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藤村幸司
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自然との対話
2007-06-01 Fri 16:53
京都に着いて『五七五』気分だったのは、雑誌の対談インタビューで、俳人の中島よし繪さんに会うことになっていたからです。

nakajima.jpg

実際にお会いした中島さんは、とても素敵な方でした。よく通る声、ピンとした背筋、ウィットに富んだ会話・・・、女性の年齢のことを言うのは申し訳ないのですが、どこから見ても大正のお生まれとは思えない若々しさです。さらに、現役バリバリの眼科医でもあるというので、二度びっくりしました。

今回は中島さんに、俳句との関わりや、こだわりをうかがったのですが、その話から、それまで敷居が高いと思っていた俳句が、いっぺんに身近なものになり、また美しい日本語を再認識するきっかけになりました。

中島さんいわく、「俳句は自然との対話であり、自分を見つめなおすこと」。いくら考えても、一句もできないこともあれば、ぱっと思いつくこともあるそうで「その瞬間に自然と自分が通じ合ったということ」なんだとか。自然との対話・・・そういえば、今回、私も素人ながら、いくつか俳句を作ってみたんですが、たしかに、俳句を作ろうと思ったとたんに、それまで気にもとめず通り過ぎていた道端の小さな花や、公園の緑が、生き生きとして見えてきました。また風の音、鳥のさえずり、木の葉の揺れる音にも気づくようになりました。ただ、それをどのように感じ、五七五にまとめるかが大変なわけですが・・・。

いっしょに新緑が美しい木々の中を歩いたんですが、時おり吹く風が、この上もなく気持ちよく感じました。中島さんは「まさに薫風、風薫るでしょ。自然の中にいると、こんなことばの意味も実感できるのよ」と、嬉しそう。このほかにも俳句を作るのに欠かせない季語には、素敵な日本語がたくさんあります。たとえば夏の季語には『万緑』『若葉冷』『青時雨』『朝涼』『白雨』などなど。なんとも美しい日本語だと思いませんか。

「俳句はわずか15文字、だからこそ嘘はつけない。嘘はすぐ見破られる」と中島さんは言います。俳句作りは自分自身の修練でもあるわけです。俳句のためにわざわざ遠出する必要もなく、生活のなかで出会ったもの、感じたことを、素直な心のままに詠めばいいし、何より楽しむめばいいんだそうです。

そこで私が作った俳句がこれ。

「薫風を 大きく吸い込む サプリかな」

「冷そうめん はじめかあとか さくらんぼ」

「日替わりの エアコン設定 夏近し」


わびもさびも、あったものではありませんが、中島さんからは「若い人の感性でいい」と、ほめていただきました。まだまだ修練が足りませんが。

俳句を作ることは、自然と対話すること。すると、たちまち周りのものが新鮮に見えてきます。中島さんとお会いして、健康とは体の健康もありますが、それを支えるのは心の健康なんだということをつくづく感じました。私も、新鮮な感性を持ち続け、中島さんのように年を重ねたいものだと思った対談でした。


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