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藤村幸司
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ひとり・一人・独り
2007-08-28 Tue 19:29
うその119番通報を繰り返していた58歳の男が逮捕されました。「自宅に火をつけた」「サリンをまく」など、うそ通報は深夜を中心に、多い時で1日30回以上、合計388回にも及んだといいます。実際に消防車が出動したことも4回ありました。

いったいなぜ、そんなことをしたのか?男の供述に驚き、(あき)れ、そして哀れを感じます。

「一人暮らしで寂しかった。誰かに、かまってほしかった」


「58歳にもなって、人の迷惑も分からず、バカなやつだ」と言えば、それまでですが、そんな年齢だからこそ、寂しかったのかもしれません。同じく夕刊に載っていた記事では、ネットカフェ難民が全国で約5,400人に上ると推計され、そのうち50歳代が、23%あまりを占めていると伝えています。私には、まだしばらく、その年齢に達するまでは時間があるとはいえ、 これは誰もが他人事ではありません。

『一人』
『独り』とも書きます。テレビの字幕を発注するときや、原稿を書くときは、どちらが適当かいつも考えます。『一人』は、単純に人数に重点が置かれている場合。「一人っ子」「一人旅」「一人息子」などです。一方、『独り』は、孤独、独断、独占、単独の意味が入っている場合に使います。「独りぼっち」「独り言」「独り寝」「独り身」・・・。こちらのほうは、何だか哀愁を感じますね。たぶん、『にせ119番男』の場合は、「独り暮らし」と書いたほうが、ぴったりくるのかもしれません。

かつて、お坊さんのお説法で、「独生・独死・独去・独来」ということばを聞いたことがあります。「人間は誰でも、独りで生まれ、独りで死に、また独りで去り、独りで来るもの」という意味だそうです。みんな孤独なんです。でも、だからと言って、自分勝手に気ままに生きろと言うのではなく、しょせん『独り』だからこそ、人は命のある時には、周囲を敬い、お互い助け合い、一生懸命に生きるべきなんだと、理解した覚えがあります。

人間はしょせん『独り』・・・、そのままだと寂しすぎますが、『だからこそ』、共に生きることを忘れてはいけないはずなんです。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
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