お集まりいただいたのに、ごめんなさい」と報道陣にあやまったそうです。でも3年前に帰国している丸川さん、それから今まで選挙権がないままということは、少なくとも3年間ずっと、投票に行っていないのではないかという疑惑が浮上しています。

もしそうだとしたら、候補者としても問題ですが、私は報道キャスターだった丸川さんに、がっかりです。世間の皆さんに「しょせん、報道してる人ってそんな程度」と思わせた責任は小さくありません。あのご自身のコラムは、何だったんでしょうか。

【追記】丸川さんは18日、都内での遊説で、有権者に向け、過去3年間にわたり選挙に投票していないことについて謝罪したそうです。ただし、「まずは私のことでご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした」と頭を下げだけで、謝罪した内容については詳しく語らなかったため、今回の騒動を知らない有権者は「いったい何を謝ったの?」と不思議そうな表情だったとか。


『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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