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藤村幸司
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あのカメラ目線
2007-08-19 Sun 00:04
安倍晋三総理が、あの『カメラ目線』をやめました。報道各社のぶら下がり取材で、じっとカメラを見つめたまま答える表情には、「気持ち悪い」「不気味だ」という声さえありました。そもそも広報担当の世耕弘成首相補佐官らのアドバイスで「記者ではなく、直接国民に訴えたい」と始めたはずの『カメラ目線会見』でしたが、国民に訴えるどころか、悪評の嵐。今回、総理はやめた理由について「確かに肩に力が入っていたときもあったかもしれない。どのような話の仕方をすればより国民に伝わるか、考えていきたい」と話しているそうです。

私はあのカメラ目線のすべてが悪いとは思いません。やり方が、一辺倒でヘタすぎたのです。さすがに微動だにしない視線は、違和感そのものでした。質問した記者に顔を向け答えつつ、ほかの記者にも視線を配り、そしてポイントでカメラを見てしゃべる、そうすれば印象はまったく違ったはずです。自民党内にはテレビ出身の議員もわんさかいるんですから、もっとテレビの効果的な使い方をアドバイスしてあげればいいのにと思うのですが・・・。

これまで、私も数多くの人たちにマイク取材をしましたが、そのたびに「カメラを意識せず私と会話しましょう」と、お願いしてきました。「どこを見てしゃべったらいいのか?」テレビカメラに慣れていない一般の方には、よく尋ねられましたし、不安に思うのは当然です。逆に、少しテレビ取材に慣れた方に多いのが『カメラ目線しゃべり』でした。「私は取材慣れしています」というアピールは感じるのですが、モニター画面を見てみると、それは不自然さと、威圧感がいっぱい。視聴者には「落ち着きがない」とか「ちょっと怖い」との印象まで与えてしまいます。

インタビューにしても、会見にしてもあくまで『対話』です。質問する側、される側、お互いに相手を尊重してこそ成り立つのです。記者を無視してカメラのレンズしか相手にしなかったあの会見は、結局、国民をも無視したように映ってしまったのでしょう。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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