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藤村幸司
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ちょっぴり精神医学を学ぶ
2007-12-15 Sat 18:16
また長崎でとんでもない事件が起きてしまいました。このところ日本でも銃による犯罪が増えていて、それも暴力団など一部の世界ではなく、市民が巻き込まれるケースもあって心配していましたが、まさか今回のような、散弾銃乱射による無差別殺人まで起きようとは・・・。それも私にとっては親しみがあり、よく知る街“佐世保”でとは、大きなショックです。正直、この国はどうなってしまったのか、さらにどうなっていくのか、不安になります。

神戸芸術工科大学きょう、精神科医でテレビのコメンテーターとしてもおなじみの香山リカ先生の講演会に行ってきました。場所は神戸芸術工科大学。香山先生は、普段この大学の特別教授として、教養課程の『アンダーワールド心理学』という講義を担当しているのだとか。アンダーワールドと聞けば、地下の世界、地下社会、闇の組織、裏社会などとイメージしますが、先生いわく「ちょっとヤバイ世界」の心理学だそうで、詐欺師の心理学やスピリチュアルの心理学にスポットを当てた内容だそうです。

これはこれで非常に興味があるのですが、きょうのテーマは「生きづらさって何だろう?-悪いのは若者なのか、社会なのか」です。過去には中年以降の病気と言われた『うつ』の症状が、今では子どもにも増えているそうです。また精神科を取り巻く環境も大きく変化していて、どこまでが家庭や教育や司法の問題で、どこからが精神医学が取り扱うべきなのか、線引きができなくなったと言います。「自分は世の中に必要ない人間」と考え、自尊感情が持てない、自己肯定ができない若者が増えていて、ニートや引きこもり、ネットカフェ難民を例に、これらは社会制度の変化に無関係ではないというお話でした。

今回は、社会で起きている出来事と、精神医学の現状が主題となっていて「だから、どうしたらいいの?」というところまでは聞けなかったのが残念でしたが、お話を通して私なりに感じたのは、「人は弱く、傷つきやすい。だから、落ち込んだとき、悩んだとき、暴れたくなったとき・・・、支えてくれる仲間、手を貸してくれる友人が必要だ」ということです。今はうつ病と診断され、病気という概念ができつつありますが、若い時には誰しも「自分は世の中に必要ない人間」と考えることもあるでしょう。また、いつの時代でも人は悩み苦しんでいたはずです。ただ今の世の中で違うと感じるのは、『他人に無関心』で『自分は自分』という人が多いことかもしれません。これも個人の責任ではなく、社会の変化のせいなのでしょうが。

結局どうすればいいか?なんて分かりません。ただ身近に悩んでいる人がいたら、話を聞いてあげるだけでも大きな支えになると思うのです。自尊感情や自己肯定なんて、ひとりで考えて生まれるものではないはずですから。


『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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