2008-04-26 Sat 23:07
![]() 中国政府による人権弾圧は、徹底的に糾弾されるべきですし、世界から声を上げるのは当然です。残念なことながら、世界が注目する聖火リレーがその場になることも、仕方がないのかもしれません。 しかしながら、「北京がんばれ!オリンピックがんばれ!」と声援を送る中国人留学生たちに向って、拡声器を使って口汚くののしる日本人が少なからずいたことには、悲しくなりました。将来、日本との懸け橋となってくれるかもしれない日本で学ぶ中国の若者たちに対して、聞くにたえない暴言の数々。これでは、日本人として胸が張れません。 沿道には純粋にチベットの自由を呼びかける人たちも、オリンピックを応援する人たちもいました。でも、聖火リレーを自分たちの意見を主張する場に利用する人が加わって混乱は起きました。お互いが正々堂々と意見を主張しあうのはおおいに結構ですが、個人同士が争い、ののしりあっていては、何も生まれません。中国政府に対しては苛立つニュースが多いのも事実、でも単純に「同じ人間同士、もっと分かり合えればいいのに」と、騒然となった現場で感じたのです。 公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』 スポンサーサイト
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2008-04-22 Tue 18:10
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2008-04-20 Sun 08:43
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2008-04-16 Wed 23:44
![]() きょう夕方の大阪・道頓堀。予想通り、そこは黒山の人だかりでした。今年、7月をもって閉店すると発表した飲食店『くいだおれ』の看板人形・くいだおれ太郎の前です。消えてしまうかもしれない大阪名物を一目見ようという人たちが、入れ替わり立ち替わり、太郎と一緒に記念撮影をしています。 この太郎を引き取りたいと、阪神が名乗りをあげたとか、通天閣が署名活動を展開しているとか、創業者・山田六郎氏の出生地である香美町もラブコールをしているなど、引く手あまたのようすが報道されています。でも、個人的には道頓堀のあの場所に立っていてこそ『くいだおれ太郎』のような気がしています。できるなら、土地とビルと太郎をセットで買い取り、今のまま残してくれるようなスポンサーは、現れないでしょうか? 公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』 |
2008-04-15 Tue 20:52
実は今、足、腕、腰に、肩も首も、体のいたるところが痛くてたまりません。笑いたくても腹筋が痛くて、笑うこともできません。その理由は、きのうとおとといの丸二日間、なんと!自衛隊に入隊し、訓練を受けていたからです。
全国の自衛隊駐屯地では毎年春、2泊3日で一般企業の新入社員の研修を受け入れる『生活体験入隊』が行われていて、特にここ数年、申し込む企業が急増しているというのです。そこで、「自衛隊での新社会人研修とやらは、いったいどんなものなのか?」を取材しようと、『情報ライブ ミヤネ屋』では“新人”の私が、実際に体験することになったのでした。 向かったのは、福岡・北九州市にある『陸上自衛隊・小倉駐屯地』。訓練は十数人単位の班に分かれて行われます。この日は5社162人の新入社員たちが集まっていて、私は『新日本非破壊検査(株)』のフレッシュマン15人といっしょに1班に入りました。高校を卒業したばかりの18歳の人が多く、「お父さんと同い年」と言われ、ややショックを受けつつの訓練開始です。 まずは、班ごとに『気をつけ』、『敬礼の仕方』(敬礼にも何種類もあって、帽子をかぶっているときと、そうでないときも違うんです)、『行進』『右向け右』などの基本的な動きを学びます。「小学生でもあるまいし」と思いますが、覚える動作がが多くて、何より機敏さを求められますから、これが結構、きついのです。頭のてっぺんから足の先まで神経を集中していると、立っているだけでも数分で、腰や背中が痛くなってきます。また、『行進』もきつい。ただ単に歩くだけではないのです。さらにいつ、どんな号令がかかるかわかりません。気が休まる瞬間すらありません。 服装にも常に注意を払っていなければなりません。「名札は曲がっていないか」「ベルトの金具の位置はまっすぐか」「服にたるみが出ていないか」、上官にすれ違った時のあいさつも、忘れてはなりません。これらができないと、班ごとの連帯責任。全員で行う“なかなかカウントが増えない”腕立て伏せが待っています。 だから、自然と班の仲間同士が、注意をしあい、助け合い、励ましあうことになるのです。研修中には、自分のことについてスピーチする時間もあります。家族のこと、子どものころのこと、学生時代の思い出などを話しました、その話を聞いていると、一見、いまどきのチャラチャラした若者かと思える新人クンたちも、親に感謝し、社会に貢献したいと思っていることがわかります。親父世代の私としては、なんだか、無性にうれしくなったのでした。 ![]() 企業が「短い期間で、ビシビシ鍛えて礼儀作法や時間厳守など社会人の基本を叩き込んでもらおう」と自衛隊を利用することに、個人的には若干異論もはさみたくなりますが、たしかに、「この辺でいいや」とすぐ妥協したり、我慢することを忘れつつある私を含めた最近の人たちにとっては、収穫のある研修だと感じます。覚えた敬礼や行進などを実際に使うことはなくても、一生懸命に打ち込んだあの精神は、貴重な財産になるはずです。そして仲間同士の強い絆も。もしかすると、新入社員ではなく上司や経営者たちこそが、体験するのに意味がある研修かとも思います。 私にとってもほんと、いい体験でした。ただし「もう一度、行くか」と問われれば、即答で「NO」と言わせてもらいですが・・・。でも1班のみんなや、教官にはすぐにでも会いたい気分です。 この自衛隊体験入隊のリポートは、近日中に『情報ライブ ミヤネ屋』で放送する予定です。ご覧ください。 公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』 |
2008-04-10 Thu 19:06
今週の月曜と火曜は『情報ライブ ミヤネ屋』(午後1時55分~読売テレビ系列)の『NEWSアサ漬け』のコーナーを担当しました。世の中の気になるニュースを選んで、ミヤネ屋流に朝から猛勉強をして、一夜漬けならぬ“アサ漬け”で、スタジオでプレゼンテーションするというものです。
この“アサ漬け”は文字通り、正真正銘、当日の早朝から準備を始めているのです。朝6時から、その日にぴったりくるテーマを探し、決まったら情報をかき集め、資料をひも解き、専門家にも取材して、頭に叩き込み、本番に臨みます。ちなみに月曜は、「1年後にスタートする裁判員制度で、選ばれた人が辞退できる事例を最高裁がまとめた」というニュースを受けて、裁判員制度と辞退できるケースを猛勉強。火曜は「混乱が続く北京オリンピックの聖火リレー」のニュースをもとに、知ってるようで知らない聖火の話と、日本で聖火リレーが行われる長野市の対応についてリポートしました。 この件では、長野市実行委員会の担当者にも話を聞きました。「当初は長野を世界中にPRできるチャンスだと準備を進めていたけれど、この騒動で、今は無事に終わらせることが最優先。PRどころではなくなった」と、戸惑っているようすがありあり。そして「平和の象徴なのに、ランナーがどこを走っているかも見えないような物々しい警備をしてまで、やる必要があるとは思えない・・・」と、最後に漏らした本音が耳に残っています。 このコーナー、朝6時から準備をしても、あっという間に本番の時間。そして無事、放送が終わると、どっと疲れが出てきます。でも夕方ニュースを担当していた時もそうでしたが、このバタバタして本番を終えた後の疲労感が、なんとも心地よいのです。もしかすると、これを味わうために、この仕事を続けているのかもしれません。 公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』 |
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