藤村幸司
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あの人は、なぜ感じがいいのか
2007-10-31 Wed 20:25
初対面の人でも、少し話しただけで「感じがいいな」とか「苦手なタイプだ」との印象を持ちます。人間は一瞬のうちに、“何か”をもとにして相手を判断しているようです。私が「感じがいい人」と判断した人の顔を今、思い浮かべてみると、全員に共通することがあります。それは・・・

笑顔が素敵である!ということ。

年齢、性別に関係なく、思い浮かぶ顔は皆、笑っています。このブログでも幾度となく『笑顔のパワー』について書いてきましたが、この力はあなどれないのです。先日、仕事関係で知り合ったUさん(推定60代)。ある企業の役員で、いわゆる“お偉いさん”なのですが、話しかける笑顔が、とても親しみやすく、さわやかなのです。だから出会った時点でコミュニケーションの第一段階はクリア。すぐに腹を割って本題に入れるのです。

Uさんの話には、ついつい引き込まれてしまします。「もっと、会話したい」と思わせる魅力があるのです。そのわけを私なりに分析してみました。まず1番目は、その笑顔です。やさしく、相手を包み込むような笑顔。それは「仲間として信頼している」という証しに映ります。お互いを信頼することから、コミュニケーションが始まると言われますが、まさに、人と人の接着剤が笑顔なのでしょう。

魅力の理由2番目は、会話の中で、たびたび相手の名前を呼ぶことです。これについても、過去に何度かブログに書いていますが、改めて効果があることを実感します。以前の私は、面と向って相手の名前を呼ぶことに気恥かしさがあったり、2人だけの会話でわざわざ呼びかけるなんて意味がないように思えて、名前を呼ぶことをほとんどしませんでした。そんなことしなくても、会話には支障はありませんでしたし。でも、呼ばれる立場になると、これが気分のいいものなのです。「どう思う?」より「藤村さん、どう思う?」と聞かれたほうが、2人の距離は縮まります。これも「認められている」と感じるからでしょう。

Uさんの会話の中に、よく出てくるフレーズがあります。それは「おっしゃる通り」。魅力分析の3番目は、このことばに代表されるような、相手を尊重することです。けっして媚びたような言い方ではなく、私の意見に対し、まずは「藤村さんのおっしゃる通り」と認めたうえで、さらに自分の主張を付け加えます。こう言われれば、結果的に自分が否定されても、嫌な感じがしませんし、素直な気持ちで相手の意見を聞くことができます。

3点あげましたが、どれも個別のテクニックとしてではなく、人間の器の大きさが自然とにじみ出ている結果のような気がします。みなさんも、周りにいる『感じのいい人』を分析してみてください。参考になることが見つかると思いますよ。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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ジャニーズの意外な趣味
2007-10-30 Tue 12:01
関西テレビの『痛快!エブリデイ』に、『丸ちゃんのエエとこ連れてって』というコーナーがあります。関ジャニ∞の丸山隆平さん(丸ちゃん)が全国各地を訪ね、ご当地出身のタレントさんのおすすめスポットをいっしょに巡るという内容です。けさは、アンガールズの2人が地元・広島の“エエとこ”を案内していました。

厳島私にとって広島は懐かしくて、思い出が詰まった街。思わず見入ってしまいました。そこでちょっと意外だったのが、宮島の厳島神社で見せた、丸ちゃんのはしゃぎぶり。鳥居の前で、ことのほかうれしそう。この若さと風貌からは想像できないんですが、実は『神社・仏閣』が大好きなんだとか。人は見かけによらぬとはこのこと。でも、このギャップがとても素敵に映りました。そう言えば、彼は京都出身でしたね。

最近、若い人に、神社・仏閣めぐりが趣味だという人が増えているような気がします。そういう私も、出かけた先に神社・仏閣・教会を見つけると気になるようになりました。以前、ブログ【人生の『その時!』】で「神様なのかご先祖様なのか分からないけれど、目に見えない力が働いている気がする」と書きました。そう思って、そんな場所にいくと、特別な信仰心などない私でも落ち着いた気分になれるのです。空気が澄んでいて、居心地がいいんです。

そこでは「○○がうまくいきますように」などというお願いよりも、今の自分が存在していることを感謝して、手を合わせるようになりました。誰の教えでもなく、自然とそうなっていました。すると、不思議にまたパワーが湧いてきます。丸ちゃんが、なぜ神社が好きなのかは分かりませんが、おそらく同じような気持ちになっているのかもしれません。皆さんも。気分転換や心静かになりたいときには、ぜひ出かけてみてください。

【補足】『丸ちゃんのエエとこ連れてって』は、きょうで終わり、来週からは新コーナーだそうです。

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TVのアクセントを嘆く大女優
2007-10-30 Tue 00:46
テレビ東京の新番組『お茶の間の真実~ もしかして私だけ!?』(毎週月曜・夜9時から)を見ました。ゲストたちの「自分だけの常識」「我が家だけの常識」について、司会の長嶋一茂さんと石原良純さんが、「世間の常識」に照らし合わせ、「普通」か「変」かを判定するというバラエティ番組です。例えば、榊原郁恵さんは、お風呂は電気を消して暗くして入るとか、KABA.ちゃんは、新品の靴を夕方に下ろす時は、その靴を履いて便器をまたぐとか。

そんな、ちょっぴりくだらない?「常識」の中で、我々アナウンサーとしては心して聞かねばならなかったのが女優の若尾文子さんの常識です。それは「朝、どの番組を見るかは、アナウンサーのアクセントが正しいかどうかで決める」というもの。若尾さんいわく「日本語には決まったアクセントがあるのに、それが狂うと意味まで違ってしまう。特に朝の忙しい時間は、耳からの情報だけにたよっているので、アクセントは重要なんだ」とか。

たしかに最近は、アクセントの平板化が進んでいて、何でもかんでも平らに読んでいれば通じるような傾向がありますし、細かいアクセントの揺れを問題にしないきらいもあります。でも若尾さんのようにズバリ指摘される方々がいるかぎり、ことばのプロたちは、世間の流れに甘えているわけにはいきません。

若尾さんが例としてあげたのは手紙などの「1通」(名詞)のアクセント。多くの人が「い」を高く(頭高)読んでいるけれど、正しくは真ん中の「っつ」が高く「う」で下がる(中高)アクセントなんです。私は、頭高でもいいと思っていましたが、アクセント辞典で確認したら若尾さんのおっしゃる通り。「美しい日本語があるんだから」というひとことが重く感じられました。

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濡れ手で粟
2007-10-29 Mon 13:08
「慌てる時は粟(あわ)を食うのではなく、泡(あわ)を食うのである」

これは、アナウンサーがアクセントの勉強をするときに使われる例文です。粟は「」の音が高く、泡は「」を高く読みます。でも今、若い人に粟(あわ)と言っても、実際に現物を見ることもないので、なかなか伝わりません。まぁ、私も粟(あわ)には、「粟おこし」「小鳥のえさ」というくらいの認識しかありませんが・・・。そんな話を栄養士の先生としていると、「白米に比べて栄養が豊富な粟(あわ)は、最近はアレルギー対策や健康スイーツなどにも利用され、栄養学的にも優れた食材よ」と教えられました。

粟(あわ)と聞けば、まず「濡れ手で粟」ということわざが思いつきます。濡れた手で粟(あわ)をつかむように、苦労もせずに利益を得ることの例えです。この「濡れ手で粟」という気持ちは、正直、誰もが持っているでしょう。「楽して儲けられるなら、それに越したことはない」というのは人情というものです。

でも一方で「世の中に、そんなおいしい話はない」という感覚も持っています。楽して何かを得ようとすると、どこかにひずみが出てくるものです。その場では「うまいことやった」と思っても、そんなやつには、必ずしっぺ返しがくると信じたいのです。それが分かっているから、人は真っ当な努力をし、挑戦をするのでしょう。

今、NHKでは、守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問の中継が始まりました。この場でどこまで、明らかになるのか、疑問は残りますが、決してこれで幕引きになることのないよう願いたいです。正直ものがバカをみる世の中にだけはしないでください。

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用件のない電話
2007-10-28 Sun 16:29
今の世の中、携帯電話は欠かせないものになりました。うっかり持たずに出かけてしまったら、1日落ち着かなくて仕方がありません。16年間、報道の現場で働いていたころは、携帯が鳴るのは、どちらかと言えば嫌なものでした。取れば大概が仕事関係の話、それも突発の事件や事故の知らせだったり、トラブルの相談だったり、緊急呼出しだったり・・・。いい話で携帯が鳴るのが少なかったのです。だから、今でも着信の瞬間は、変に“ドキッ”とします。

かける時にも気をつかいます。つながった時には「今、お時間よろしいでしょうか」、友人ならば「今、大丈夫?」と尋ねるのは当然のマナーですが、それまでに「今かけて、迷惑ではないかな?」「取り込み中では?」「徹夜明けで寝てるかも?」など考えると、ちゅうちょしてしまうのです。

携帯電話は便利な反面、相手の時間に無理やり割り込むという無作法なアイテムでもあります。有名な芸能人や企業のトップの人の中には、未だに携帯を持っていない人や、持っていても、かけるときにだけ電源を入れるという人が少なくありません。自分の時間は自分で管理するということなのでしょう。留守番電話や着信記録を確認して、都合のいい時に、かけ直すのだそうです。そんな人たちは、マネージャーや秘書がいるから、それでも支障がないのでしょうが・・・。

だから、よほどの緊急の用件がない限り、私は携帯電話をかけません。「元気?」「何してる?」など、たわいない話はメールで十分だと思っていました。そんな私に、きのうからきょうにかけて、「用件のない」電話が3本立て続けにかかってきました。だから特別に何を話したわけではないのですが、切った後は、とてもいい気分になれたのです。

3人とも、まったく共通点のない人たちなのですが、3人ともが「用はないけど、どうしているかなー」と私のことを思いだして、電話をくれたというのです。そういえば、皆、しばらく会っていない方々です。それぞれに近況報告をして、再会を約束して電話を切ったのですが、こんな用件のない電話もいいものです。いえ、「用はない」と言いながら、ちゃんと私のことを気遣ってくれているのがよくわかりました。私も時には、こんな電話をかけてみようと思ったのです。

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暖かいけど・・・
2007-10-27 Sat 10:39
10月も終りだというのに、関西ではまだ、最高気温の予想が25度を超える夏日のところがあります。きのう乗った地下鉄は、冷房が効いていて、それでちょうどいいくらいでした。まだまだ、秋の深まりは感じられませんが、うかうかもしていられません。世の中は一足飛びに“年末”を迎えています。

そごうツリー大阪・心斎橋の『そごう百貨店』には、もうクリスマスツリーがお目見えしました。今年は、例年より1週間早く、今月23日に設置されたそうです。高さがおよそ6メートルもある立派なツリーですが、なんだかこう暖かいと、そんな気分にはなれないものです。店としては、年末商戦に向けて、「先手必勝」といったところなんでしょう。

取材する立場から見ても、毎年の恒例行事として取り上げるのは、その地域で最初に行うところです。「早くも○○」なんてお決まりのタイトルがつけられ、一番早いビヤガーデンの初日などは、各局の中継が重なったり、「お歳暮商戦始まる」という話題でも、最初にスタートしたところに取材が集中したりするのです。これが、1日ずれたりすると、もうマスコミは見向きもしないなんてこともざらです。そのため店としても、マスコミに取り上げられるように、年々、行事モノは早くする傾向があるようです。

そういえば、民営化した日本郵政グループの年賀状のCMはもう放送していますし、デパートではお節料理の受け付けも始まりました。紅白歌合戦の司会に長澤まさみさん起用?と言う話題が出たり、小林幸子さんは、出場も発表されていないのに衣装の計画を明かしたり、見回せば年末ムードですね。暖かいからとのんびりしていたら、「あっという間に今年も終わり!」ということになりそうな予感がします。

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沖縄音楽を聞きながら
2007-10-26 Fri 13:24
いちゃりばちょ-でぇ昨夜は、神戸文化ホールで行われた沖縄のミュージシャンたちによるコンサートに行ってきました。出演は、サッカーワールドカップ・フランス大会の日本代表応援歌『勝利のうた』が有名なディアマンテスのボーカル・アルベルト城間さん、 沖縄民謡をパワフルなロックにして歌う城間健市さん、三線、三板、胡弓など沖縄独特の伝統楽器を駆使して琉球民謡を歌う與儀姉妹の3組です。

10年ほど前に、初めて沖縄を旅して以来、沖縄音楽の美しさ、優雅さ、そして物悲しさに取りつかれた私ですが、改めてその魅力にどっぷり浸ることができました。

沖縄方言で、「出逢えば皆、兄弟だ」という意味の『いちゃりばちょーでぇ』と名付けられたこのコンサートは、副題に『兵庫沖縄友愛提携35周年記念』とあります。今年が沖縄の本土復帰35年の年。つまり復帰直後に、両県が友好提携を結んだことになります。今回初めて知ったのですが、この一見、結びつきのないような沖縄と兵庫の関係には、ある人物の存在があったのです。

第二次世界大戦末期の1945年1月31日、アメリカ軍の上陸が迫っていた沖縄に、県知事として赴任したのが、43歳の島田(あきら)。当時、知事は国が任命して派遣する『官選知事』で、彼は沖縄県最後の官選知事です。その島田知事が兵庫県神戸市出身だったのです。

戦況悪化した中での「沖縄赴任」命令は、「死んでこい」と言われるのに等しいもので、当然、周囲は大反対したそうですが、「誰かが、行かなならんとあれば、言われた俺が断るわけにはいかんやないか。俺は死にたくないから、誰か代わりに行って死んでくれ、とは言えん」と言い残し、死を覚悟して沖縄へ飛んだといいます。

そして赴任後は、住民の疎開を進め、台湾まで出向き食糧確保に奔走するなど、県民の命を守るために尽力しました。わずか5か月の任期であったのに、今でも「沖縄の島守」として、地元で慕われ続けているのには、それだけの功績があったことの証です。彼の最期は、明らかではないようですが、コンサート開催に寄せた、現・仲井眞弘多知事のことばには「沖縄戦当時、一身をなげうって県民のために尽くし、戦火の中で帰らぬ人となった」と書かれています。

今でも、沖縄には巨大な米軍基地があるのも現実ですし、最近では、高校の歴史教科書検定で、沖縄戦の「集団自決」についての日本軍関与の記述が削除・修正された問題が大きく取り上げられました。でも、私も含めて沖縄以外の若い世代の多くは、沖縄といえば、遠くて美しいリゾートの島をイメージすると思います。

私にとっては、そんな遠かった沖縄が、今回のコンサートによって、そして島田叡という人物のおかげで、距離が縮まった気がします。知らなければ、考えることも、語ることも、行動することもできません。沖縄の美しいメロディを聞きながら、島田叡という人をもっと知りたくなりました。



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気になった字幕の話
2007-10-25 Thu 15:50
テレビの芸能ニュースで、KinKi Kidsの堂本光一さんが来年も『Endless SHOCK』で主演を務めることを伝えていました。『Endless SHOCK』といえば、2000年から東京・帝国劇場で上演されている堂本さん主演のミュージカルで、毎年毎年、再演を重ねている人気公演。来年1月6日の初日が通算500公演だそうで、2月26日の千秋楽には通算575公演となり、帝国劇場での主演公演としては大地真央さんの『マイ・フェア・レディ』(544回)を抜き、森繁久弥さんの『屋根の上のヴァイオリン弾き』の625回に次ぐ歴代2位の記録達成となります。そう聞くと『Endless SHOCK』のすごさを、改めて実感できます。

過去のリハーサル映像や公演DVDを見てみても、舞台として完成度の高さが分かります。舞台好きの私としては、一度は“生”で見てみたいと、常々思っているのですが、チケット争奪は超激戦のうえに、熱狂的なファンで埋め尽くされた客席を想像すると、足を踏み入れる勇気がなく、未見のままなのです。

その制作発表のインタビューで、堂本さんが、これこそ『SHOCK』というエピソードを紹介していました。楽屋裏でのこと。エレベーターが開いたら、あのジャニーさん(ジャニー喜多川=ジャニーズ事務所社長)が給食のワゴンのようなものを押しながら、堂本さんに「YOU、カレーうどん食べる?」と言ったんだとか。それに対して、堂本さんは「いくらなんでも、幕あいにカレーうどんは食えねーだろう」と、その時の胸の内を語りました。

ところで、堂本さんが言った「幕あい」とは、芝居の幕と幕の間の休憩時間のこと。この時間に観客が食べやすいように、コンパクトにまとめたのが幕の内弁当の始まりです。

「幕あい」を漢字で書けば、「幕間」

これを「まくま」と間違っている人も多く、役者さんの中でも「まくま」と言っているのを聞くことがあります。業界用語として舞台関係者の中では昔から「まくま」と言っていたという説もありますが、若い堂本さんが、ちゃんと「まくあい」と言っていたことに、感心したのです。さすが帝劇で森繁さんに次ぐ舞台役者さん!

ところが、いただけなかったのがテレビの字幕スーパーです。堂本さんのコメントに対して「幕合」と表示していました。その局が、どう規定しているかは定かではありませんが、一般的には、放送では分かりやすいように「幕あい」と書くか、正しく「幕間」と表記することになっています。「幕合」が間違いだと言いきれませんが、せっかく「幕間」という、しゃれたことばがあるのに、残念な気がしたのです。


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男のしゃべりはみっともない?
2007-10-24 Wed 14:00
4歳上の姉がいます。男同士の兄弟と違って、子どものころの姉弟げんかと言えば、口げんかが中心でした。「姉ちゃんが悪い」「あんたが悪い」「だって、先に姉ちゃんが・・・」そんなことばのバトルの末に、決まって姉が繰り出した一発が「男のしゃべりはみともない」というひとこと。いつも、これが決定打になって、私は次なることばを失うのでした。口げんかなのに、それ自体を否定する作戦。今考えると、反則ですよね。

昔の人は「男は寡黙こそ美徳」のように言いました。でも、黙っていても自己表現できる人は別にして、今の世の中、しっかり主張できない人は、男らしくないと思われます。また、普段は無口な人が、ここぞというときに、ズバッとした一言を発するから、男らしいのです。言いたいことを、はっきり相手に伝えることは、コミュニケーションの基本。男だからとか、女だからとかは関係ないはずです。

でも、これは、どう考えてもみっともないことになっています。花田勝さんと離婚した美恵子さんとの不倫関係を暴露してしまった俳優・青木堅治さん。言いたいことは言えばいいのでしょうが、「もちろん、肉体関係もありました」なんて、「男のしゃべりはみっともない」の代表例みたいなことまで言ってしましました。大人同士のドロドロは、この際かまいませんが、少なくとも美恵子さんの4人の子どものことを思いやれば、あんなに軽々しく暴露してしまう話ではないはずです。

世間では「売名行為だ」と言われてますが、こんなことで有名になっても、俳優としてメリットがあるとは思えませんし、逆に悪いイメージが定着してしまうでしょう。私には「事務所が仕組んだ」とか「名を売る賭けに出た」とかは考えにくいし、何か別の事情があるような気がしてなりません。それこそ、男として語れない理由が。でも、もし本当に売名行為が目的なら、救いようのないバカとしか言いようがありませんれど。

ことばというものは、いったん口から発してしまうと、取り返しのつかないものです。だから、私も注意深く話さなければならないと心がけてはいるものの、ついつい不用意なことをしゃべってしまって、後から反省することも少なくありません。一方で、言いたいことも言えずに我慢するのも、また思ってもいないことを口にするのも、嫌なことです。ただ男にしろ、女にしろ、相手のことを思いやる気持ちさえあれば、みっともないしゃべりにはならないと思うのですが・・・。

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やばい!
2007-10-23 Tue 23:24
数日前から、のどが痛くて、咳が出始めました。「やばい!」と思ったものの後の祭り。どうやら風邪をひいてしまったようです。後輩たちに「健康管理もプロの仕事だ」などと偉そうに言っていたのに、お恥ずかしい限りです。今年は10月になっても秋らしくなく、油断していましたが、確実に季節は進んでいました。朝晩は冷えますし、空気も乾燥しています。慌てて毛布と加湿器を引っ張り出した次第です。

そういえば、きょう電車に乗っていても、あっちでも、こっちでも咳をしている人がいました。流行しているみたいですね。みなさんも、くれぐれもお気を付けください。というわけで、きょうのブログは短めです。

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教うるは学ぶの半ば
2007-10-22 Mon 15:09
『教うるは学ぶの半ば』という慣用句があります。「人に教えることによって、自分の知識不足や、あいまいな点が明らかになるので、教えることの半分は、自分の勉強になっている」という意味です。局アナ時代も、後輩アナウンサーを指導しながら、自分にも言い聞かせることが多かったのですが、今、アナウンススクールで講師をしていて、改めて『教うるは学ぶの半ば』の意味を実感しています。

サン放送発声の基本、呼吸法、相手に伝わる読み方と話し方、話の組み立て方など、私が現場で感じたこと、実践してきたことを軸にして、教えているのですが、自分の頭では分かっていることや、自分では無理なくできることでも、相手に理解してもらおうと思うと、それこそ生半可な知識とテクニックで教えることなどできません。ですから、私もしっかり予習して、講義に臨んでいます。

そうすることで、知識や経験が、しっかり焼き付けられていくのです。また、気づかなかった弱点も見えてきます。私はアナウンスメントの技術だけではなく、この仕事の苛酷さも含めて、すばらしさや魅力を伝えたいと思っています。そんな話をしていると、ますます、自分の仕事が好きになってくるものです。

実に頼りなかった新人アナウンサーが、後輩ができたとたん、メキメキ成長することが多いのも、この「教えること」が少なからず関係ある気がします。だから、教えることは半分どころか、「教えることイコール学ぶこと」だとも思えるのです。職場でも学校でも、地域でも、世の中の先輩のみなさん、どんどん教えることをしましょう。それが先輩の責任でもあり、結局は自分のためになるのですから。ただし、押し付けがましいのはダメですよ。

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1%のひらめきの中身
2007-10-21 Sun 12:19
たしか小学3~4年生のころ、クラスで『伝記ブーム』がありました。野口英世やキュリー夫人、リンカーン、ヘレンケラーなど、皆が競って読んでいました。その当時、私が人生で初めて読んだ伝記が『エジソン』。子どものころは、いわゆる[落ちこぼれ」だった少年が、持ち前の旺盛な好奇心を花開かせ、発明王になったトーマス・エジソンの物語です。「電球もレコードも映画も、この人が作ったのか」と、痛く感動したことと、白熱電球のフィラメントが京都の竹で作られたことを知り、無性に嬉しかったのを覚えています。

今から128年前のきょう(1879年10月21日)は、エジソンが白熱電球を完成させた日です。エジソンと言えば、「天才とは99パーセントの努力と1パーセントのひらめきである」ということばが有名です。電球を発明するまで1万回の失敗を繰り返したというエジソンは、これについて、「私は1度も失敗などしていない。うまくいかない方法を、1万通り発見しただけだ」と語りました。他人から見れば失敗でも、エジソンにとっては成功までの工程だったわけで、「99パーセントの努力」の意味も理解できる気がします。

でも、私はこのことばが「天才は100パーセントの努力」とも言っていないことが大事だと理解しています。単にがむしゃらに努力するだけではなく、「アイデア」はもちろんですが、「志」とでも言うか、「情熱」と表現するのか、「やってみたい!」という思いが「1パーセントのひらめき」の中身ではないかと思うのです。サラリーマンを辞め、新しい出会いが増えました。それぞれの分野で活躍している人たちを見るにつれ、そんな思いを強くしています。

たまたま、きのう読んだ『幸せの法則』(望月俊孝・著)にも、エジソンの逸話が引用してありました。「成功するためには、まず行動すること、前向きな言葉を口ぐせにすること、そして成功をイメージすることが大事」としたうえで、エジソンも1万回の実験を進めて「行動」し、電球ができたらどんなに世の中はすばらしくなるかを「イメージ」していたと紹介しています。

私より若い世代の人たちが、やる前からあきらめているのを見ると、悲しくなります。とにかく行動してみれば、何かが見つかるはず。たとえ失敗だったとしても、それは次につながるもの。それを100年以上前から、エジソンが教えてくれています。

【追記】取り上げた『幸せの法則』には、私が普段から感じていること、心がけていること、実践していることが文字になっていて驚きました。薄くてすぐに読め、何度も読み返したくなる1冊です。こんなことで幸せになれるのかと思うかもしれませんが、まずは気持ちに余裕が生まれてくるはずです。目標を持ってがんばろうという皆さん、読んでみてください。


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福田総理の話し方
2007-10-20 Sat 17:16
安倍前総理の話し方については、このブログでも「カタカナ語が多すぎ」「慎重すぎるのか、語尾の言い回しがまどろっこしくてイライラすることがある」と書きました。今度の福田総理の話し方は、何だか人を小ばかにしたような、あの言い回しが嫌味に感じることもあれば、嫌味を通り過ぎて、開き直ったような発言に笑わせられたりすることもあります。そんな福田総理の話し方について、産経新聞がおもしろい取り上げ方をしています。

「福田首相の言葉力は?心に響かないけど… 安倍氏より上」という見出しで、就任1か月になる福田総理の話し方について、専門家に分析をさせています。東照二・立命館大教授は、「非常にフォーマルで、聞き手との距離が離れたままだ。話の内容も抽象的で印象が薄く、記憶に残らない」と手厳しい評価。総裁選で戦った麻生太郎・前幹事長は演説で「われわれ」「私ども」など、聴衆と一体化した主語を積極的に用いており、両者は対照的だと分析しています。なるほど、麻生さんの話が分かりやすく感じるのは、内容がストレートだというだけでなく、『聴衆と一体化した主語』という秘密があったんですね。そこは気づきませんでした。

ただ東教授は、「麻生氏の話し方にはくだけすぎた面もあり、女性からの『受け』はいまひとつ」のため、「2人を足して2で割ればちょうどいい」と結論付けています。一方、話し方研究所の福田健会長は、「これまで国会での所信表明演説や答弁は慎重で危なげなかったが、総じて抑揚がなく、心に響かない」と解析。「例えば『どう思いますか』という言葉で聴衆を巻き込むよう呼びかけてみることが必要だ。一本調子ではなく変化をつけ、間をしっかり取ってアイコンタクトを意識してほしい」と注文をつけています。専門家2人の評価は「福田総理の話し方は小泉元総理より下で、安倍前総理よりはいい」とのことです。

専門家が話し方を分析すると、「表現がどうだ」「抑揚だ、間だ、イントネーションだ」ということになるんでしょうが、相手に伝えるのは小手先のテクニックだけではありません。「ことばは不思議なパワーを持っている」と感じることがよくあります。昔の人は「言霊~ことだま~と言って、ことばには魂が込められている」と考えてきました。私は、少々たどたどしくても、心から発する熱い思いこそ、聞き手の心に入り込めるんだと信じています。ことばには、その人の考え方も、生き方も、歴史も、人格も表れます。「ことばが響かない政治家は、その熱き思いがないからだ」と言えば、言いすぎでしょうか。

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耳ざわりです
2007-10-19 Fri 00:15
自民党の財政改革研究会会長の与謝野馨・前官房長官が、消費税率引き上げについてのインタビューで「1%ずつ上げて選挙に負けていたらしょうがない。選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない」との発言をしました。まさに本音を述べたのでしょうが、これに反発したのが中川秀直・元幹事長。「選挙で負けることを前提とした政策はあり得ない。福田内閣退陣、自民党下野を前提とした議論に向かう」と批判しました。

言われなくても国民の多くは、このままでは日本の財政は破たんすると危機感をもっています。社会保障費を確保するためには、消費税の増税もやむなしとの、あきらめもあります。しかしです。その前にすることが山ほどあるはずです。いかに無駄を無くすかの議論を置き去りに、増税ありきの話が進むことには納得できません。経済財政諮問会議が「2025年度に約14兆~31兆円分の増税が必要で、消費税でまかなうなら11~17%まで税率を引き上げる必要がある」と試算を発表しましたが、とんでもない話です。

このニュースを見ていて、あることばの使い方にひっかかりました。それは町村信孝・官房長官の記者会見でのこと。「増税をはっきり言わずに、国民に耳ざわりのいいことばかり言っていていいのか」という旨のコメントでした。ひっかかったのは「耳ざわり」という部分です。

本来、「耳ざわり」とは「耳障り」と書きます。耳にして不快に感じることです。これが見て不快になるなら「目ざわり」ですね。つまり悪いときに使われるはずの「耳ざわり」なのに「耳ざわりがいい」と言うのは変なのです。言うなら「耳当たりのいい」くらいでしょうか。一方、「肌ざわり」や「手ざわり」、「歯ざわり」の「さわり」は「触り」と書きます。これは文字通り、感触を意味しています。だから「肌ざわりがいい」と言えるのです。これと混同して「耳ざわり」も、聞いた時の感触という意味で使われたのでしょう。

実際、その用法を見出しにしている辞書もあるようですが、誤用解説に詳しい『明鏡国語辞典』(大修館書店)には、「耳触りと解し、耳ざわりが良いのように使うのは誤用」と、はっきり書いてあります。誤用が浸透しているとはいえ、まだまだ、違和感のある「耳ざわりがいい」という表現。増税ありきの財政再建話。これこそ、どちらも非常に「耳ざわり」です。

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加古川・女児刺殺事件に思う
2007-10-18 Thu 10:54
テレビでも、新聞でも、兵庫県加古川市で起きた、『小2女児刺殺事件』を大きく取り上げています。我ふるさとが、こんなことで全国的に有名になるのは、非常に残念です。現場となった加古川市別府町新野辺は、本当にごく普通の住宅街。夕方、女の子が一人で歩いていても、何ら違和感のない日常の風景に見えるでしょう。近くには大きな工業地帯があり、地域としては、けっして寂しいところでもなければ、繁華街のような治安に不安のある場所でもありません。

さらに、聞くところによると、この地域は2年前から、『子どもを守るパトロール』を行っていて、巡回や声掛けなど防犯活動に力を入れていたそうです。そんな場所で、こんな残忍な事件が起きたことに、地元は大きなショックを受けています。子どもたちの動揺も心配です。

夕暮れまで友だちと公園で遊んでいて、「そろそろ帰ってきなさい」と母親に言われて、帰宅するというのは、私たちの子どものころと変わらない光景です。ゲームに熱中して全く外に出ない子どもより、健全に見えます。そんな日常の中で子どもが狙われたのです。それも自宅の目の前で。

子どもが外に出られない社会なんて異常と言うほかありません。最後は地域の人々の連携に頼るしかないのでしょうか。今回の事件現場と同じような場所は、どこにでもあります。ならば、どこにでも起こりうると考えると恐ろしくなります。「子どもを守るために、大人は何ができるのか」、いまさらながら頭を抱えてしまいます。

どんなに怖かったんだろう、さぞ苦しかっただろう・・・、画面に亡くなった女の子の写真が出るたびに、胸が痛みます。ただただ、彼女の冥福と、一日も早い犯人逮捕を祈るばかりです。

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「4タテで優勝」のタテとは
2007-10-17 Wed 14:56
プロ野球の日本シリーズ出場権をかけたクライマックスシリーズ(CS)が行われています。パ・リーグの第2ステージは、日本ハムとロッテが2勝2敗のタイになって、いよいよおもしろくなってきました。このCSには賛否ありますが、私など普段あまり観ない日ハム・ロッテのカードに、観はまっているくらいですから、そこは素直に成果を認めなければいけません。

一方、海の向こうでは、松井稼頭央選手が所属するロッキーズが、ダイヤモンドバックスとのナ・リーグ優勝決定シリーズで4連勝し、ワールドシリーズのきっぷを手にしました。球団創設15年目にして初のリーグ制覇だそうです。この『4連勝』のことを『4タテ』と表現したマスコミも多かったのですが、この『タテ』って何のことかご存知ですか?

連勝することを『タテ』だと思っている人が多いのです。「3タテした」とは「3連勝した」というふうに。でも、正しくはまったく逆で『連敗』のことを意味します。広辞苑には「たて【立て】・・・数詞に付いて、つづけざまの負け。連敗。」とあります。

だから用法としては「3タテを食う」「4タテを喫す」と負けた側を主語にして使うのが普通です。新聞やニュースの見出しでは長くなるので、「ロッキーズ4タテで優勝」のように「対戦相手を4タテ(4連敗)させて勝った」という意味を短縮してしまうたうのでしょう。だから『タテ=連勝』と勘違いする人が増えているのかもしれません。

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舞台は楽し~レ・ミゼラブル(2)
2007-10-16 Tue 17:02
『レ・ミゼラブル』とは「貧しく、恵まれない惨めなる人々」という意味だそうです。実はこの「人々」というところが重要で、マダム・テナルディエを演じている森公美子さんも、かつてインタビューで語っていましたが、「タイトルの意味通り、この作品は誰もが主役でありながら、誰もが特別ではない」のです。まさに、これこそが、何度観ても、また観たくなる『レ・ミゼラブル』の大きな魅力のひとつだと思います。

一般的に考えれば、主役はジャン・バルジャンということになるのでしょう。私も、最初はそんなつもりで観客席にいました。でも、観るたびに、ジャベールの物語にも、マリウスの話にも、フォンテーヌを軸としても、コゼットやエポニーヌの視点からも、またアンジョルラスを中心にも楽しむことができるのです。その時のキャストの組み合わせであったり、客席の位置、また観客の精神状態によっても、見え方が違うのが不思議です。同じ物語のはずなのに、まるで万華鏡を回すように、毎回、複雑に違って感じられるのです。

さらに、アンサンブルの役にも、細かい設定がされているため、楽しみ方は10倍にも20倍にもなります。今回、前から2列目のセンターという最高の座席だったので、マイクで拾わない、アンサンブルたちの会話や独白も聞こえて、それぞれの人物像にも深みを感じることができました。

「誰もが主役でありながら、誰もが特別ではない」というのは、演じる側にも言えるかもしれません。このミュージカルは、ジャン・バルジャンとジャベール以外は、一人の役者が何役も担当しているからです。オープニングでは、皆同じに見える囚人の中から、お気に入りの役者を見つけたり、バリケードで戦う学生のバベ役が、敵の声も兼ねていて、うまく舞台を出入りしている様子に感心したりと、知れば知るほど、観れば観るほど『レ・ミゼ』の魅力にはまっていきます。

博多座のロビーには、アンジョルラス役の衣装が展示してありました。プリンシパルキャストとは言え、オープニングで囚人になったあと、労働者→見物人→失業者・労働者→治安官→裁判官ときて、やっとアンジョルラスに。そして死んだあとは結婚式のウエイターになって、カーテンコールで再びアンジョルラスに戻ります。しめて衣装は8種類です。

香盤開演前、その衣装を私の横で見物していた年配のご夫婦は、「役者さんてすごいわね」と、痛く感心し、「実際どう変わるのか、注目してみよう」と話していました。こんな観方ができるのも『レ・ミゼ』ならでは。どの役者さんが、どのシーンでどんな役をしているかを知るには、一覧にした『香盤表』というものがあります。これまでは、パンフレットに入っていたのですが、今回のものにはありませんでした。これはぜひ、復活して欲しいものです。

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舞台は楽し~レ・ミゼラブル(1)
2007-10-15 Mon 16:00
博多座先週末、福岡・博多座に行ってきました。かれこれ、この作品を観るために劇場に足を運んだのは、ざっと数えても15回以上になります。それなのに、まったく醒めることのない新鮮な感動は何なのか。ミュージカル『レ・ミゼラブル』には、とてつもないパワーが秘められていることを、あらためて思い知らされました。

大好きな作品でも、出来が悪くてがっかりさせられることもありますが、この『レ・ミゼ』に関しては、作品の魅力である重要なファクター(要因)が、しっかり守られているために、観客は裏切られることがないのだと思います。

その重要なファクターとは、公演パンフレットに寄せた音楽監督補の山口也さんのことばを借りると「レ・ミゼラブルは、『物語の内容』『音楽』『役者の動き』が見事に合っている」ということなのでしょう。ストーリーの奥深さ、美しくかつインパクトあるメロディの数々、役者の演技、そして歌唱力。どれが抜けても、この作品は成立しないでしょう。

今回も複数のキャストによる公演が行われていますが、私が選んだのは、以下の組み合わせ(10月13日・夜の部)。

ジャン・ヴァルジャン・・・山口祐一郎
ジャベール・・・阿部 裕
エポニーヌ・・・知念里奈
ファンティーヌ・・・山崎直子
コゼット・・・菊地美香
マリウス・・・山崎育三郎
テナルディエ・・・駒田 一
テナルディエの妻・・・阿知波悟美
アンジョルラス・・・岸 祐二


まず、注目していたのは、今回から参加しているマリウスの山崎育三郎さん。制作発表で歌っている映像を見て、その伸びやかな歌声に圧倒されました。聞けば、子どものころから、マリウスを演じるのが夢だったとか。それだけに思い入れも違います。見た目も、私のイメージするマリウスにぴったり。まだ21歳、これがミュージカルのデビューですが、過去の数多くのマリウスたちと肩を並べる堂々たる出来でした。間違いなく、日本のミュージカル界を背負っていく俳優さんになるでしょう。こんな新しい役者さんに出会うのはうれしいものです。そして今の彼の舞台を観られたことを幸せに感じます。

サインロビーの壁には、出演者のサイン入りメッセージが飾ってあります。山崎さんの隣は、山口祐一郎さん。現・ミュージカルのトップと、未来のスターが並んでいるように見えました。(画像左上が山口さん「多謝観劇」、右上が山崎さん)

これまでアンサンブル(脇役キャスト)として拝見していた阿部裕さん、岸祐二さんがプリンシパル(主役キャスト)として、それぞれジャベールとアンジョルラスを演じているのも、楽しみでした。やはり、二人とも『レ・ミゼ』に対する思いは特別なはず。それが、熱演となって舞台からビンビン伝わってきました。

知念里奈さんは、『レ・ミゼ』のコゼットをはじめ、『ジキル&ハイド』、『ミス・サイゴン』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』など、ミュージカル作品でもよく拝見していて、毎回、「進化してるな~」と感じさせてくれるのですが、今回のエポニーヌは、「その実力が爆発!した」とも言いたいくらいの迫力でした。「板に付く」とは、このことを言うんでしょう。舞台の動きも歌も、自然で無駄がなく、エポニーヌそのものでした。彼女の歌の後には、会場のあちこちから、圧倒された観客の溜息が聞こえてきました。

いい台本に、いい楽曲、そしていい役者が揃っていると、こんなに舞台が楽しいものなのです。チケット代が15,500円、パンフレットが通常版と20周年記念版を合わせて4,000円、さらに私のような遠征組は交通費に宿泊費を加えて、観劇はけっして安くはありません。でも、こんな感動はお金では買えません。そして、生モノの舞台は、その時限り。こんな舞台を観せられてしまうから、ミュージカルはやめられないのです。

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おすすめです!
2007-10-14 Sun 20:39
きのう、『あんこ系』が好きだということを書きました。そんな中でも、私のおすすめのお菓子を紹介します。
それが、これ↓

塩豆大福

福岡・博多名物・石村萬盛堂の『塩豆大福.』です。

以下、中に書かれている説明書より・・・
「物事のほどあい、加減の意味に、“塩梅(あんばい)”ということばがあります。味の奥深さに、塩味は欠かせないものでございます。塩豆大福も赤えんどう豆の塩加減がその命。ほろほろと崩れかける寸前まで、何回も密に浸し、ころあいをはかって、塩を加減して炊きあげております

「塩加減が命」と言いきるだけあって、実にいい塩梅です。あんこの上品な甘さを引き出す塩加減に加えて、やわらかい餅と、豆とのコンビネーションも絶妙。後口もしつこくなく、飽きない味なので、ついつい、2個、3個と手が伸びてしまします。私も今、食べながらこれを書いています。

もし、博多に出かけることがあれば食べてみてください。(九州各地にもお店はあるようですが・・・)1個から買えますので、ぜひお試しあれ。私はちょっと小ぶりの、その名もズバリ、『塩豆大福小ぶり』(1個74円)がおすすめです。

ついでに博多駅でランチを食べるなら、新幹線を降りて(筑紫口)すぐの『ホテル・セントラーザ博多』地下2階にあるランチバイキングもいいですよ。ここは噂には聞いていたのですが、料理、ドリンク、デザートも充実して大人1575円。鉄板焼きコーナーのステーキもおいしいです。バイキングマニア?の私も納得です。
ランチバイキング


なぜ、きょうは博多話になったかと言えば、今、博多から帰って来たばかりだからです。目的は博多座で公演中のミュージカル『レ・ミゼラブル』。私の一番好きなミュージカル作品です。その感想については後日・・・。

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好きだったのに・・・
2007-10-13 Sat 00:00
無類の甘いもの好きというわけではないんですが、出されるならケーキよりも、和菓子がありがたい。それも、『あんこ系』が好きです。あんぱん、あんまん、たい焼き、大福、そして桜餅。特に、疲れた時には無性に欲しくなります。渋いお茶もあれば完璧です。

かつて仕事で徳島県鳴門市のホテルに泊まっていたとこのこと。よほど疲れていたのでしょうか。夜に、どうしても『ぜんざい』が食べたくなりました。周りにコンビニなどありません。人に聞いて、聞いて、ようやく「夜中も営業しているお好み焼屋さんのメニューに、ぜんざいがあったような気がする」との情報をゲット。一か八か行ってみると、その情報は正しく、ほぼ全員のお客が、お好み焼きを食べている店内で、ひとり、ぜんざいを食べたのでした。もう20年ほど前の出来事ですが、ひとくち食べたときの至福感は、今でもはっきり覚えています。

あんこでも、私の場合、“つぶあん”より“こしあん”派です。そんな私にとって、文句なしの好物が『赤福もち』でした。空港や駅、またデパートの物産展で、あのピンクの包み紙を見つけたら必ず買っているほどです。ですから、今回発覚した偽装表示には、がっかりです。残った商品を冷凍保存し、注文数などに応じて解凍して、それを包装し直した日を製造日として出荷していたと言います。それも、30年も前から行われているとは・・・。

30年前と言えば、まさに私が小学校の修学旅行で伊勢・志摩に行ったころです。当時は、「お土産=赤福」で、事前に学校を通して赤福餅の申し込みをしておいて、学校に到着してから受け取るというシステムがありました。家族に相談して近所の分、親戚の分など、皆がひとり5箱、10箱、20箱と注文していました。今から考えると、なんだか裏がありそうな話ですが・・・。

白い恋人と言い、赤福と言い、相次ぐ定番土産の偽装。去年10月に行われた『好きな全国の名物土産ランキング』(goo調べ)によると、白い恋人が第1位、赤福もちは第5位でした。せめて第2位の長崎カステラには、こんな裏切りのないことを、長崎を愛する一人として祈るばかりです。

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30秒で泣きました
2007-10-12 Fri 10:31
きのうから放送が始まった、清酒『黄桜』のコマーシャル(CM)、ご覧になりましたか?野球解説者の小林繁さん(54)と江川卓さん(52)が出演しているのです。若い人は、この2人の因縁を知らないかもしれません。1978年のプロ野球・ドラフト会議で起きた『空白の一日』騒動は、当時、ごり押しすることを意味する「江川る」という流行語まで生みだすほど話題になりました。それから長い間、「江川=悪役」「小林=悲劇のヒーロー」という図式が定着してしまいました。

その後も、球場などで顔を合わせても会話を交わすことのなかった2人が、黄桜のCM上で和解しているのです。前代未聞のドキュメンタリー形式CM、収録前にもいっさい2人を会わせず、顔合わせからずっとカメラを回して収録されたようです。

小林「お互い避けてたんかな?」

江川「え~…」

小林「俺もしんどかったけどな。2人ともしんどかった」

江川「そうですよね」

たった30秒のCM、でも観終わったら自然と涙がこぼれました。言われてみると、あれから28年も経つんですね。当時、小林さんは巨人のエース、江川さんは大学生。もっと年齢差があったと思っていましたが、この歳になると、2歳差なんてまさに同世代です。この年齢差の印象を縮めるのと同じように、2人のわだかまりを解くにも28年の時間が必要だったのかもしれません。

それにしても、テレビの人間としては「やられた!」という感じです。私も過去に、何本も番組宣伝のCMを作った経験があります。CMは、わずか15秒、あるいは30秒の間に、伝えたい情報や宣伝はもちろん、笑い、感動、驚き、発見など、何らかのインパクトを詰め込まないと、視聴者の印象に残りません。だから制作者は苦労もし、やりがいもあるのです。まさに、この黄桜はインパクト十分の作品です。

収録は、3時間かかったとか。まだまだ“お宝エピソード”がありそうです。「もっと、観てみたい」そう思わせるCMは、そうありません。

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自己PRできますか?
2007-10-11 Thu 11:28
アナウンサーを目指す学生たちを対象にした、キー局のアナウンサー職エントリー(受験申し込み)が、ほぼ締め切られました。この後、地方局の試験も本格化します。学生たちにとっては、まさに戦いの火ぶたが切られたことになります。

この時期、私も多くの学生からの相談を受けます。エントリーシートの書き方、貼付する写真について、面接時の服装・・・などなど。実際に採用面接をしていた私の経験や、各局の担当者の声をもとにアドバイスしていますが、意外と悩む学生が多いのが『自己PR』のようです。

この『自己PR』、就職活動だけではなく、社会に出てからも重要なことを実感するのですが、「自分のことを宣伝するなんて」と、苦手意識を持っている人も少なくありません。正直言って、私も苦手です。そこで、きょうは学生にも社会人にも共通する『自己PR』について、私なりの作戦を紹介します。

自己PRですから、まず自分を冷静に見つめなおす必要があります。自分は何をしてきたか、しているのか?何をしたいのか?打ち込んでいるものは?好きなもの、嫌いなものは?など、とにかく自分について書きだしてみること。そこから、自分はどんな人物なのかが、ぼんやりでも見えてくるはずです。

学生たちが持ってくるエントリーシートの自己PR欄を見ていると「体力には自信があります」とか「元気で明るい性格が取り柄です」といった文章が目立ちます。これだけなら、面接官の印象には残りません。なぜなら、同じような学生が山ほどいるからです。「体力」や「明るさ」なんて誰でも書けるのです。

もっと具体的に、自分しか書けないエピソードを付け加えることで読む側は興味を持ってくれます。さらに、「そこから何を得たのか」が大事なのです。クラブ活動の役職や成績だけではなく、それをしたことで、自分はこんなことを学んだとか、変わったとか。面接官も人間です。ありきたりの退屈な話より、そんな具体的な話に興味を抱くのは当然です。

回りくどい表現もNG。自己PRなんて、書いても喋っても短いものですから、まずは結論を述べること。さらに具体的な例を、そしてそこから学んだことを伝えること。それが自然と自己PRになるというのが理想です。まずは、自分を素直に語ることから始めてみてください。

アナウンサー志望の皆さんの健闘を祈っています。

【アナウンサー養成所・サン放送アカデミーHP】


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雑誌掲載のお知らせ
2007-10-10 Wed 22:43
きょうは少々、告知をさせてください。

LW3.jpg私が、俳人の中島よし繪さんにインタビューした記事が掲載された『LIFE work』第3号(アートコミュニケーション発行)が、きょう発売されました。緑が濃くなった初夏の京都での対談でした。魅力的な中島先生のお話に加え、素人ながら私が俳句に挑戦した様子もご覧いただけます。

また、特集は『偉大な犬と偉大な愛犬家』。表紙のムツゴロウさんをはじめ、藤野真紀子さん、岸本加世子さん、優香さん、デヴィ夫人、梅宮辰夫さん、岩崎宏美さん、藤崎奈々子さん、いとうまい子さん、ささきいさおさん、吉野紗香さん、小川範子さんら、愛犬家として知られる著名人たちの記事は、読み応えたっぷり。 犬好きの方にはおすすめの1冊です。

アマゾンでも買えますので、興味のある方はぜひ・・・。



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ふと、あの香りが・・・
2007-10-09 Tue 19:27
きょう、車を運転中に、心地よい“秋の香り”を感じました。

『キンモクセイ』です。

そう言えば、10月に入ってからも、日中は暑い日が多く、車の窓を閉め切ってクーラーをかけていました。でも、きょうは涼しかったので、窓を全開にして、秋風を感じながらハンドルを握っていたのでした。自然の香りで季節の変化を感じるというのは、気分がいいものです。小学校の通学路にあった立派なお宅の庭から、この香りがしていたのを思い出します。私の人生において、チューリップ、サクラに続いて覚えた植物が、キンモクセイかも知れません。

「キンモクセイ」と聞いて「あー、トイレのにおいね」などと、風情も情緒もないことをいう輩がいますが、最近は『キンモクセイの香り』の商品が減っているんだそうです。今の主流はラベンダーや森の香りなんだとか。トイレの香りにも流行があるようです。でも、芳香剤のキンモクセイって、本物には遠く及びませんよね。

キンモクセイの香りと言えば、私の小学校時代に流行したガムがあります。『ロッテのイヴ』です。金色の箱に入っていて、普通のガムより高かったのですが、においがキンモクセイでした。私なんて食べるより、ずっと嗅いでいたものです。また女子の中には本のしおりとして使っている子もいました。彼女が本を開くと、かすかに甘い、いい香りがしていました。

ん?キンモクセイのせいで、昔のちょっぴり甘くてせつない思い出がよみがえってきました。街中で、昔、つきあっていた彼女と同じ香水の香りに、胸がキュンとなるように。その続きは書きませんが・・・。

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ちんぷんかんぷんに悪戦苦闘
2007-10-08 Mon 20:38
みなさんは「マリエ」って聞いてピンときますか?セレブが売り物のタレントさんのことではありません。「マリエ」(Mari'ee)は、フランス語で「結婚」のことで、「ロープ・ド・マリエ」(Robe de Mari'ee)と言えば、花嫁衣裳の意味、つまりウエディング・ドレスですね。ただ、日本ではロープ・ド・マリエを略して、「マリエ」だけでも、ウエディングドレスのことを意味するんだそうです。つまり、これ和製フランス語。

『ことば』を生業(なりわい)として20年あまり。でも、まだまだ知らない事ばかりです。先日、告知していました『神戸ハーバーランド15周年記念イベント』が、きょうありました。私は、総合司会として、さまざまな催しものに関わらせていただきましたが、中でも初体験は、ファッションショーの司会。それもウェディングドレスのショーだったのですが、その紹介文には、いままで聞いたこともないことばがいっぱい。冒頭の「マリエ」も、そのひとつです。ナレーション原稿は、以下のような感じです。

「柔らかなシフォンジョーゼットも用いた繊細なプリーツをあしらい、クチュール感覚の気品を漂わせます」

「コードリバーレースとフラットリバーレースづかいが、陰影のある素材を演出」

「ニューボディコンシャスなマーメイドラインにエンブロイダリーレースとオーガンジーを重ねたフレアーのスカート」

どうです?イメージできますか。私にはちんぷんかんぷん。一夜漬けで勉強しました。でも、なんだか新しいことばに出会うとわくわくするものです。相田みつをさんの「一生勉強、一生青春」ということばを思い出しました。

ところで、いつもこのブログを読んでいただいているというHさんには、イベント会場で差し入れをいただきました。また、何人かの方には声をかけていただきました。感謝感激です。みなさん、ほんとうにありがとうございました。

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フリーはお断り?
2007-10-07 Sun 23:01
放送局を辞めて仕事をしている私は『フリー』のアナウンサーということになります。組織に属さない自由人=フリーランスfree lanceを略した『フリー』です。人によっては「フリーは、不利ー」と言う人もいますが・・・。

フリーのお客さま、御遠慮ください」などと書かれた店があります。「収入の安定しないフリーランスの方はダメ」と言われているようで、いい気分はしませんが、そうではありません。「予約や紹介がなくて、突然ふらっと来る一見さんは、お断り」という意味です。料亭とか、高級クラブとか、いかにも高そうで、気取った店に多いようです。だから、私にはほとんど縁がありません。

この『フリーの客』ということば、誰の紹介も、関係もない“自由な”という意味だと思っていましたが、実はそうではなく、れっきとした日本語なんだそうです。正しくは、フリーではなく『振りの客』。振りとは、広辞苑によると7番目に、「通りすがりで馴染みのないこと」という意味が載っています。つまり、お馴染さんでないのが、振りの客です。

それを知れば、偉そうに「フリー客お断り!」なんていう店には、文句のひとつも言いたくなります。でも、フリーには「タダ」という意味もありますから、タダの客になっては困りますが・・・。

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舞台は楽し~ヴェニスの商人
2007-10-06 Sat 12:06
市村正親・藤原竜也による究極の2人芝居『ライフ・イン・ザ・シアター』。ゲネプロ、東京公演、北九州公演、そして千秋楽・長崎公演まで、どっぷりと2人の魅力に浸ってから1年半、ふたたびこのキャスティングにめぐり会うことができました。

演目は、シェイクスピアの定番戯曲『ヴェニスの商人』。その兵庫公演に行ってきました。実は、『ライフ~』を繰り返し観たあと、私は「この2人なら『ヴェニス~』も、ぴったりはまりそうだ」と、ぼんやり思っていたものですから、この公演決定の知らせを聞いた時は、変に納得し、また悦に入りました。

『ヴェニスの商人』については、原作も読んでいなければ、映画も見ていません。ただ、舞台はいくつかのカンパニーで観ていて、そこから私のイメージする、金に汚く、一癖も二癖もあるユダヤ人高利貸し・シャイロックは市村さん、恋に一途で、思いついたらまっしぐら、おちゃめなところもある好青年・バサーニオは藤原さんだと、思ったのです。でも、キャスティングは合っていても、私のイメージは、完全に思い込みだったようです。さらに、今回の演出を担当したグレゴリー・ドーランの新解釈も入っていたので、とても新鮮で衝撃的な『ヴェニスの商人』でした。

これまで、前半でシャイロックが“嫌なヤツ”であればあるほど、法廷での裁定に観客は“すっきり”させられると思っていました。今回は、シャイロックがなぜ、そこまでアントーニオ(バサーニオの親友=西岡徳馬さん)を憎むことになったのか、また社会の中で、どんな立場に置かれていたか、どうして高利貸しをしているのかなどが、ていねいに描かれているために、法定シーンでは、せつなく、かなしく、そしてシャイロックが愛おしく感じられます。

ここで光っていたのが、御大・市村さんです。シェイクスピア戯曲は、セリフが長いうえに難しい!ときています。役者さんは一歩間違えると、ことばだけが上滑りし、セリフに操られているような演技になってしまいます。それを市村さんは、完全に自分のことばへと昇華させているので、観客の心に直接伝わってきます。ここは、ほかの役者さんとの差が明らかで、一際目立ちました。これぞ達人の技。

藤原さんは、楽しんで演じているように見えました。この若さで、シェイクスピアに無理を感じさせない存在感はさすが。あらためて、舞台に立っているのが、一番ぴったりくる人だと実感しました。ただ、やや疲れていたのか、一音、一音のシャープさに欠けるところが気になりました。どんなに長ゼリフでもぶれないのが、彼の特長なんですから。

キャスティングを聞いて、西岡徳馬さん、寺島しのぶさんには、驚きました。どちらも、藤原さんとの共演もあり、その実力は文句なしですが、藤原さんの親友役が親子ほど年の離れた西岡さん、藤原さんが熱烈にプロポーズする才色兼備のお嬢様に寺島さんというのは、正直どうなのか?と。私がプロデューサーなら、小栗旬さん、鈴木杏さんあたりにお願いします(あっ、これ蜷川さんのハムレットでしたね)。

しかし、実際に観劇してみると、そんな心配は全くの杞憂でした。公演パンフレットで、藤原さんが「演出のグレックにアントーニオとバサーニオの年齢設定を聞いたら、西岡さんと僕の実年齢のままでいいということだったので・・・」と明かしています。その通り、親友の西岡さんも、奥さんの寺島さんも、私の変な先入観を忘れさせるくらい、違和感なく観られました。

ちなみにチケットは某カード会社の先行予約で取ったのですが、かなり後ろのそれも端っこ。できれば、役者の表情も確認できる席で、もう一度じっくり観てみたい作品でした。この兵庫県立芸術文化センター中ホールは、どの席でも非常に見やすいいい劇場です。でも、全席12,500円という料金設定は、ちょっと高いかなという印象。もう少し券種を分けてもいいのでは・・・。(※東京公演はS席10,500円、A席8,400円でした)

いろいろ書きましたが、何といっても今回は市村シャイロックにノックアウトされました。

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テーマは、愛
2007-10-05 Fri 13:03
きょうは、ちょっと告知です。

私の学生時代は神戸の中心地といえば、もっぱら三ノ宮や元町かいわい。『神戸』と名がつくわりには、何もなく暗くて寂しい雰囲気だった(正しくは、旧国鉄の貨物駅や倉庫群がありました)JR神戸駅前でしたが、長崎を離れてから、久しぶりに行ってみると、あまりにも様変わりしていて驚いたものです。

ショッピング、グルメ、アミューズメント、映画館、ホテルなどが揃った、神戸らしいおしゃれな街、それが『神戸ハーバーランド』。「海につながる文化都市の創造」をテーマに神戸市が整備し、オープンしてから、今月で15年を迎えるそうです。それを記念して、10月8日(月・祝)は、さまざまなイベントが予定されています。

実は私も、進行役としてイベントに参加することになっているのです。地元の人気劇団『劇団赤鬼』の公演や、『ブライダル・メイクアップショー』、神戸服装専門学校の学生による『ファッションショー』、そして『モニュメント落成セレモニー』など、愛をテーマにした様々な催しが目白押し。お近くの方は、買い物や散歩がてらに、ぜひお立ち寄りください。詳しくは神戸ハーバーランドのHPで。

神戸ハーバーランド


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テレショップ、こんなものまで
2007-10-04 Thu 07:50
けさ、ザッピング(※リモコンでチャンネルをしきりに切り替えながら、テレビを見ること)をしていたところ、思わず、あるチャンネルで手が止まりました。私の大好きなミュージカルの一場面が映し出されていたからです。それも『ショップチャンネル』で・・・。

テレビのショッピング番組と言えば、美容・フィットネス・グッズ、生活便利グッズ、ファッション、食品、電化製品などさまざまですが、こんなものまで扱っているとは知りませんでした。ミュージカル『ペテン師と詐欺師』のチケットを販売していたのです。これは日本ミュージカル界の大御所・鹿賀丈史さんと市村正親さんコンビによるコメディで、去年、初演されたものが来年1月、再演されることになったのです。

「ちょっとおしゃれをして、ミュージカル鑑賞なんて素敵です」とか、「年末は忙しいでしょうから、年明けの新しい気持ちで観劇を」などと、「よくもまぁ、次から次へと歯が浮くほど、ほめまくるなぁ」と感心させるのは、ほかの商品と同じ。ついつい、見入ってしまいました。そして放送中にも、どんどん“売り切れ”の座席が出てきています。ミュージカルファンなら、違った方法で入手していると思われるので、おそらく、ここで買っているのは、あまりミュージカルは見ない、あるいは見たことがないという『ミュージカル初心者』ではないでしょうか。

今やチケットも、電話予約とかインターネット販売とか、便利に簡単に買えるようになりました。でも、普段利用しない人には敷居が高く感じられるかもしれません。そんな人でも、いつも商品を買っているテレビショッピングが扱っているなら、「買ってみようか」ということになるのでしょう。

一般的に、ミュージカルと言えば、「チケットが取りにくい」と思われています。「予約電話はかからない」「インターネットもつながりにくい」、だから、最初からあきらめているという『ミュージカル未経験者』は多いのです。たしかに、そんな公演も少なくありませんが、みんながみんな、そんなことはありません。こんなテレビショッピングがきっかけで、ミュージカルファンが増えるなら大いに結構なことではないでしょうか。

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意外にも、どちらも21歳
2007-10-03 Wed 14:00
さきほど、産経新聞ネット版を覗いてみたら、注目のニュース項目で、ベルギーの猟奇殺人や『円天』のL&G捜索のニュースを差し置き、トップはこれでした。

“あの「マナカナ」が結婚? ブログで否定”

NHK朝の連続テレビ小説『ふたりっ子』で注目された双子の女優・マナカナの姉・三倉茉奈(21)さんが、自身のブログで「マナカナのどちらも結婚してませんよっ! お間違いなく」と報告したというのです。私はそんな噂があったことすら知りませんでしたが、結婚式場のCM撮影を、本当の結婚式だと勘違いされ、「マナカナのどっちかが結婚した」という噂が芸人たちの間で流れていたんだそうです。

まぁ、なんとも平和な話題ですが、それはさて置き、この記事で気がついたんですが、今話題の沢尻エリカさんとマナカナって同い年なんですね。どちらも1986年生まれ、2月のマナカナ、4月のエリカ様ですから、数か月の差で学年ではマナカナがお姉さんです。

映画『クローズド・ノート』の舞台あいさつの問題で、ワイドショーのコメンテーターたちが、沢尻さんについて「小学生のころに芸能界にデビューして、チヤホヤされるのが当たり前になってしまった」のような発言をしていました。それを言うならマナカナだって、子役でデビューして今、21歳です。でも、こちらは、おごることなく、そのまま成長したような気がします。

『ふたりっ子』が終わって数年後に、茉奈ちゃん佳奈ちゃんとテレビ番組でご一緒したことがありました。カメラの前でも、楽屋でも元気はつらつなキャラクターは一緒。ただ、礼儀正しくて、子どもながらも、プロとしての責任感の強さには感心させられたことを覚えています。マネージャーとして同行していたお母さんが、そのあたり、厳しく教えていたのでしょう。

私もかつて、子どものタレントさんと仕事をしたときに、その楽屋で「なんて、かわいげのないガキたち!」なんて思ったこともあります。大人を大人と見ない、自分はゲストなんだとえらそぶる、そんな子もいましたが、決まってそんなタレントの周りでは、大人が誰も注意することがありませんでした。

考えてみれば、今、叩かれているエリカ様もまだ21、私から見れば子どもです。同い年だからと、マナカナと単純に比較するのはナンセンスですが、今回の件は、プロとして本人の責任はもちろん問われるべきですが、これまで関わった周りの大人の責任こそあるんではないのでしょうか。

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