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藤村幸司
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ハリウッドスターのお辞儀
2008-01-04 Fri 13:33
公開中の映画『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』のPRで来日していたニコラス・ケイジさんの映像を、この年末年始に何度か目にしました。そのたびに感心したのが、実に自然なお辞儀をしていることです。俳句をたしなむほど親日家として知られるニコラスですが、2日放送のNHK『英語でしゃべらナイト』で「握手よりお辞儀が好き」と言っていたのを聞いて「なるほど」と納得しました。また、日本人としては“はっ”ともさせられました。心のどこかで、「握手=国際的」に対して「お辞儀=米つきバッタ」というイメージがあったのです。

以前に比べると、日本人は随分握手がうまくなりました。私の子どものころ、握手といえば芸能人にしてもらうものか、選挙の候補者が無理やりしてくるものという感覚がありました。でも最近は、あいさつとして握手を交わすのに違和感がなくなったように思います。その一方で、日本人はお辞儀をしなくなった気がします。私の周りの若者たちは、首だけペコッとするのが精いっぱいです。

お辞儀は、かなり昔から日本にあった習慣です。日本について書いた最も古い文献、中国の史書『魏志倭人伝』には「日本人は偉い人に会うと、ひざまづき、お辞儀をする」とありますし、埴輪にも、頭を下げているものが残っています。このお辞儀、今では礼儀作法ですが、もともとは「相手に敵意がないことを表す行動」だったそうです。頭を下げることで無抵抗だと分からせ、「仲良くしましょう」という気持ちを表したのでしょう。握手も「武器は持っていませんよ」という意味だと聞いたことがあります。お互いに敵意を捨てることが、コミュニケーションの原点だというのは、洋の東西を問わず、今も昔も変わりません。

そんな意味をこめ、古くから日本人が行ってきたお辞儀を、日本人が忘れ、外国人がさらりとやってのけるのは、悔しくもあります。あいさつは形ではなく、気持ちだとは思いますが、日本人なら、しっかりしたお辞儀のひとつやふたつ、できなければ恥ずかしい限り。スマートに、かっこよくお辞儀も握手もできる、そんな男になりたいと、ニコラス・ケイジさんを見ながら思いました。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
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