藤村幸司
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舞台は楽し~『サウンド・オブ・ミュージック』予習
2010-09-30 Thu 00:00
今でこそ自他ともに認める“ミュージカル好き”の私ですが、実は初めての出会いは最悪!だったのです。それは小学生の時、学校の体育館で見せられた映画『サウンド・オブ・ミュージック』でした。1965年第38回アカデミー賞では10部門にノミネート、作品賞をはじめ、監督賞、ミュージカル映画音楽賞、音響賞、編集賞の5部門に輝いたミュージカル映画の傑作中の傑作ですが、子どもの私には退屈で仕方なかったことだけが強烈な印象として残っています。3時間近い長さ、冷たく硬い体育館の床に体育座りしての鑑賞、吹き替え版だったのですが、セリフは日本語なのに歌い始めると突然、英語に変わる違和感、舞台がオーストリア、時代はナチス・ドイツによるオーストリア併合のころという身近でない設定などが小学生の私に「ミュージカルは退屈」というイメージを植え付けてしましました。その後、芝居好きが高じて、いつの間にかミュージカルの魅力に、どっぷりはまってしまったのですが、それでもあの日の印象が強い『サウンド・オブ・ミュージック』だけは避けて通ってきました。

しかし・・・

ほぼ40年ぶりに映画『サウンド・オブ・ミュージック』を観てみました。と言うのも、近々、劇団四季が上演中の同作に行く予定にしていて、その予習として観ておこうと思ったのです。四季の舞台はほぼ全て観劇している私としては、作品の好き嫌いは別にして一度はチェックしておこうというわけです。舞台版の『サウンド・オブ・ミュージック』と言えば、東宝制作の大地真央さん主演のものが有名で、四季版の制作発表があった時には「今さら四季がなぜ?」と思ったのですが、これは『キャッツ』や『オペラ座の怪人』の作曲で知られるアンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュースによって2006年ロンドンで開幕した新ヴァージョンだとか。その観劇リポートは、後日アップすることとして、映画版ですが…。

「えっ、こんなにおもしろい映画だったっけ」

というのが正直な感想。長年、偏見を持ち続けたことに大反省した次第です。とにかくマリアを演じるジュリー・アンドリュースがかわいいのなんの。ショートカットの金髪、屈託のない笑顔、サザエさんを彷彿とさせる?大股で歩く姿・・・、チャーミングかつコミカルな彼女の魅力が映画を引っ張ります。そしてオーストリア・ザルツブルグの美しいと街並みとアルプスの自然、言うまでもなく今やスタンダードとなった名曲の数々がすばらしい。耳慣れたメロディに「これもサウンドオブミュージックだったんだ」という発見もあって、3時間あっという間です。今回、完全日本語吹き替え版のDVDを観たので、歌もセリフも日本語で違和感もなし(マリアの歌の吹き替えは島田歌穂さん)。

この作品、舞台版がアメリカで初演されたのが1959年、その6年後に映画版が公開されているので、もう45年も前の作品なわけですが、まったく古さを感じさせません。不朽の名作とはこんなことを言うのでしょう。特に今年は45周年記念で初めてブルーレイ化されたHDニューマスター版が12月3日に発売されるそうです。ディスクには、初収録となる6時間の貴重映像を含む、12時間の特典が収録されていて、3,000セット限定の夢の豪華コレクターズボックスも同時発売されるとか。『サウンド・オブ・ミュージック』ファンならずとも、ミュージカルに抵抗感のある方も観てみて損はありません。ちなみに、あすはジュリー・アンドリュースの75歳の誕生日です(1935年10月1日生まれ)。



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102歳の乙女
2010-09-20 Mon 19:40
きょうは敬老の日。総務省によると国内の80歳以上のお年寄りが826万人、今年初めて800万人を超えたそうです。日本は世界トップの長寿国だと胸を張るべきところですが、この夏、次々に明らかになった高齢者の所在不明問題を考えると複雑な心境にもなります。家族の絆や地域のネットワークが薄れ、孤立化する高齢者が増える一方なら、とうてい真の長寿国とは言えません。

そんな中、地域に溶け込み、いや地域をリードしている元気なお年寄りに出会いました。大阪府吹田市で書道教室を開く現役の書道家、菅谷(すがのや)藍さん。明治41年生まれの御年102歳のおばあちゃんです。ところがお会いすると「おばあちゃん」と呼べないくらいお元気で若々しいのです。書道は遅咲きで50歳から始めたとはいえ、すでにこの道50年の大ベテラン。何十年も菅谷さんを慕って通ってくる生徒さんたちも70代、80代がズラリですが、先生が先生ですから皆さん、驚くほどお若いのです。そして指導のあとのおしゃべりタイムがまた賑やかなこと。
菅谷書道教室

そんな自宅での教室のほか、ボランティアで老人ホームで出前道教室を開いたり、講演会に呼ばれたりと地域でも大活躍の菅谷さん。早くにご主人を亡くし、お子さんもいなかったため一人暮らしで、身の回りのこと一切は自分でこなします。好きな食べ物は「お肉」。それもヒレステーキのようなあっさりした肉では物足りなくて、脂がのった肉でなければダメ。冷蔵庫の中は高齢者の家とは思えないくらいお肉のストックがたっぷりなのです。魚を食べるなら「トロかうなぎ」とも。手料理をごちそうになりましたが、焼き肉に、野菜いため、天ぷらに、鶏の照り焼きにサラダ、自家製の漬物・・・。味付けも濃くてガッツリ系。並んだ料理だけを見たら、運動部の男子学生の夕食のようです。私が発見した菅谷さん長寿の秘訣その①は「我慢せず好きなものを好きなように食べる」こと。

菅谷さん、薬は一切飲みません。医者にもかかっていません。お友達と外食すると、皆が決まって食後に「お水ください」と言ったかと思うと、一斉に薬を飲み始めることに驚くんだそうです。「最近、足が痛くなった」と言いながらも、街に出たら私がびっくりするほどスタスタと早歩き。「歩くと大丈夫」といいます。とにかく気持ちが若くて、年寄扱いされることは大嫌い。94歳にして初めてイタリアへ海外旅行をされました。大阪に新しいホテルができたと聞けばすぐさま泊ってみたり、夜景がきれいだと見にいったり。動植物園で見た花や鳥の話をするときは、まるで乙女のようにチャーミングでした。「おしゃれにも気をつかい、刺激を求める生き方」これが長寿の秘訣その②だと思います。

菅谷さんはよくしゃべります。年を取ると同じ話を長々繰り返し・・・?いえいえ、違うんです。テンポといい、間といい、そして話す内容といい、楽しくて笑わせて、そして納得させてくれます。すなわち、頭の回転が非常に速いのです。それは書道を教え、大勢の生徒さんたちと接していることや、買い物に出かけてもすぐに誰かに声をかけられるなど、地域社会と積極的に関わっているからこそではないかと感じました。長寿の秘訣その③は「地域での役割を見つけ活躍すること」にほかなりません。

高齢者の孤立化が、さまざまな問題を生み出している今、菅谷さんの生き方には、現代社会が学ぶべきお手本があるような気がします。年を取っても打ち込めるものを持つこと、それを社会に還元すること、そんな菅谷さんのような年の重ね方がしたいものです。102歳のお年寄りから逆に元気をもらった取材でした。

ちなみに中学時代以来、30年ぶりに筆を握り、書道に挑戦しました。ベテラン書道家の先生の前で緊張しましたが、丸をいっぱいいただきました。「若い男には甘い?」という疑惑もありましたが、いくつになっても褒められるとうれしいものです。102歳の菅谷さんが付けた朱色の丸は私の宝物です。
菅谷藍さん
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映画『悪人』もうひとつの衝撃
2010-09-16 Thu 15:43
観てから1週間近くなるのに、まだ頭の中からあのインパクトが消えないのです・・・、映画『悪人』。私にとってはなじみ深い長崎、佐賀、福岡の風景と九州弁に加え、鬼気迫るキャストの演技にすっかり圧倒されました。妻夫木聡さんが目の奥に見せた陰の部分、深津絵里さんの体当たりの演技などが衝撃的でした。先日、“ミヤネ屋のフカツエリ”こと間宮リポーターが、夕日が印象的なラストシーンの舞台となった五島列島・福江島にある大瀬崎灯台を取材していました。私は映画を観たときにすぐ「大瀬崎だ」とわかりました。「そうそう、長崎の夕日はきれいんだよ」と思いながら。でも見慣れぬ灯台小屋があったので半信半疑だったのですが、小屋は映画のために建てられたと知って納得。映画の撮影って手が込んでいますね。そんな裏話をもっと知りたいと調べてみたらメイキングビデオが出ていました。

その名も『妻夫木聡が悪人だったあの二ヶ月』。悪人というイメージから一番遠い俳優・ブッキーがどのように殺人犯・清水祐一に変わっていったかを追ったドキュメントです。「不器用な人間なので細かいところから入らないと役が染み渡らない」と撮影前に解体業の祐一と同じように実際の現場で働いたり、祐一の家がある長崎・平戸市まで足を運んで祐一に近づこうとしたり・・・。そんなスクリーンの外での準備もあったらこそ、あの祐一が生まれたのでしょう。そして撮影中にも苦悩し、もがき、自らを追い込んで作り上げたようすが伝わってきます。初日舞台あいさつで見せた妻夫木さんの涙のわけは、ここにあるのでしょう。

映画を観た方はぜひ、このドキュメンタリーDVDも見てください。さらに作品が深まること間違いなしです。そしてもう一度、本編を映画館で観たくなります。ただDVDで一番衝撃的だったのは、ラストの美しい夕日は長崎・五島ではなかったこと。神奈川県三浦市の城ケ島だそうです。ほんと、映画は手が込んでいます。


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絆創膏を何て言いますか?
2010-09-13 Mon 01:26
映画『悪人』の九州弁を聞いて、ちょっぴり長崎が恋しくなっています。お国ことばっていいものです。私はアナウンサーですから放送では共通語でしゃべるのが基本ですが、ボケたりつっこんだりするときは関西弁のほうがしっくりきますし、地元の人へのインタビューでは方言のほうが圧倒的に意志の疎通がしやすくなるのも事実です。「何をしているんですか?」と尋ねるより、長崎では「何ばしよっと?」、大阪では「何してはるん?」というふうに。東北地方で取材したときには、お年寄りの話していることがさっぱりわからず困ったこともありましたが・・・。

あえて使い分けている場合はいいとして“共通語”だと思って使っていたことばが、実は“方言”だったということも少なくありません。前にも書きましたが、料理の味が薄いことを「水くさい」、パーマをかけることを「あてる」、酒の肴はつまみではなく「アテ」など。ものもらいを「めばちこ」、自転車の補助輪を「コマ」、片づけることを「なおす」というのも、全国では通用しない方言なんですよね。 

モノの呼び名も地域によって変わります。関西生まれの私は子どものころ、けがしたらキズに貼るのはどこのメーカーのものでも『バンドエイド』と総称していました。ちなみに『バンドエイド』はジョンソン・エンド・ジョンソン社の商標で、放送では「消毒ガーゼ付き絆創膏」とか「救急絆創膏」と、まどろっこしく言い換えるようになっています。【※まどろっこしいは、もとは甲州(山梨)弁だとか】ところが、同じもを長崎では『カットバン』と呼んでいました。これは祐徳薬品工業の商品名ですが、本社がお隣の佐賀県鹿島市にあるので西九州地区ではそう呼ぶのが主流になったのかもしれません。

そんなことを考えながら調べていたら、すでに1995年に東京女子大の篠崎晃一教授(社会言語学)が全国的な調査をされていました。それによると、同じ九州でも熊本を中心にした地域では『リバテープ』(リバテープ製薬・本社は熊本市)が絆創膏の代名詞になっていて、北海道ではかつてシェア1位だった『サビオ』と呼ぶのが主流で(ただし製品自体は2002年に製造中止)、薬売りで有名な富山では『キズバン』が幅をきかせ、関東、関西では『バンドエイド』派が優勢のようです。篠崎教授によると、通学区域の呼び名にも地域差があって、東日本では「学区」、北陸は「校下(こうか)」、西日本は「校区」と言うんだとか。

会話の中で、ふと発したことばで出身地がわかると、盛り上がるものです。それが同郷ならなおさらでで、方言が絆を強めてくれます。方言ってよかね~!たまには、話してみらんね。


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日本映画の底力『悪人』
2010-09-11 Sat 23:59
きょう公開の映画『悪人』を観てきました。妻夫木聡さんが殺人犯を演じ、先日のモントリオール世界映画祭で深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞したことでも話題になりました。長崎出身の芥川賞作家、吉田修一さんの小説が原作とあって、全編セリフは九州弁。これが何とも切なくて、優しくて、温かくていいのです。実は作品の予備知識はほとんどなく、予告編で聞いた九州弁に惹かれて観に行ったのですが、もし共通アクセントで展開していたなら、これほどの迫力も、凄味もなかったと思われます。方言の持つ力を思い知らされました。妻夫木さんが長崎の男、深津さんは佐賀の人、殺されるのは福岡の女性なので、九州弁と言っても、微妙にニュアンスの違いも演出されていたようです。エンドロールには、長崎弁、佐賀弁、福岡弁のそれぞれの方言指導の方の名前がクレジットされていました。

映画は役者たちの演技に圧倒されました。妻夫木さんの悪役は、過去にもなかったわけではありませんが、この作品は文字通りの新境地を開いたといえるほど、繊細な内面を見事に演じていました。笑わないブッキーもありですね。いい役者です。深津さんは寂しさ、孤独、女性の幸せとエゴなど、やるせない表情で見せてくれました。さらに脇を固めた俳優陣がこのうえなく素晴らしかった。妻夫木さんのおばあちゃんを演じる樹木希林さん、無言の演技はすごいです。殺された女性の父親の柄本明さんは激しさと抑圧で、被害者家族の怒りと悲しみを表現し胸を打ちます。岡田将生さんもこれまでのイメージを壊し、新たな魅力を見せていますし、宮崎美子さん、余貴美子さん、塩見三省さんなど、とにかく演技派ばかりのそうそうたる顔ぶれで、日本映画の底力を見せつけられました。

私にとっては親しみのある九州弁と、長崎、佐賀、福岡の見慣れた懐かしい風景がたくさん出てきたこともあって、今年観た映画の中では、ナンバー1です。今年の映画賞が楽しみです。


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サウナの中では聞けません
2010-09-05 Sun 22:16
まだまだ記録的な猛暑が続いています。きょうは京都・京田辺市で39.9度まで上がり、ことし全国での最高気温だったとか。9月だというのに、いったい地球はどうなってしまったんでしょうか。そんな中、体感的には間違いなく40度を超えていたのが、JR大阪駅前。民主党代表選で、菅直人総理と小沢一郎前幹事長が立会演説を行いました。ヨドバシカメラの前は身動きが取れないくらいの聴衆が集まり、まさにサウナ状態。数分いるだけで、クラクラしてきました。
大阪駅前立会演説

白いワイシャツに腕まくりの菅さんに対して、あくまでもスーツにネクタイ姿の小沢さん。見るからに対照的な二人のそろい踏みです。菅さんがオーバーアクションで「新幹線や地上デジタル放送など日本の技術をアジアに売り込み、経済成長につなげる」と訴えると、小沢さんは淡々としながらも「マニフェストを守る。予算編成もやり直す。政治生命をかける」と力強く宣言しました。聴衆の反応だけでは、小沢さんに勢いを感じましたが、はたして投票結果にどう表れるのでしょうか。

それにしても、1人15分の演説を二人分、さらに前後の紹介もあって約1時間、立ったまま話を聞くには暑すぎます。さらに普段でも人通りが多い日曜の午後の大阪駅前、その歩道から人があふれかえり混乱する中では、両候補の訴えをじっくり聞く状況でもありません。代表選のピーアール的な要素があって、街頭で行っているのかもしれませんが、冷房の整った広い会場で演説会は開けないものでしょうか。せっかく次の総理候補の生の声が聞ける貴重なチャンス、もったいないような気がしました。
【追記】2010/09/08
9月として国内観測史上最高の39・9度を5日に記録した京都府京田辺市の無人温度観測装置に大量のつる草が巻き付いていたそうです。風が通らずに熱がこもった可能性があり、気象庁は5日の記録を欠測扱いにするか、検討するんだとか。どっちにしろ、この暑さはひどいですけど。
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