藤村幸司
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1年経ちました。告白します。
2007-11-30 Fri 21:01
休演していたニューヨーク・ブロードウェーのミュージカルが再開されました。舞台スタッフの労組によるストライキでしたが、労使お互いに歩み寄った末の解決は何よりのこと。関係者に知り合いもいなければ、近々、行く予定もない私ですが、ミュージカル好きとしては、誠にうれしいニュースです。

ところで、去年のきょうのこと。翌日からの地上デジタル放送本格スタートを控え、16年間在籍したNIB長崎国際テレビを辞めました。わずか1年前のことながら、なんだか、ずいぶん昔の出来事のようにも感じます。でも、あの日のことだけは鮮明に覚えていますし、決して忘れることはありません。

私のNIBでの最後の放送は、キャスターを務めていた『リアルタイム』。私の希望もあって、番組上は、あくまであっさりと、さらっと、視聴者のみなさんにお別れを述べたのですが、実は、あの時のスタジオには、これまで取材でお世話になった方々や友人、知人たちから、とてつもない数の花束や花輪を届けていただきました。そして、カメラに映らない場所には、社長をはじめ社員や関連会社のスタッフなど、「NIBにこんなに人がいるのか」と思うくらいの大勢の仲間が、私のために詰めかけてくれました。

正直、16年の間には嫌なこと、辛いこともあったし、会社に文句のひとつやふたつもありました。でも、あの最後の放送の、テレビに映らない場所で見守ってくれたひとり、ひとりの顔を見ていると、NIBでは本当に、最高の16年を過ごさせてもらったと感じました。また、そんな皆さんのおかげで、今があることも思い知らされました。私が、今後歩んでいく人生は、1年前のあの場面を原点として、前進していこうと思っています。

あれからちょうど、1年です。関係者のみなさん、そして視聴者のみなさん、ここで改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

ところで、その翌日には、超がつくほど盛大なパーティを開いていただきました。たくさんのプレゼントもいただきました。その中のひとつ、報道部のスタッフから事前に「何が欲しい?」と聞かれて、「手もみ機能付きの上等な肩たたき器!」とリクエストしていたら、その通りのものをもらいました。あの頃、とにかく肩こりがひどかったのです。でも、告白すると、会社を辞めたとたん、まったく肩こりをしなくなりました。だから、あの肩たたき器の出番もありません。ごめんね。まぁ、肩こりも治るほど、今は、のびのびやってます。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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こんな割りばし、いいな~
2007-11-29 Thu 13:59
実は、自宅でも“割りばし”を使っていた私ですが、数年前、中国製品の安全性が指摘され始めてから、遅ればせながら“塗りばし”に替えました。「中国の割ばしには有害な防かび剤や漂白剤が使われている可能性がある」と聞いたからです。そのため、国産の割りばしを探したのですが、どの店でも、置いているのは決まって中国製。1軒だけインドネシア製があっただけです。

調べてみると、それもそのはず。林野庁の資料によると、国内では1年間に約250億膳の割りばしを消費していて、そのほとんどが中国産なのです。2006年の輸入割りばしの割合が97・8%で、その99・1%が中国製ですから、これなら探しても探しても中国割りばしばかりで、国産割りばしに巡り合わないわけです。

ちなみに国産割りばしの材料は、森林の成長を促すために間引いた間伐材や、材木を加工する際に出る端材が使われているので、これを活用することは森林の整備につながると言われいています。林野庁は、割りばしだけではなく、間伐材を使った製品の普及に力を入れているそうです。

最近は、環境保護を考え、“マイ箸”を持ち歩く人も、増えています。今は私のまわりに一人もいないのですが、以前、マイ箸を持ち歩いていた人ならいます。彼女いわく、「困るのが、洗う場所がないこと」だとか。「洗える時はトイレで洗っているけど、それでも夜、帰宅してから洗い直すので、めんどうだ」というのが、挫折の理由のようです。

E-STICK.jpgそんな声を反映してか?、先日、外食産業の関連企業の展示会で、ユニークな割りばしを見つけました。その名も『E-STICK』、別名、21世紀スタンダードプラスチック製割りばしです。使う時は、木の割りばしと同じで「パチン」と割ります。食べる前のこの感覚が、洗った箸よりも、清潔感や衛生的だと感じさせるのでしょう。でも、使い終わって捨ててしまうのなら、資源の無駄。これは専門の回収業者が集めて、いったん粉砕して、再び製品にするのが最大の特徴です。社員食堂や学生食堂、外食産業など大量に消費される場所で使うのを想定して考えられたリサイクルシステムです。

「でも、洗ったほうが安くつくはず」「粉砕して作り直すなんて、もったいない」と、たずねてみたら、再生コストは1膳5円程度で、洗剤や水を使って洗うのと、ほとんど変わらないのだそうです。そして、何といっても洗い箸にはない「パチン」の感覚は捨てがたいところです。

その前に、何より使い心地が肝心。プラスチック箸と聞いただけで、「滑りやすく、使いにくい」というイメージを抱きます。そこで、さっそく自宅で使ってみました。すると、これが想像以上に使いやすいのです。重なったときに出るプラスチックの音は、少々味気ない気がしますが、麺でも豆でもつかみやすい加工がされていて、滑りません。本来のシステムでは、回収して再生するのでしょうが、使いやすいので、我が家では洗って使っているほどです。近く、一般向けにも販売するとおっしゃっていましたので、お店で見つけたら要チェックです。

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あたり前田のクラッカー
2007-11-28 Wed 16:10
そもそも、その発端は知らないけれど、何となく使っているフレーズってありませんか。先日、30代の知人との会話で「そんなこと、あたり前田のクラッカー」というフレーズを聞きました。いまどき、このギャグを使う人がいることにも驚きましたが、ことばのサイクルが早い現代にあって、廃れずに何とか生き残ったということは、それだけインパクトがあるという証しです。

『てなもんや三度笠』で藤田まことさん扮する『あんかけの時次郎』が、スポンサーである前田製菓のクラッカーを手に、「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」と言って、流行語になったのが昭和40年頃。私ですら、うっすら記憶がある程度ですから、30代なら、リアルタイムで知っているはずはありません。おやじギャグの代表として脈々と語り継がれているのでしょうか。

かろうじて『てなもんや』は知っている私ですが、前田のクラッカーは、実際には見たことも、食べたこともありません。それが、久々に知人から「あたり前田のクラッカー」のフレーズを聞いたあとすぐ、たまたま入ったスーパーで、現物を発見したのです。なんという偶然。「こ、これが、あの!あたり前田の・・・」と、少々感動してしまいました。

DVC00009.jpgもちろん、買いました。食べてみると、バターが少ないリッツのよう。塩味も薄め。サクサクというより、ややパサパサした感じですが、初めて食べたのに懐かしさを感じます。ギャグほどインパクトがない味で、あっと言う間に一袋、空けてしましました。

今年のユーキャン新語流行語大賞は、12月3日に発表されます。KY(空気が読めない)、 そんなの関係ねぇ、カワユス/ギザカワユス、 どんだけぇ~・・・などなど。 40年後にも使われていることばは、はたしてあるのでしょうか。


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寄席は教室
2007-11-27 Tue 00:00
2005年に放送されたTBS系ドラマ『タイガー&ドラゴン』が火付け役となって、その後もTOKIOの国分太一さん主演の映画『しゃべれども しゃべれども』や、鈴木杏さん、蒼井優 さんの『花とアリス』など、落語を扱ったドラマや映画が生まれています。今放送中のNHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』も、落語家を目指す女の子が主人公です。

この落語ブームのおかげで、最近は若い人たちが、寄席に足を運ぶようになったのだそうです。でも、“しゃべり”を生業(なりわい)とする者の端くれとして、私にとっての、寄席とは、昔から、かっこうの“勉強の場”でもありました。生の舞台には、しゃべりの“間”や“テンポ”、“リズム”“呼吸”、さらに“表情”に“しぐさ”、観客との“空気”の作り方まで、参考になることが山ほどあります。だから、出張の合間でも、時間をみつけては、通ったものです。

浅草演芸ホール東京には上野に鈴本演芸場、新宿に末広亭、池袋に池袋演芸場など、ほぼ毎日開かれている定席と呼ばれる寄席がありますが、今回訪れた浅草演芸ホールも、そのひとつ。昼の部は11時40分開演で、夕方の4時30分まで、落語はもちろん、漫才や曲芸、マジックなど、たっぷりあります。寄席は、いつ入っても、いつ出てもよく、料金は同じなので、最初からいたほうが得なのですが、さりとて5時間びっしりいるのは、さすがにつらいので、私はたいがい、お昼を食べて昼過ぎから入ることにしています。それでも、いつもなら十分座れますし。

ただし今回に限っては、早々と11時には現地に到着。呼び込みのおじさんに、状況を確認しました。「きょうは何時頃までに入ったら座れそうですか」と聞く私に、「もう、今の時間でいっぱいになると思うよ」とおじさん。普段ならそんなことはないのですが、この時間で、すでに人があふれています。それもそのはず、この日は特別な日だったからです。

浅草出演者私が訪れた11月22日は1日限りで、綾小路きみまろさんが出演することになっていたのです。「滅多に寄席に出ないきみまろが来る」というので、場内はお正月興行のような混雑ぶり。そう言う私も、きみまろさん目当てでしたが・・・。ひとりの私は、何とか前の方の隅っこの席をゲット。売店で買った、いなりとかんぴょう巻きのお弁当を食べながら、開演を待ちます。客席で食べるお弁当、これも寄席の楽しみです。

浅草弁当出演者は実にバラエティに富んでいます。若手駆け出しの前座さんから、この道40年、50年という大御所までが同じ舞台に上がります。78歳、座っているだけで名人芸と思わせる三遊亭金馬師匠、ダラダラしゃべっているようで、実にお客との間合いが絶妙な柳家さん吉師匠、粋で艶っぽい三味線漫談の三遊亭小円歌さんなど、それはもう多士済済。勢いや元気が取り柄の年代から、深みや味が加わってじっくり聴かせる年代まで。聞き比べていると、つくづくしゃべる芸の奥深さを感じられます。そして終盤には、きみまろさんが登場して、超満員の観客席を大いにわかせていました。

この浅草演芸ホールのすごいところは、お客の昼夜入れ替えをしないこと。つまり、昼前から夜の部が終わる午後9時までの9時間あまり、2500円で好きなだけ楽しめるのです。寄席には行ったことがないという皆さんは、絶対損はしませんから、ぜひこの空気を味わってみることをおすすめします。

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舞台は楽し~ウィキッド
2007-11-26 Mon 11:46
予習していたミュージカル『ウィキッド』を、ようやく観ることができました。2004年秋にニューヨークに行った際は、トニー賞3部門受賞の直後だったこともあり、とにかく話題になっていた作品です。残念ながら、私は英語に自信がないのと、元になった『オズの魔法使い』を知らないことに加え、仕事での訪米だったので、そもそも時間もなく、観劇を断念したのです。

そんな私にとっては心残りがあった作品を、劇団四季が“日本語で”ロングラン上演しています。ようやく巡り合えた11月22日・ソワレのキャストは以下の通り。

グリンダ 沼尾みゆき
エルファバ 樋口麻美
ネッサローズ 山本貴永
マダム・モリブル 森 以鶴美
フィエロ 李 涛
ボック 金田暢彦
ディラモンド教授 武見龍磨
オズの魔法使い 松下武史

ウィキッドキャスト開演前、キャスト表の前では、あることが話題になっていました。6月の開幕以来、すこぶる評判の良かった濱田めぐみさんのエルファバが、樋口麻美さんに代わっていたことです。半年近く、ハードな役を演じ続けて、「体力的にも限界ではないのか」との噂を耳にしていたので、ここで交代となったのでしょう。浅利代表の発言に端を発した役者の「燃え尽き症候群」などの噂も心配ですし。次回、パワーを蓄えて戻ってきた濱田エルファバを待つことにします。

その樋口エルファバ。この日は、代わったばかりでセリフにも動きにも、ご本人はまだしっくりいかないところがあったように見えましたが、それでも私は大満足。樋口さんらしさを残しながら、新しい、はじけた女優・樋口麻美を見たような気がします。パワフルな歌もいい、そして何といっても、キュートな表情がいい。熱演がストレートに伝わります。終演後の雑踏の中で、濱田エルファバを期待して来たお客さんが「良かった」と話しているのを聞いて、思わず会話に入りたくなりました。

ひとくせも、ふたくせもあるマダム・モリブル役の森以鶴美さんは、観るたびにオーラが増えていく女優さんです。『マンマ・ミーア!』のターニャも板についていましたが、これこそ当たり役になりそうです。今後、さらに迫力を増していきそうな予感がします。

フィエロの李涛さん。男前でダンスもうまい、歌もいい。好きな役者のひとりです。でも、この作品では“中国語なまり”のセリフが気になって仕方がありませんでした。気になるだけならいいのですが、聞き取れないところもあります。私もかつて数人の中国人キャスターに日本語のアナウンスメントを教えたことがあるので、その大変さは理解できます。中国人として、あれだけ日本のセリフをこなしているのは、並大抵の努力ではなく、賞賛に値すると思います。でも「セリフを伝えるのが役者の使命」と言いきる劇団なのですから、ここはあえて苦言です。

前に書いたように、ミュージカルには予習する人と、白紙の状態で観に行く人がいると思いますが、できればこの『ウィキッド』に関しては、ジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画『オズの魔法使』を見ておくことを、おすすめします。『オズ』の謎解きをしていくあたりは、元の話を知らないとおもしろみが半減するのではないかと思います。

いずれにしても、『ウィキッド』は1度観ただけでは、もったいない作品です。見どころがいっぱいで、気づかなかった作品のメッセージも、まだまだありそうな気がします。そう思いながら、またはまっていくのでしょうか・・・。


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舞台は楽し~ウェストサイド物語
2007-11-25 Sun 16:53
ウェストサイド入口劇団四季が12年ぶりに上演している『ウェストサイド物語』。幾度か観たブロードウェーキャストによる来日公演で消化不良だった私は、このたび初見となる四季版を、期待を胸に観に行きました。22日には映画版の主演、ジョージ・チャキリスさんも『四季劇場・秋』を訪れたそうですが、残念ながら私は、その2日前の観劇です。

「これぞミュージカル」といった華やかなダンスと音楽。一方で心にしみる歌と、どこまでも悲しい物語。半世紀も前に初演され、その時代の空気を残しながらも、今観ても十分に通用する作品がこれです。特に四季版は、初演時のオリジナル演出を再現している世界で唯一のカンパニーなんだとか。

それにしても、このミュージカルは、並大抵のダンス力と歌唱力ではこなせない演目であることを改めて思い知らされた気がします。主演クラスだけではなく、多くの出演者、ひとりひとりに高いレベルが求められています。だから、ひとりがうまくてもダメ。ダンスでも歌でも、その高度な一体感が表現できた時にこそ、作品の魅力が最大限に表現できるのではないかと、素人考えながら思うのです。かつて私が観た来日公演で、細かいところで満足できなかったのは、キャストのレベルも高かったはずですが、それ以上に作品の難度が高いのかもしれません。

そんな作品だけに、四季版でも不満がないとは言えませんでした。ただ、そんな中でベルナルド役の加藤敬二さんは、私と同世代ですから、ほかのキャストに比べて年齢は突出していますし、正直、“若者”を演じるのは、かなり大変だと察するのですが、何のことはありません。そのダンス力で、違和感どころか、芝居を完全にリードしていました。ジャンプの高さ、ダンスの切れ味、そしてスタイルも一番、かっこよかったですし。男として、生き方も見習いたい役者さんです。

そのベルナルドの恋人がアニタ。演じるのは私の好きな樋口麻美さんではなく、団こと葉さんでした。実は少々がっかりしたのですが、観終わって、一番印象に残ったのが、団アニタでした。歌もダンスも力強く、かつ、しなやか。存在感も個性的。加藤ベルナルドにも合っています。これまで、そんなに印象の強い俳優さんではありませんでしたが、私の中では一気に要チェックのひとりになりました。

リフの松島勇気さん、トニーの阿久津陽一郎さんも良かったのですが、次の機会には、田邊真也さんのリフ、鈴木涼太さんのトニー、樋口麻美さんのアニタも観てみたいと思います。作品本位の四季にとっては、こんなファンはダメなんでしょうか。そう思って、『電通四季劇場・海』に行ったら、樋口さんはこちらにいました。その『ウィキッド』の報告は次回に。

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神戸ならでは?牛すじまん
2007-11-24 Sat 13:48
ぴあの電話予約で取れたミュージカルのチケットを発券するため、コンビニのサンクスに行ったら、こんな限定商品が売られていました。

ぼっかけ店内

『ぼっかけ風・牛すじまん』

最近、いろいろな中華まんが出ては消え、消えては生まれていますが、これは関西地区限定で今月20日から売り出された新製品。説明書きによると、「神戸の下町の味・ぼっかけをイメージした中華まんです。牛すじ、こんにゃくを醤油ベースの甘辛タレで じっくりと味付け、もちもちとした口どけの良い生地でふんわりと包みました」だそうです。

「ぼっかけって何?」という方のために解説すると、神戸あたりでは牛すじとコンニャクを甘辛く煮たもの(=牛コン)を、うどんの上にトッピングすると「ぼっかけうどん」、カレーにのせれば「ぼっかけカレー」になります。つまり、牛コンを上から「ぶっかける」から「ぼっかけ」になったというのが語源の定説なのですが、今は牛コン自体を「ぼっかけ」とも言うようです。じっくり煮込んだこの牛コンを入れると、料理の味に深みが出るのです。

神戸の牛スジ煮込みが、全国的に知られることになったのが、今年2月ごろにテレビ各局が取り上げた「神戸で牛スジ火災多発」というニュース。牛スジは煮込むと脂が出て燃えやすくなるにもかかわらず、時間がかかるというので、火をつけたままその場を離れる確率が高く、火災につながるのだとか。この報道の後、関西以外の友人たちからは「神戸の牛スジって有名なの?」と立て続けに質問されました。

兵庫県加古川市で育った私も、昔からお好み焼や焼きそばには、メインの具のほかに必ず、『牛コン』が入っていましたし、デパ地下でブームになった『神戸コロッケ』の人気メニューにも牛コン入りがありましたよね。

私にとってはふるさとの味を中華まんにした『ぼっかけ風・牛すじまん』。店の写真では、具はあふれんばかりですが、期待してはいけません。実際は、ちょっと物足りない感じ。サンクスでは、キットカット入りデニッシュの時も、同じことを感じたような・・・。まぁ135円だから、こんなもんでしょうか。牛スジとコンニャクの歯ごたえは、いい感じ、改めて牛コンは、どんな料理にも合うように思います。まだ味わったことのない方は、体験してみてください。ぼっかけ製品も増えましたが、家で作るのが一番おいしいです。くれぐれも火事には気をつけたうえで。

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一点集中型の銀ブラ
2007-11-23 Fri 15:17
20071123151720エルメスにティファニー、グッチ、ルイ・ヴィトン・・・。ここはブランド天国、東京・銀座です。今月、『アルマーニ銀座タワー』がオープン、間もなく『ブルガリ銀座タワー』もできるそうで、ブランド好きには、ますますパラダイスになるのでしょう。

残念ながら、私はブランドものに興味がありません。自分が気に入れば、それでよし。いいものを着たいとは思いますが、上から下まで同じブランドで揃えるなど、まったく考えられません。そんな私なのですが、最近ちょっとお気に入りなのが『バーバリー・ブラックレーベル』です。

バーバリーシンプルでモダン、そして品のあるデザイン、普通っぽいけど、実は個性的。バーバリーはイギリスのブランドですが、ブラックレーベルは日本オリジナルなこともあって、私でも、かっこよく着こなせる・・・気がします。どれでも手が出せない値段ではないのも魅力ですし。

ここ銀座には、世界最大級という『バーバリー銀座店』があるのです。さすが、地下から8階まで全部バーバリー、品揃えは十分。4階は全部、ブラックレーベル。見ているだけで楽しくなります。きょうは、自分のものではなく、プレゼントを購入。時間もなかったので、一点集中型、いや一店集中型の銀ブラでした。

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やっと会えたね
2007-11-22 Thu 15:01
バーガーキング大井町15年ほど前に、アメリカで初めて食べてからというもの、その味のとりこになった『バーガーキング』。それ以来、どの国を旅していても、ついついバーガーキングの看板を探したものです。このブログに、日本復活を祝う記事を書いてから半年近くになりますが、ようやく、パスポートなしで、愛しのバーガーキングと久々の対面をはたしました。

世界65か国で約1万1,100の店舗を展開しているというのに、日本にはまだ、東京都内の4店舗しかありません。そのうちのひとつ、今月オープンしたばかりの大井町店に来ています。注文したのは、バーガーキングのスタンダードメニュー『ワッパー』。直径12.7センチ、持つとずっしりきます。

20071122150102ここの特徴は、何と言っても直火焼きのパティ。ひとくち食べると、香ばしい肉のうまみが口の中に広がります。この香りがたまらないのです。「うん、これこれ!」

そして野菜がたっぷりなのも、バーガーキング。歯ごたえシャキシャキたまねぎ、ジューシーな完熟トマト。「あー、懐かしい味!」

さらに、忘れてはならないのが『オニオンリング』。「これがないとバーガーキングではない」と言ってもいいくらいの定番メニューです。アメリカ産のみじん切りドライオニオンを小麦粉などでリング状にして揚げたもの。品質にこだわったので、日本復活の6月には間に合わず、2か月後から売り出したといういわく付き。

たまねぎの甘みがあって、ふわっとした口当たり。「うーん、クセになりそう」

1000円足らずで、この幸せ。早く、全国に増やしてくださーい。

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外食産業最先端
2007-11-21 Wed 18:23
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世の中、まだまだ知らないことが多いのです。外食産業の業界団体である日本フードサービス協会主催の『JFフードサービスバイヤーズ商談会2007』の会場をのぞいてきました。場所は、四季劇場にも近い(何でも、ミュージカルに結び付けてしまいますが)東京都立産業貿易センター。外食企業と、それを支える生産、加工、流通などの会社や団体が集まり、自慢の商品、最新の製品、技術を展示しています。

出展しているのは外国企業を含む100社ほどあって、加工食品、調味料、飲料、厨房機器など、業界の最先端(の一端)を目の当たりにした気がします。

食の安心と安全、環境問題、健康、IT、流行、食文化など、様々なキーワードも見えて、とても興味深いひとときでした。
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よりによって
2007-11-20 Tue 22:15
20071120221515
使用機材の到着遅れで出発も遅れた東京行きの飛行機。そろそろ到着かと思ったら機内アナウンス。

「羽田空港で航空機の衝突事故が発生したとの情報により、当機は上空で待機します。到着は大幅に遅れる見込みです」

時間に余裕がないときに限ってトラブルが起きます。余裕があるときは、たいがい予定より早く着くというのに…。

しかも、ようやく着陸したと思ったらバスでの移動。さらに今日に限って座席も最後尾。何故、こうも重なる??

でも、何とかギリギリセーフ。間に合いました。

いったい、何に急いでいたかと言うと、目的地は四季劇場。ウェストサイド物語です。画像のブレ具合が、焦りを表してます。よって開演前にゆっくりパンフレットで最後の予習はできませんでしたが…。感想は後日。
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ウェストサイド物語も予習中
2007-11-19 Mon 00:11
ミュージカル『ウィキッド』の予習と並行して、実はもう1本、予習中なのが『ウェストサイド物語』(WSS)です。ブロードウェーの初演が1957年ですから、今年は記念すべき50周年に当たります。そこで劇団四季が9月から来年1月まで、『四季劇場・秋』で上演中で、さらに2月からは、『京都劇場』の公演も決まりました。

私はこれまで、ブロードウェーキャストの来日公演は何度か観たことがありますが、四季版は、まだありません。来日版を観たときに、もうひとつダンスにキレが感じられなかったのと、字幕を気にしなくてはならなかったために、長年「四季のWSSを観てみたい」と思っていました。仕方なく古本屋で、1985年の公演パンフレットを買って、雰囲気だけ感じて、我慢していたのですが、誕生50周年記念で、ようやく再演が決まり、無事チケットも取れました。持っているパンフレットの公演以来ですから、四季のWSSは実に12年ぶりになります。

wss.jpg予習は、ブロードウェイキャストのCDと映画のサントラCD、そして映画のDVD。映画は、ブロードウェーの舞台から4年後、1961年に制作され、大ヒットしました。ストーリーは説明するまでもありませんが、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を1950年代後半のニューヨークのウエスト・サイドに移し、人種差別や貧困などの社会問題をも盛り込んだ悲恋の物語です。作品の魅力は、そのストーリーはもちろんですが、場面、場面にぴったりはまる名曲の数々、『サムシング・カミング』『マリア』『トゥナイト』『アメリカ』『クール』『サムウェア』などと、躍動感あふれるダンスが、何と言ってもWSSの一番のウリでしょう。さぁ、これを日本人キャストがどう演じてくれるのか、期待も高まります。こんな予習なら、まったく苦になりません。


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日本語学的『オズの魔法使い』
2007-11-18 Sun 10:10
きのう、ミュージカル『ウィキッド』の予習のために、映画『オズの魔法使』(←映画は、「い」の送り仮名がないのが正式タイトルです)を見たと書きました。このタイトルについて、日本語学的に、興味深い分析をした先生がいます。早稲田大学名誉教授で、日本語学者の森田良行さんです。その著書『日本語質問箱』(角川文庫)の中に、「オズの魔法使いと、魔法使いのオズは同じか?」という項目があるのです。

その文章の導入はこうです。原題『The Wonderful Wizard of Oz』は、『オズの魔法使い』と訳されているが、翻訳書の中には、『すばらしい魔法使いオズ』というのもある。オズとは魔法使いなのだから、「将軍の徳川吉宗」や「作家の夏目漱石」のように、肩書きや職業が前で、氏名は「の」の後に来るのが、本来の日本語のルール。だから翻訳書は『魔法使いのオズ』としたのだろうと推測。そのうえで、ではなぜ、映画は『オズの魔法使い』としたか、単に原題の直訳なのかを分析しよう・・・というものです。

実は、私はこの文章を読んだ後に映画を見たので、この点についても注意しました。また、児童文学にも目を通しました。すると物語の中には「オズ大魔王」という、名前としてのオズも、確かに出てきますが、その大魔王がいるのが「オズの国」なのです。だから「オズの国の魔法使い」と考えれば、タイトルの『オズの魔法使い』も自然です。この場合、オズを名前と決めつける必要もないと思うのです。

でも、そう言ってしまうと終わりなので、さらに森田先生の論を読み進めていきましょう。「渥美清の寅さんは実に愉快だ」「ピーター・フォークの刑事コロンボ」のように、一時的にその役を演じたり、ある特別な状態にたまたまあって、それがその人の一大特徴になっている場合には、この種の言い方が可能になると解説。さらに子どものけんかで「太郎の嘘つき!」「次郎の弱虫!」など、人間の持つ隠れた一面を取り立てて相手にぶつけ揶揄したり、気づかなかった相手の一面を知って驚きあきれたりする場合の文型のひとつでもあると指摘しています。

この言い方について、森田先生は、「修飾語など付けなくても、じゅうぶんワンダフルな凄まじさが現れてくるのが不思議だ」と書いています。だから、『オズの魔法使い』も、オズが演じる魔法使いという意味だけではなく、オズの隠れた側面、魔法使いとは真っ赤な嘘、ただの爺さん、それでもやっぱり見事な腕前を発揮する恐るべき魔法使いよ!という発見の喜び、さらに驚きと感嘆のないまぜになった万感こもる感情が、邦訳『オズの魔法使い』に集約されているのだと、結論づけています。

たった7文字の作品タイトルながら、こんな深い分析の仕方もあるのかと、感心したしだいです。そう思って、もう一度、映画を見たり、本を読んでみると、おもしろいかもしれませんね。


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予習は、オズの魔法使い
2007-11-17 Sat 17:07
ミュージカルファンの中には、観劇前に、あらすじや出演者など予備情報をまったく入れずに、真っ白な状態で観客席に座るタイプと、サントラCDや関連本などで、しっかり『予習』してから観に行くタイプがいます。作品にもよりますが、私は後者のタイプ。本来なら、最初は真っ白で観たいのですが、映画のように気軽に何度も観られないのが舞台。予習しておいたほうが、より細かいところまで楽しめるからです。

ウィキッドというわけで、現在、予習中なのが『ウィキッド』。今も、『オリジナル・ブロードウェイ・キャスト版』のCDを聞きながら書いています。1曲目から、なんだかドキドキ・ワクワクしてきます。ミュージカル『ウィキッド』は、ブロードウェーで2003年10月に開幕して以来、ロンドンやシカゴ、ロサンゼルスなどでも上演され、どこでも入場率100%を達成しているという評判の作品。今年6月からは、『劇団四季』が非英語圏として、初の公演をしています。

この『ウィキッド』、サブタイトルが「語られなかったオズの魔女の物語」とあります。つまり、アメリカの児童文学『オズの魔法使い』をモチーフにしたミュージカルなのです。日経エンタテイメント!別冊のムック本によれば、“善い魔女グリンダ”と“西の悪い魔女=ウィキッド”がなぜ誕生したかを描いた、いわば『オズの魔法使い』番外編なのだとか。

実は、私はモチーフになった『オズの魔法使い』のお話自体よく知りません。知らなくても、この『ウィキッド』は楽しめるそうですが、『番外編』と聞いては、『本編』を見ておかない手はありません。さっそくDVDで予習です。いくつか映像化されていますが、やはりジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画でしょう。ちなみに、このタイトルは『オズの魔法使』。送り仮名がないのは、古い作品だから??

それはさて置き、DVDを見ていて驚きました。今から70年近く前の作品とは思えません。このテンポのよさ、映像の美しさ、とにかく楽しいファンタジー作品なのです。ジュディ・ガーランドが歌う『Over the Rainbow』も心にしみます。見終わって、なんともさわやかな気分になりました。子どもたちに見せたい作品であり、大人も見ておくべき1本です、これは。

さぁ、準備は万端。予習の最後は早めに着いた劇場で、ゆっくりパンフレットに目を通すだけ。考えただけで、ワクワクしてきました。学生時代は、授業の予習などしたことがなかったのに・・・。


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速読と遅読
2007-11-16 Fri 15:38
私のコンプレックスのひとつが、「本を読むのが遅い」こと。律儀で実直な?性格のためか、『飛ばし読み』ができません。スピードを上げると、理解不十分のような気がして、どうも落ち着かないのです。だから、読書はゆっくり、じっくり、時には同じ個所を何度も読み返したり、表現について考えたり、しばし場面を想像したり、はたまた辞書で調べたりと、なかなか進みません。もしかして自分は、理解力や読解力に劣っているのかとも思ってしまいます。

さらに、読むのが遅い理由を、もうひとつ自覚しています。それは、黙読しながらも、頭の中で声を出して読んでしまうことです。本来なら、黙読には関係ないはずの、アクセントやイントネーションにも気をつけますし、言いにくいことばが出てくると、頭の中で立ち止まってしまいます。また文章の持つリズム感も気になります。これで、速く読めるはずがありません。ずいぶん前ですが、同じようなことを、古舘伊知郎さんがテレビの対談番組か何かで、おっしゃっていました。アナウンサーという職業柄、そうなるのでしょうか。

こんな調子ですから、読まないままの本がどんどんたまって、積読(つんどく)になってしまします。「これではいかん」と、『速読』のガイド本なんかも読みました。でも、要領は分かるのですが、どうしても理解が浅くなり、そのまま読み進めるのには、抵抗があるのです。

そんな私にとっては“目からウロコ”だったのが、『本の読み方 スローリーディングの実践』(PHP新書)。著者は1999年、23歳で芥川賞作家となった平野啓一郎さんです。そのカバーの裏に書かれた内容紹介を引用すると、著者の主張はこうです。「本を速く読みたい!それは忙しい現代人の切実な願いである。だが速読は本当に効果があるのか?10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益である」

これを読むと、私の『遅読』も、そんなに落ち込むことではないのだと、励まされた気がします。「読書を楽しむ秘訣は、何よりも、“速読コンプレックス”から解放されることである」というのは、私には心強いエールに聞こえました。

と、言っても、時間には限りがあって、読みたい本は無限にあって、何でもかんでもゆっくり読むわけにもいきません。本によって速読と遅読みを使い分けるのが一番なのでしょう。実際、この本の内容は、私がすでに実践していることも多かったので、早く読めましたし・・・。平野さんは、作品をゆっくり、じっくり、味わいながら読むコツを紹介しています。せっかくの秋の夜長です。速読ではなく、スロー・リーディングなんて、いかがでしょうか。


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看板俳優、退団のうわさ
2007-11-15 Thu 13:23
何だか、劇団四季のファンの間で、「看板俳優退団」のうわさが騒がしくなっています。前にも、休団扱いの保坂知寿さんについて書きましたが、今度は石丸幹二さんです。四季について詳しくない方のために説明すると、私が「四季の俳優を2人あげよ」と尋ねられたら、まっ先に、このお2人を思い出すでしょう。それくらい、四季の看板中の看板俳優です。石丸さんについては今年2月の『ブラックコメディ』福岡公演以降、私は拝見していません。その後、7月1日の『壁抜け男』京都公演千秋楽を最後に、どの舞台にも出演されていないのです。てっきり休養中で、今公演中の 『ウェストサイド物語』で復帰されるのかと思っていましたが、そこにも名前がありませんでした。

そのため、ファンの間では保坂さん同様に「退団か?」という心配する声があがっていました。これについて、『週刊新潮』が11月15日号で「看板俳優退団騒動でもめる劇団四季のチケット騒動」なる記事を書いたことから、一気に噂がエスカレート。しかし、この時点では、まだ週刊誌のゴシップ記事なので、このブログで扱う気はなかったのですが、劇団四季がホームページで、週刊新潮との取材のやりとりを公表し、この件に関する浅利慶太・劇団四季代表のインタビューを掲載したのです。これには保坂さんの件にも触れられていたため、書かずにはいられなくなりました。

それによると、新潮側からの取材の申し込みが11月4日(日)の午後8時過ぎ。質問項目を見ると、「脈絡がなく、あれもこれも」と、とても細かく多い印象を受けますが、私も取材する立場だったので、これは何となく理解します。また、翌日の午後1時までの返事を求めていることも、原稿締切日の都合で、記者としてはギリギリだったのでしょう。ただ、相手にとっては締切など関係ないこと、実に自分勝手で迷惑な話です。

しかし驚いたのは、これに関して四季が、思ったよりていねいに、かつ詳細に回答したことです。数時間の間にここまでの文書を揃えるのは、やはり企業としての大きさを象徴するかのようでもありますし、誠意も感じます。それなのに、四季が怒っているのは、引用すると「書かれた記事には、その回答が殆ど反映されておりません」というところでしょう。

推測ですが、四季の回答を待つまでに、ほぼ原稿はできていたはずです。四季が何と答えようと、最初から、「退団騒動」「チケット騒動」として、おもしろく書くことは決まっていたということです。知人のプロスポーツ選手が、ある記者について「あの人の取材は嫌いだ。人間不信になる」と言っていたのを思い出します。「その記者は、最初から答えありきの質問をしてくる。自分の思ったような原稿をかくための聞き方しかしない」と。だから記事を見て、自分の思いと全く違うことが書かれていて、がっかりすることが多いのだそうです。

彼は「テレビは自分のことばで伝えられるからいい」と言ってくれましたが、残念ながらそんなこともないのです。テレビとて編集で、何とでもなってしまうのです。だからこそ取材者は、真摯に取材相手と向き合う姿勢が必要なのです。今回の新潮の記者に、それがあったかどうかは、はなはだ疑問です。

浅利代表のインタビューは、かなり生々しいものでした。週刊新潮で取り上げられた石丸さんについては「思うように声が出せないと言ってきました。僕も最近まで全く知らなかったが、数年前、彼は名古屋公演に自分の車で向かい、大きな交通事故を起こしていたそうです。その時に痛めた古傷の後遺症が最近ひどくなったと聞いています」とし、「この際劇団を辞めたいとも希望していました」とまで明らかにしています。それが 『ウェストサイド物語』のトニー役を稽古中だったそうです。

また保坂さんについては、これまでは「入団してから20余年、過重な仕事を続けてきたので、体調を整えるために休団している」と説明していましたが、今回は「保坂君が辞めたいと言ってから、ちょうど1年。彼女の場合は俳優を辞めたいのか、四季を辞めたいのか判りませんでしたから、一応休団という形にして1年過ぎました」と、やはり保坂さんも、退団を申し出ていたことを明かしています。

考えると、舞台役者とは、自分の肉体も精神もすり減らすことで、観客を楽しませる過酷な仕事なのかもしれません。でも実力のある役者さんが見られなくなるのは、日本の演劇界にとっては大きなダメージです。保坂さんにしても、石丸さんにしても、ゆっくり静養して、いつかどこかの舞台で、お目にかかれることを、一演劇ファンとして、ただただ祈るばかりです。そして劇団四季にも、ますますいい作品と、いい役者を見せてほしいとエールを送ります。

今度、このブログに保坂さん、石丸さんについて書くのは、舞台に戻ってこられたときだと思います。その日を待っています。

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11月のポカポカ陽気いろいろ
2007-11-14 Wed 12:35
ひと月ほど前には、エアコンは冷房だったのに、きのうから、朝晩は暖房に切り替えました。買い換えたばかりの新型なので、人のいる場所を感知して効率よく温めたり、湿度管理や空気清浄機能が付いていたり、フィルター掃除をしなくていいとか、いまどきのエアコンは賢くなってますね。でも、すぐこうやって『文明の利器』に頼るのではなく、少しは我慢した方がいいんでしょうが・・・。

日中は、まだポカポカ陽気です。『立冬』を過ぎたのに、まるで春のようなおだやかな日を『小春日和』と言います。旧暦の10月(現在の11月から12月上旬)のことを『小春』と呼ぶことから、そう名付けられました。だから春には『小春日和』はないんです。

この『小春日和』も、アメリカに行くと『インディアンサマー』、ドイツでは『老婦人の夏』、イギリスでは『聖マルタンの夏』、さらにロシアでは『女の夏』と呼ばれるそうです。日本が「秋の中の春」を感じたのに対し、欧米では「夏の天気」をイメージするあたり、文化の差か、それとも日本のようにジメジメした夏ではない気象状況の違いからなのかは分かりませんが。

沖縄で「本土の小春日和は、こっちでは小夏日和って言うんだよ」と聞いたことがあります。てっきり冗談だと受け流していたのですが、のちに本当だと知りました。立冬後の暖かさを表すのに『十月夏小』(ジュウグァチナチグワァ)ということばもあるようです。

並べてみると、どの表現にも、本格的な冬が来る前の暖かさに感謝する気持ちが込められているような気がしますね。ただ、最近のこの暖かさは、小春日和なのか、地球温暖化なのか・・・

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ミュージカルの本場でストライキ
2007-11-13 Tue 00:00
ニューヨーク・ブロードウェーで、ミュージカルの舞台関係者がストライキをしています。そのため『オペラ座の怪人』『ライオンキング』など、35公演のうち27の舞台が休演なんだとか。言わずと知れた世界中のミュージカルファンが集まる街が、ブロードウェイ。私がミュージカル目当てだけに飛行機に飛び乗るように、多くの日本人が、今も本場のミュージカルを体験しに行っているはずです。「現地に着いてみたらストだったなんて、そりゃショックだろうな」と、わが事のように気の毒に感じます。もちろん、スタッフの権利を守るのも当然のこととは思いますが・・・。

それはさて置き、「ブロードウェーでスト決行中」と伝えるニュースの1シーンにショックを受けました。私の一押し作品『レ・ミゼラブル』の看板が映っているではありませんか。「えっ、まだやってたの?」という感じです。たしかブロードウェーの『レ・ミゼラブル』は、すでに終了していたものの、去年10月8日に、ロンドン公演が『キャッツ』の記録を抜く丸21年のロングランを達成したのを記念して、今年4月までの「半年限定」で、再演されていたはず。その当時は、かなり「半年だけ」「今のうち」というのをあおっていたので、てっきり、もう終わっているものと思っていました。

ショックとは「そんなに長くやっているなら、夏にでも行っておけばよかった」というショックです。調べてみると、根強い人気に支えられ、延長を繰り返していて、先日ようやく、来年1月6日に終演すると発表されたようです。これも、また再延長なんてことがないとも限りませんけれど。もしかすると、この期間限定『レ・ミゼラブル』が目的で、ニューヨークに行った日本人もいるかもしれません。そう考えると、同じレミゼファンとしては、余計に気の毒でなりません。そしてストが、早く解決することを願うしかありません。

それにしても、スト中とはいえ、ブロードウェーの映像を見ていると、行きたくて行きたくてうずうずしてくる私なのです。

ロンドン・レミゼ
↑画像は3年前、すでにブロード・ウェーではクローズしていたので、レミゼ目的でロンドンに行ったとき。嬉しそうです。

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笑えばいいことがある
2007-11-12 Mon 00:58
笑顔の効用については、ここでも何度か書きました。「料理の味がよくなる」とか、「信頼の証し」だとか。笑顔は他人を、そして自分をも幸せにしてくれます。笑顔で発したことばには、目に見えないパワーがこもっています。陰気な表情では、いくらハッピーな話をされても、楽しく感じませんよね。

それなのに、アナウンススクールで教えていると、学生たちの中には、人前で笑顔を作るのが苦手な人が少なくないことに気づきました。鏡の前で笑顔の練習をしたり、「笑顔で話してごらん」と言っても、恥ずかしがり屋が多いのか、何ともぎこちないのです。「おもしろいこともないのに、笑えない」と言うのです。

アナウンサー志望の学生ですら、こうなのですから、世間には笑顔が苦手な人は、もっと多いのかもしれません。でも、これも慣れの問題だと思います。ひとりで、鏡の前で笑ってみるといいのです。笑顔で自分に話しかけてみましょう。最初は、無理やりな笑顔で十分。いつの間にか、自然と笑顔が板についてくるはずです。不思議なことですが、無理に作った笑顔でも、やっているうちに、心から元気が出てきます。「笑う門には福来たる」です。

「人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ。悲しいから泣くのでなく、泣くから悲しいのだ」ということばを聞いたことがあります。嫌なことがあったら、落ち込んだら、無理してでも笑顔を作ってみてください。マクドナルドでは「スマイル0円」ですが、笑顔は、お金では計算できない価値を生み出してくれるものだと思います。



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今年の一文字は?
2007-11-11 Sun 11:29
もう、こんな時期なのですね。日本漢字能力検定協会が、1年の世相を表す『今年の漢字』を募集しています。選ばれた一文字を、京都・清水寺の貫主が大きな半紙に豪快に書くのが、師走の風物になっているアレです。

去年の漢字は、『命』。悠仁親王のご誕生の一方、いじめによる子どもの自殺、児童虐待や飲酒運転で幼い兄弟3人が亡くなる事故など、命の大切さを痛感させられた年でした。その前の年、2005年は、純愛ブームや有名人の結婚ラッシュ、『愛・地球博』の成功、そして各界の『アイちゃん』の大活躍によって、『愛』が選ばれました。

さらに遡っていくと、『災』『虎』『帰』『戦』『金』『末』『毒』『倒』『食』『震』と並びます。すぐ「あの年か」と思いだせるものもあれば、そうでないものもありますが、ここ2年は『命』『愛』という、いいイメージの漢字が続きました。でも、どうやら今年の本命は偽装表示の『偽』、対抗が、謝罪会見が相次いだので『謝』だとか。

そういえば、「安倍総理にとっての一文字は?」と問われて「責任ですかね」と、二文字で答えてしまい笑いのネタにされたのは、わずか1年前のことなんですね。ずいぶん、昔のことのような気がします。ここにきて民主党の小沢代表の「プッツンした」というのもありましたから、賞味期限切れと合わせて『切』なんていうのもあるかもしれません。

私の個人的な漢字一文字も考えてみました。充電、充実の『充』ということにしておきましょう。何事も、ポジティブシンキングが肝心ですから。

『今年の漢字』の発表は、12月12日の『漢字の日』です。

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スワロフスキーのツリー
2007-11-10 Sat 00:50
ハービスツリー大阪の西梅田にある複合商業施設『ハービスPLAZA ENT』と言えば、7階に『大阪四季劇場』が入っているビルです。その1階入り口に、金色に輝くおしゃれなクリスマスツリーが登場しました。8日の点灯式には、上演中のミュージカル『オペラ座の怪人』に出演している、ラウル役の北澤裕輔さん、クリスティーヌ役の苫田亜沙子さん、ファントム役の高井治さんの3人が舞台衣装で参加したそうです。見たかったな・・・。

ツリーは高さ5メートル、写真を撮ろうとしても、下がってしゃがみこまないと入らない大きさです。ゴールドに光っていても、少しもけばけばしくなく実に上品。説明によると、オーナメントは700個。クリスタル・ジュエリーで有名な、あのスワロフスキー社製だそうです。高そう・・・。スワロフスキーのツリーといえば、あの世界一有名なツリーを思い出します。

思い起こせば、3年前のいまごろは、取材と放送局視察のためニューヨークにいました。セントラルパークの紅葉が色付き、街はクリスマスの飾りつけが始まっていました。ちょうど、3大ネットワークのNBCテレビを出たところで、ドカンと横たわった巨木と遭遇したのですが、それが今まさに、到着したばかりの、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーだったのです。その後、何時間もかけてクレーンでつり上げられ、足場が組まれていきました。

そのてっぺんに飾られる星のオーナメントがスワロフスキー製。毎年、現地ではそのデザインが話題になっているそうです。ちなみに、先日お披露目された今年の飾りは、高さ2.9m、重さ249kgだとか。ロックフェラーのツリーもそろそろ、運ばれてくるころでしょうか。大阪のツリーを眺めながら、またニューヨークに行きたくなりました。ミュージカルを観に・・・。

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苦労は買ってでもすべきか
2007-11-09 Fri 00:00
「若いころの苦労は買ってでもせよ」と言われます。私も、フリー→局アナ→フリーと、それなりに苦労がありました。実際、若いころは、この苦労がいつか報われると信じて、がんばってきました。でも、30代半ばからは、「自分の将来に意味のある苦労はすべきだけれど、しなくて済む苦労なら、しないほうがいい」と考えるようになっていました。

若いころを振り返って、ただつらいだけ、時間を浪費しただけで、今の自分には何も役立っていない苦労もあったと思ったからです。だから、後輩たちにも言ってきました。「いかに、意味のある苦労(努力)をするかが大切だ」と。自分の将来に役にたたない苦労は、意味のない苦労=無駄な経験だと決めつけていたのです。

それが、サラリーマンを辞め、フリーに戻った今、「無駄な経験」なんて、ないような気がしてきました。直接、今の人生にプラスになった苦労ではなくても、その苦労があったからこそ、また乗り越えてきたからこそ、今の自分があると思えるようになったのです。それは、「出来事のすべてに意味がある、偶然などなく、すべてが必然だ」と考えるようになってからです。

鳴門海峡、豊後水道、玄界灘・・・ 荒波で育った魚は身が締まって、脂が乗ってうまいのです。これ、人間も同じような気がします。「苦労は買ってでもしよう」、心から思えるようになったのは、苦労して人生の階段を少し上ったからかもしれません。

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お大事に・茂山千作さま
2007-11-08 Thu 16:30
11月3日のブログに、私のあこがれの人物、人間国宝の狂言師・茂山千作さん(87)が文化勲章を受章したことを書きました。高齢とはいえ、舞台ではいつも若々しい千作さんが、あの日、文化勲章の親授式では、車いすを使っているのを見て驚いたのですが、その理由が分かり、驚きました。

なんと、肋骨(ろっこつ)を骨折していたというのです。

千作さんは2日朝、公演先の東京都内のホテルで転倒。痛みをおさえて、その夜の国立能楽堂の公演をつとめ、さらに翌日の親授式に出席していたのです。そして5日の皇居・宮殿での茶会にも出席し、京都に戻ってから骨折が判明したのだとか。診断によると全治1か月半という大けがです。

骨折したまま舞台を務めていたなんて、さすが『プロ根性』といったところかもしれませんが、狂言独特の発声をするのに、どれほどの痛みをこらえていたのかというのは、想像に難くありません。年内の舞台は休演し、回復次第、舞台に復帰する予定だそうです。年明けの公演を観に行こうと計画していた私は残念でなりませんが、何はともあれ、十分養生していただき、そして再び、お元気な姿を拝見できることを願います。

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“まきふん”は芸術だ
2007-11-07 Wed 00:00
漫才コンビ・麒麟の田村裕さんの自叙伝『ホームレス中学生』(ワニブックス)が売れまくり、100万部にも届きそうなんだとか。テレビ各局や映画会社から映像化のオファーが殺到していて、映画やドラマにもなるようです。あの本で、一躍有名になったのが、大阪・吹田市の山田西第二公園。中学生時代に田村さんが住んでいた?通称「まきふん公園」には、全国から見物にやってくる人が増えていると、ワイドショーでやってました。

まきふん公園の名の通り、そのシンボルが巻き貝をモチーフにした滑り台です。テレビであれを見た時には、「妙な形をした遊具もあるものだ」と思ったのですが、意外と、滑り台としては一般的な形なのでしょうか。取材で各地を訪れますが、よく考えると、その時に見かけたコンクリートタイプの大型滑り台は、この巻き貝をデザインしたものか、象さんの鼻を滑るタイプが多かったとような気がします。

実は、我が家の近くの公園でも「まきふん」を発見!!色も“本家”と同じ青です。今まで、まじまじと滑り台を見つめることなどありませんでしたが、こうして眺めていると、デザイン的にも、けっこうおもしろいものです。よく分りませんが、曲線や角度なども計算されているのでしょう。遊具であり、立派なオブジェとなっていました。
巻貝滑り台


ついでに、ちょっとVOW(街で見つけたヘンなもの写真)っぽい看板を見つけたので紹介します。商店街の入り口にあった注意書き。

『スリッ。注意』

スリッ。注意

「きゃー、スリッ。」スリと言うより、インパクトがあります。財布を盗られないように「スリッ。」に注意してください。・・・ではなく、「スリップ注意」の「フ」だけが取れていたのでした。ちゃんちゃん。

【追記】 『ホームレス中学生』の発行部数が100万部の大台を突破したことが11月11日に分かったそうです。9月3日の発売開始からわずか2か月の快挙です。乙武洋匡さんの著書『五体不満足』が100万部を突破するまでに約4か月、リリー・フランキーさんの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は約6か月かかっていて、2か月での100万部突破は、ノンフィクション作品では記録のあるここ10年間で最速で、ギネス申請も検討中だとか。


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人生を左右した一冊(2)
2007-11-06 Tue 00:05
人生を左右した一冊(1)のつづきです。

僕って何大学に行きながらも、先が見えずにふらふらしていたころ、偶然、本屋で目に飛び込んできたのが、当時の私の心境そのものがタイトルになった『僕って何』。1977年に芥川賞を受賞した三田誠広さんの代表作です。最初の数ページを立ち読みして驚きました。タイトルだけでなく、中に書かれているのも、まさに今の自分のことなのですから。実は、「中学や高校なら自分の教室というものがあるから、隣の席の生徒とは自然に顔なじみになる・・・自分をとけこませることができない」のくだりは、私の当時の心境として書きましたが、まるまる『僕って何』からの引用です。それくらい、書き出し部分における主人公と自分が同じ気持ちでいたのです。

物語の主人公“僕”も大学1年生で同じ。ただしストーリーは、まったくの別世界。私たちの世代ではピンとこない学生運動がベースになっています。母親っ子の“僕”が、田舎から東京の大学に出てきたものの、いつのまにか大学紛争に巻き込まれたり、先輩の女子学生と同棲させられたり。僕っていったい何がしたいんだろう・・・と、さまよう話です。

「オルグ」とか「セクト」とか、「ゲバ棒」「デモ」「バリケード」など、理解できない話なのですが、それでも“僕”が、自分とは何かを探そうとして、必死にもがいているさまに共感できました。別に、作品がそんなメッセージを発しているわけではないのですが、読み終えたら「自分もこのままではいけない、何かやらねば」と感じたのです。

子どものころからの夢、でも、どこかであきらめていた夢、「アナウンサーになること」。それに挑戦してみようと考えるようになりました。それからアルバイトをして、アナウンススクールの費用を貯めました。そして大学2年の春から、アナウンススクールに通い始めたのです。そのきっかけが、たった一冊の本『僕って何』でした。あの時、この本と出会っていなければ、アナウンサーになっていなかったかもしれないのです。

今、冷静に分析すれば、自分の存在について考えるのは、その年ごろの青年には、よくあることかもしれません。若さゆえの悩みでしょう。また、私が主人公を自分に置き換えて、「何かやってみよう」と単純に考えたのも若かったからです。でも、だからこそ、あの時に読んでおいて幸せでした。今回、数十年ぶりに読み返してみました。青かった当時がよみがえり、恥ずかしいようであり、ちょっぴり誇りを感じことができました。

人も、本も出合うタイミングが大切です。

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人生を左右した一冊(1)
2007-11-05 Mon 03:01
読書週間ですね。毎年、この時期になると、決まって「日本人の読書量が減っている」との調査結果が発表されます。ずいぶん昔から「日本人の活字離れが深刻」と伝えられてる気がしますが、読書は、時に人生においての“転機”を与えてくれることがあります。だから、なおさら若い世代の人たちは、本を読む“クセ”をつけておくべきだと思うのです。

というのも、私自身を振り返ってみると、あの本と出会ったから今の自分があると思える一冊があるのです。それは、大学に入学したてで、まだ18歳でした。高校時代に遊び過ぎたのが災いし、志望大学の受験にことごとく失敗。「浪人は許さない」という親に逆らえず、滑り止めで受けて合格した大学に、正直いやいや通っていたころです。だから、気持も後ろ向きです。

「中学や高校なら自分の教室というものがあるから、隣の席の生徒とは自然に顔なじみになる。ところが大学には決まった教室も席もない。数百人収容できるマンモス教室での一般教養科目の講義はもとより、週に何時間かあるクラス単位の語学の授業に出ても、誰かに声をかけるきっかけがつかめない。授業が終わればすぐにバラバラになって別の教室に散ってしまう。教室やキャンパスや大学周辺の商店街のいたるところにみなぎっている、やりきれないほど眩しい透きとおった明るさの中に、自分をとけこませることができない」

まさに毎日が、こんな気分でした。「自分はいったい何のために大学に来ているのか」「いや、それ以前に、ここでの自分の存在は何なのか」と、真剣に考えていたのです。ほんとうに青いですよね、今考えれば。でも、あのころは真剣でした。そんな日々でしたから、その日も授業をさぼって、本屋をぶらぶらしていました。そして、何気なく目をやった本棚の下から2段目。そこから私に何かを訴えている本があったのです。しゃがみこんで見た背表紙のタイトルが、まさに私のそのころの心の中の叫びでした。

『僕って何』

タイトルだけで、とても衝撃を受けたのです。

つづく


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半世紀たっても世界の・・・
2007-11-04 Sun 14:13
日本のアクションスターと言えば、千葉真一さん、倉田保昭さんくらいしか思いつきませんが、アメリカのエンターテイメント誌『Entertainment Weekly』が、最新号で「世界のアクションスタートップ25」という企画をしました。そのランキングは、以下の通り。

1位 ブルース・ウィリス(ダイ・ハード 1988年)
2位 シガニー・ウィーバー(エイリアン 1986年)
3位 ハリソン・フォード(レイダース 失われたアーク 1981年)
4位 メル・ギブソン(マッドマックス2 1982年)
5位 キアヌ・リーブス(マトリックス 1999年)
6位 ラッセル・クロウ(グラディエーター 2000年)
7位 チョウ・ユンファ(新・男たちの挽歌 1992年)
8位 アーノルド・シュワルツェネッガー(ターミネーター2 1991年)
9位 ウィリアム・ホールデン(ワイルドパンチ 1969年)
10位 ピーター・ウェラー(ロボコップ 1987年)
11位 ブルース・リー(燃えよドラゴン 1973年)
12位 マット・デイモン(ボーン・スプレマシー 2004年)
13位 エロール・フリン(ロビンフッドの冒険 1938年)
14位 ユマ・サーマン(キル・ビル vol.1 2003年)
15位 ジャッキー・チェン(酔拳2 1994年)
16位 ジャン・レノ(レオン 1994年)
17位 トム・クルーズ(M:i:III 2006年)
18位 シルベスター・スタローン(ランボー 怒りの脱出 1985年)
19位 バート・ランカスター(真紅の盗賊 1952年)
20位 アントニオ・バンデラス(デスペラード 1995年)
21位 アンヌ・パリロー(ニキータ 1990年)
22位 カート・ラッセル(ニューヨーク1997 1981年)
23位 ショーン・コネリー(007/ゴールドフィンガー 1964年)
24位 スティーブン・セガール(沈黙の戦艦 1992年)
25位 三船敏郎(七人の侍 1954年)

日本人として、唯一ランクインしたのが『世界のミフネ』でした。それも、50年以上前の作品で。改めて、「ミフネ」「クロサワ」の世界での評価が分かります。先月放送されたフジテレビの「SMAP×SMAP」にゲスト出演したアラン・ドロンさんが、かっこいい男として名前をあげたのも三船敏郎さんでした。「彼は私にとって神のような存在だった。とても尊敬し、忘れることのできない人。ミフネは日本の兄だった」と語っていました。

三船敏郎、アランドロン、そしてチャールズ・ブロンソンという日仏米のスターが共演した映画『レッドサン』を、子どものころテレビで見ました。ストーリーは、西部劇に日本のサムライが登場して、刀と銃が闘う・・・というくらいしか覚えていませんが、「日本人なのに外国の映画に出て、それも対等に演じている」ことに、幼いながら誇りを感じました。

最近では『三船美佳さんのお父さん』と言われることが多い『世界のミフネ』ですが、強くて、すごみがあって、それなのに愛嬌もあって、魅力的な俳優さんでした。アメリカの雑誌で取り上げられて思い出すのは申し訳ない気がしますが、無性にミフネの映画を観たくなりました。



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祝・茂山千作さま
2007-11-03 Sat 13:33
きょうは文化の日。文化勲章親授式が、皇居・宮殿『松の間』で行われ、今年の受章者5人が天皇陛下から勲章を手渡されました。代表してあいさつしたのが、人間国宝の狂言師・茂山千作さん(87)です。「私どもの栄誉、これに優(すぐ)るものはありません。それぞれの分野で精進を重ねる決意です」と、述べられました。

小学校のときに、体育館で狂言を観て以来、私はまたたく間に、その魅力にはまりました。中でも、千作さんの狂言が大好きです。千五郎さん時代から(94年に4世千作を襲名)、その豪快ながら繊細な演技のとりこなのです。

舞台の千作さんからは、とてつもないオーラを感じます。体格は小柄なのですが、舞台に立った時の存在感といったら、圧倒されるほど大きく感じられます。80歳を超えてからも、機敏で味のある動き、伸びがありつややかな声。いや、ほんとに惚れぼれするんです。これこそ『いぶし銀』と呼ぶのでしょう。

87歳の現在も、現役として活躍中で、来年までスケジュールが入っています。また、最近では、アニメ『頭山』など、世界的にも有名なアニメーション作家・山村浩二監督の最新作『カフカ 田舎医者』で声優を務めるなど、ますます精力的な活動をしていらっしゃいます。

そんな千作さんですが、きょうの親授式を伝えるニュースでは、車いす姿でした。さすがに高齢ですから、仕方がないのかもしれませんが、かくしゃくとしたイメージだっただけに、驚きました。それでも舞台の上では年齢をまったく感じさせないのですから、この人の偉大さを感じます。

歳を重ねて、千作さんのように素敵に生きられるだろうか、人に感動を与えられるだろうかと考えたとき、私など自分の未熟さに恥ずかしくなります。そして、もっと勉強しなければと気持も新たになります。つらく厳しい稽古など微塵も感じさせない舞台。その裏には、どれほどの努力があるのでしょうか。87歳の千作さんが今でも「精進します」と言うのです。私もいつか『いぶし銀』と言われるように、精進あるのみです。

まずは、茂山千作さま、文化勲章受章おめでとうございます。そして、1日でも1回でも多く、私たちを楽しませ、うならせてください。


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間違って使っていませんか
2007-11-02 Fri 14:51
よく、メディアで耳にする間違い。皆さんも、使っていませんか。

「けんけんがくがく」
議論がヒートアップしたときに使われる表現ですが、これは間違いで、正しくは「かんかんがくがく(侃々諤々)」、「けんけんごうごう(喧々囂々)」です。これをミックスして、「けんけんがくがく(喧々諤々)」という誤用が生まれたのでしょう。

また正しく「かんかんがくがく(侃々諤々)」、「けんけんごうごう(喧々囂々)」と言っている人でも、どちらも同じ意味として使っている場合が多いようです。でも、このふたつ、微妙に意味も違います。「かんかんがくがく(侃々諤々)」は、議論している人たちが、思ったままを遠慮なく主張しあっているようす。一方、「けんけんごうごう(喧々囂々)」は、多くの人たちが口々にやかましく騒ぐさまです。どちらも白熱した議論で使える表現ですが、「けんけんごうごう(喧々囂々)」のほうが、怒号や野次が飛び交っている感じがしますね。

ところが、手元の電子辞書(広辞苑・第5版)で引いてみて、びっくり。間違いのはずの「けんけんがくがく」が見出しにあったのです。「侃々諤々と喧々囂々が混交してできた語。多くの人がいろいろな意見を出し、収拾がつかない程に騒がしいさま」と、あっさり認めています。長年、「これは誤用」と後輩たちに教えてきた私は、あせりました。

そこで、いざという時に頼りにする、誤用に詳しい『明鏡国語辞典』(大修館書店・北原保雄編)を開いてみると、こう書いてありました。「俗に口やかましく議論する意に使うが、誤用」と。ズバリ指摘してあって、一安心。いずれ新しい語として認められるのかもしれませんが、少なくとも、「かんかんがくがく(侃々諤々)」、「けんけんごうごう(喧々囂々)」を知ったうえで、使いたいことばです。

「おざなりとなおざり」
「おざなり(御座なり)」も、「なおざり(等閑)」も、いいかげんな仕事には変わりありませんが、これも意味が違います。私も使う時に「どっちだったっけ?」と考えることがあります。

電子辞書の広辞苑によると、「おざなり」は、「当座をつくろうこと。その場のがれにいいかげんに物事をするさま」、「なおざり」は、「あまり注意を払わないさま。いい加減にするさま」とあり、これだけだと何が違うのか、さっぱりわかりません。

ならばと、またも『明鏡国語辞典』の登場です。「おざなり」は、「誠意のない、その場かぎりの間に合わせであること」とし、「“なおざり”との混用から、おろそかにするの意で“対策をおざなりにする”などと使うのは誤用」との注釈付き。そして「なおざり」の項は、「物事を軽くみて、いい加減にしておくこと」と書かれています。

要するに、「おざなり」は、適当ながらも、一応するのに対し、「なおざり」は、ほったらかしで何もしないこと。ちなみに「おざなり」の語源は、「お座敷なり」と言われます。お座敷に呼ばれた芸者さんが、客のランクによって、一生懸命やったり、手を抜いたりする「それぞれのお座敷なりに、芸を変える」の隠語だとか。

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「食」で心にも栄養を
2007-11-01 Thu 11:08
食欲の秋ですね。近頃、ギャル曽根人気もあって、“大食い”関連のバラエティ番組やイベントを頻繁に見かけます。また、マクドナルドの「メガマック」や、すき家の「メガ牛丼」など、『デカ盛り』メニューも話題になりました。まさに時代は『大食いブーム』なのでしょう。

私も若いころは、「質より量」でした。今から考えると、細い体のどこに入っていたのかと思うくらい食べていました。でも、これも年齢のせいでしょう。最近は「いいものを、ちょこっと」食べるのが幸せです。

先日、仕事でご一緒した方に、姫路市にあるステーキハウスに連れて行ってもらいました。そこは、繁華街から離れた所にあって、目立たない「知る人ぞ知る」という感じ。完全予約制です。1階が神戸牛を扱うお肉屋さんで、その2階にレストランがあります。つまり、お肉屋さんの直営店というわけです。

牛トロ握りいただいたのは「特選神戸肉ステーキコース」。牛冷しゃぶサラダに始まって、テールスープ、そして牛トロの握りずしと続きます。どれも、「もうすこし食べたい」と思わせるくらいの量で、しかもうまい!そして、メインの神戸牛のステーキは、あまりにも“ベタ”な表現ですが、「ほっぺたが落ちそう」というのが一番ぴったりきます。

まさに「いいものを、ちょこっと」の至福感。でも、お肉の量もたっぷりで、その後出される、ガーリックライスやデザートなどをいただくと、おなかいっぱい。結局、質も量も満足させてもらいました。「安くて量がある」のも魅力ですが、こんな食の贅沢は、心への栄養剤にもなります。

浦本肉店・She'llbeのホームページ

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