FC2ブログ
藤村幸司
http://fujimurakoji.blog91.fc2.com/
World Wide Weblog
台風のニュースに・・・
2007-09-08 Sat 00:00
首都圏を直撃し、東日本を中心に大きな被害をもたらした台風9号。そのニュースの中には、相変わらず『漢語』があふれているので、気になって仕方がありませんでした。まずは「河川」。河川の増水、河川の氾濫など、「カセン」ということばは、頻繁に出てきますが、これを「かわ」と言い換えてはいけないのでしょうか。「河川には近づかないように」と呼びかけるより、「川には近づかないように」と言われたほうが、分かりやすいと思うのです。辞書によると、「河川とは、かわのこと」と書かれています。私が読むニュースでは、河川はすべて「かわ」と言い換えていました。

文字で表す新聞と違い、音声で伝えるテレビでは、「はなしことば」が基本です。「冠水した」というのも、「水をかぶった」に、「橋梁が損壊しています」は、「橋が壊れています」に、「流失した家屋」は「流された家」と言ったほうが、聞き手にはすんなり伝わると思います。

文字で見れば理解できることばでも、耳から聞いただけでは、文章の前後関係を判断しないと、全く別の意味になってしまう場合があります。ある日、公営競技の告知用ナレーションを担当することになりました。その原稿は「本日開催予定のレースは、コウテンのため中止となりました」というもの。一瞬、聞いただけでは「いい天気=好天だったら、できないレースってあるの?」と思ってしまいます。この「コウテン」は「荒天」のほうでした。いかにも、お役所的表現です。担当者には、「画面には文字でも出ますし、スポンサーも代理店もチェック済みですので、そのまま読んでください」と言われたのですが、若くてとんがっていた私は、「こんな原稿、読みたくない」と突っ返したのです。今から思えば、その担当者には申し訳なかったと思うのですが・・・。結局その告知は「悪天候のため中止になりました」と変更され、後日、私が読みました。

放送で話す以上、常に『聞き手』にどう伝わるかを一番に考え、最後まで工夫することを忘れたくないと思います。とはいえ、これが『言うは易し、行うは難し』なんですけれど。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

スポンサーサイト



別窓 | テレビに物申す | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| アナウンサー・藤村幸司BLOG |
copyright © 2006 アナウンサー・藤村幸司BLOG all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/