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藤村幸司
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舞台は楽し『笑の大学』
2007-06-08 Fri 00:00
舞台は『生モノ』。役者や観客が作り出す劇場の空気をも含めてこそ、芝居の醍醐味があります。いくらいいカメラを使い、絶妙のスイッチング(カメラの切り替えのこと)で収録したとしても、生の舞台には、到底かないません。私はテレビの人間ですから、かねてから「舞台の魅力をテレビで伝えたい」と思っていましたが、それは至難の業でした。

個人的に舞台のビデオやDVDも数多く持っていますが、私にとっては、実際に観た芝居の感動をよみがえらせるためのアイテムでしかありません。また、予定が合わないとか、チケットが取れないという理由で観られなかった舞台を、映像で一応チェックするという程度です。

このたび、後者の理由から1本の舞台DVDを見ました。「舞台中継やビデオは、本来の感動の6割程度が伝われば上々」と思ってましたが、これが実におもしろい。いったい生で観たら、どれほどだったのだろうと感じました。その作品とは・・・

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『舞台版・笑の大学』。

1996年に初演され、『読売演劇大賞・最優秀作品賞』に輝いた三谷幸喜の傑作二人芝居です。役所広司・稲垣吾郎による映画版DVD発売に合わせて、おととしようやくDVD化されたものです。(DVDは98年再演の舞台)


私が演劇のDVDを手に入れるのによく利用する『イーオシバイドットコム』のページから引用して、以下簡単なストーリーです。

『時は、戦争色が濃厚になる昭和15年。登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(西村雅彦)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(近藤芳正)。
非常時に喜劇など断じて許さないとする向坂は、上演中止に追い込もうと執拗なまでの注文を繰り返す。しかし何とか上演許可をもらいたい椿は、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。
警視庁の取調室を舞台に相対する男2人のドラマが始まる。』


何といっても三谷脚本がすばらしい。二人芝居ならではの、ムダのない展開『緊張』と『緩和』が絶妙なバランスで組み合わされています。映画版も映画ならではの切り口がおもしろいのですが、映像ですべて見せてしまって、やや説明っぽくなっています。それを舞台では観る側の想像を、かき立てます。

それも西村雅彦(検閲官)と近藤芳正(喜劇作家)のキャスティングがあってこそ成立したと思わせます。それくらい、二人の作り出す独特の空気、緊張感が、映像からも伝わってくるのです。私はどの芝居であろうと、舞台を観たことのない人に、先に舞台のDVDを観ることをすすめません。『舞台本来の魅力』が伝わらないからです。でも、この作品に限っては、「ぜひ観てみて」と言いいたいのです。これを観れば『舞台の食わず嫌い』の人たちにも、生の舞台へのきっかけを見つけてもらえる気がするからです。

この舞台は翻訳されイギリスに渡り、演劇の聖地、ウエストエンドで『The Last Laugh・ラスト・ラフ』として上演されることが決まっています。それに先駆け、来月には来日公演も行われます。はたして、翻訳してこのおもしろさが、どれほど伝えられるかは、映像化とは違った至難の業だと思いますが。

その原点で、まさに伝説となった、西村さん、近藤さんの舞台版が、先月に続き、来月20日(金)WOWOWで再放送されます。笑いながら泣き、泣きながら笑わせてくれる『舞台版・笑の大学』、ぜひチェックしてください。おすすめです!


『アナウンサー藤村幸司ドットコム』


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