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藤村幸司
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仕分けで生き残った離島航路
2009-11-25 Wed 09:39
マスコミは連日、来年度予算の概算要求の無駄を削る『事業仕分け』のようすを伝えています。、きのうからは後半戦がスタートしました。どうもここまで蓮舫議員の間髪を入れぬ質問攻めと、仕分けられる役人の準備不足の受け答えばかりが目立っているような気がします。問答無用でバッサバッサと予算を切っていく“必殺仕分け人”たちですが、きのうはある事業について「見直さず」との結論を出しました。仕分けで生き残った貴重な2例目です。

それが『離島航路補助金制度』。国内の離島航路=約300航路のうち、赤字の119航路について国が補てんする制度で、国土交通省は来年度も47億7100万円の予算を要求しています。これが生き残ったことに、「仕分け人にも、血も涙もあったのか」とほっとしました。これは船の航路ですが、『ミヤネ屋』でJAL問題に絡んだ日本の航空行政見直しや不採算路線廃止議論について取り上げた時も、「代替のない離島路線は別」だと強調してきました。それは、離島の人々にとっての交通インフラは“命をつなぐ綱”に違いないからです。

有人離島の数が日本一で、25の航路が補助を受けている長崎県。私は局アナ時代の17年間、長崎県内をくまなく取材し、離島にとって、いかに航路が大事なのかを身をもって感じました。「食料品が毎日買える」「その日の新聞が朝に届く」「病院に通う」など、誰もが当たり前に思っていることが離島では当たり前ではありませんでした。食料品が入るのは週2回だとか、新聞は一日遅れだとか。病気して医者にかかるのもままならない。とはいえ、それが成り立っているのも離島航路のおかげでした。ただ、どう見ても採算がとれるような状況ではありません。補助がなければ、たちまち廃止となるでしょう。

会議では、仕分け人から「離島は、海の老人ホームだ」として、離島を切り捨てるような発言が出ていたのには愕然としましたが、このときばかりは国交省の役人も「不便な場所の住人にこそ手を差し伸べるのが国の政策だ」と反論していました。至極ごもっともで、これには思わず拍手。仕分け人の指摘通り、離島が高齢化、過疎化しているのは間違いありません。といって、経費削減のため、みんな都会に住めばいいという話ではありませんし、航路予算を残したからといって、それだけでいいはずもありません。

取材で訪れた人口、数百人とか数十人という離島。振り返れば、そこで出会った方々が一番人間らしく生きていたような気がします。

公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
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