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藤村幸司
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便利すぎも、どうなのかな・・・
2007-06-18 Mon 15:53
長崎大学の齋藤寛学長から『学生第一主義』という話を聞いたことがあります。アンケートなどによって学生の要望を集め、より学びやすく、より居心地のいい大学に改革しようという取り組みです。進む少子化で、大学は全入時代を迎えつつあり、国立大学の独立行政法人化もあって、どこも生き残りをかけた知恵比べをしているんだと感じました。

朝日新聞6月16日付けの金沢工業大学・石川憲一学長のインタビュー記事を読んで、さらにここまで来ているのかと驚きました。『おタスケケータイ』という制度があって、講義で分からないことがあれば、その分からないテキストの部分を携帯電話のカメラで写して質問を書いたメールに添付して送ると、担当教員が24時間以内にメールでヒントを返してくれるんだそうです。学長いわく「教員は大変ですが、学生の学びたいという意欲に応えるため日夜頑張っています」。企業のカスタマーセンターも、これくらいの対応をしてくれればいいのに・・・

記事によると、「大学改革といえば金沢工大」と言われ、ここは大学生き残り策の見本のような存在なんだとか。そう言われるだけあって、学生にとっては至れり尽くせり。最近は学生課からのお知らせや休講の連絡がメールで入ってくる大学も多いと聞きます。私たちのころは、わざわざ時間かけて大学に行ったら休講だったということが何度もありましたから、そんなサービスは便利で助かります。うらやましくも感じます。

でも一見、無駄足のようでも、その日行ったからこそ出会う、人も出来事もあるわけで、若いうちは便利や効率だけの尺度では考えてはいけないような気もするのです。 『おタスケケータイ』の具体的な運用方法は分りませんが、分からなかったら調べず、すぐ聞けばいい、また聞くための苦労もなく携帯ひとつでOKというのも、どうなんだろう。そう感じるのは自分の学生時代になかったという、ひがみでしょうか。

数年前、ある大学の講義風景を取材したときのこと、半数以上の学生が携帯電話のメールを打っていたことに腹が立ちました。また、ある企業の役員の方によると、退職願をメールで済ませた若い社員がいたそうです。便利はいいことだけど、使い方次第では、結局損をしているような気がします。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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