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藤村幸司
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多用禁止「~でございます」
2007-08-30 Thu 00:00
ていねいな言葉使いや敬語は、大いに歓迎されるべきですが、使い方が不適切で、それも度を超えると嫌味にしか聞こえません。きのうの「~であります」と同様に、使い過ぎに気をつけているものに「~でございます」があります。

「ありがとうございます」などの、定着したことばには何ら違和感を持ちませんが、「宛先はこちらでございます」「締切はあすの消印有効でございます」など「~です」「~ます」でいいところで、「~でございます」を連発されると、気になって仕方がありません。戦前、位の高い人が下の者に対しては「~だ」と話し、下の者は上に対して「です、ます」「ございます」と話すのが、一般的な敬語だったそうですが、1952(昭和27)年の国語審議会で、「これからの対話の基調は『です・ます』体としたい」と求めて以降、今は「です、ます」が一般的です。

アナウンサーの中に、「~ございます」が目立つ人がいます。それも若い人で。聞いていると、けっして、ていねいなことばとしてではなく、単に調子でしゃべっているだけなのです。何だか、三流の噺家のようで、安っぽく感じます。

そんな話を、今では真打ちですが、まだかけだしの頃の落語家・林家 しゅう平さんとしたことがあります。意外にも、彼も、この「~でございます」を気にしていて、「いまどき、落語家でも『~でございます』調は多用しないようにしている」とのことでした。そのほか、色々な話で盛り上がったのですが、「若いのに、ことばについて、とても敏感な人だな」という印象を持ちました。落語家とアナウンサー、ジャンルは全く違えども、しゃべることを生業としている者同士、熱く語った夜のことを思い出します。

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