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藤村幸司
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大勢の前でしゃべる術①
2007-06-25 Mon 00:49
きのうのブログ『上手にしゃべりたい人へ』に対して、読者のみなさんから「人前でしゃべる時の緊張しない方法」について、お訊ねのコメントやメールを多数いただきました。私が思っている以上に、あがり症を気にしている人は多いようです。

ブログにも書いた通り、一応しゃべりのプロである私でも、人前でしゃべるのは怖いし、緊張もします。言い換えれば、人前でしゃべるのに緊張しない人なんて、いないと思うのです。他人がしゃべっているのを聞いていると、堂々として落ち着いて、全くあがっていないように見え、より不安になりますが、案外、心境はみんな同じ。あがらないほうが、おかしいんです。もし緊張しない方法があるなら、私が教えてほしいくらいです。

なぜ最初に、こんなことを書くかといえば、特にあがり症だと悩んでいる人には「人前でしゃべることは緊張するものだ」ということを、しっかり頭に入れておいてほしいのです。自分だけが特別ではないんです。そう考えると、ガチガチ、コチコチだった心持ちが、少しは楽になるはずです。とはいえ、それだけで緊張がなくなるなら、苦労しないですよね。そこで私の体験をもとに、いくつかの緊張をやわらげる心構えとテクニックを紹介します。

緊張すると、心臓がバクバク、息はハァハァ、体や顔はカーッと熱くなります。さらに汗が噴き出してもきます。こうなってしまうと、心拍も、体温も、汗も、もう自分ではコントロールすることはできません。でも唯一、息=呼吸は、自分で落ち着かせることができるのです。その方法が『深呼吸』です。緊張すると、呼吸は浅く速くなります。そんなとき、意識的にゆっくり、大きく深呼吸してみると、かなり落ち着きます。

新人のころ、必ず出番の直前に『人』という字を3回、てのひらに書いて、飲み込んでいました。これは、有名なおまじないですが、たしかに、これをやると少し落ち着いたんです。今から考えると、「人を飲む」という精神的なものもあるでしょうが、字を飲み込む時に大きく息を吸うので、知らないうちに深呼吸をしていたんだと思います。

スピーチを控えた人に、「大きく深呼吸してから出れば大丈夫」と、アドバイスしていたら、あとで「深呼吸することすら、緊張で忘れてしまった」と、言われたことがありました。どうか、しゃべる前の大きな深呼吸だけは忘れないでください。

深呼吸の次に、おすすめは『首を回す』『肩を動かす』『口を大きく開けたり閉めたりする』ということ。シャドウボクシングでも屈伸運動でもかまいません。要するに、体を動かすのです。激しい運動は息が切れて逆効果ですが、軽く体を動かして、緊張したコチコチの体をほぐしてやるんです。

10年余り担当した『ズームイン!!朝!』のオープニングコーナー『天気リレー』では、第一声が肝心でした。「おはようございます」「はーい、長崎です」「こちらも負けていない青空ですよ」何と受けて話し出すか、とても緊張する一瞬です。東京のトメさん(福留功男さん)や、自分の前のキャスターたちのコメントを聞きながら、自分の番がくるまで、私は体をねじったり、背伸びしたり、太ももの内側と外側を交互にたたいたりしていました。これは、とにかく気合を入れるのと同時に、緊張をほぐすのに大いに役立ちました。

この時、注意するのは、はっきり大きく動かすこと。中途半端にクネクネしていたら、単なる落ち着きのない人に見えてしまいます。「これから、いっちょ、かましてやるか」くらいの勢いをつけるために、のびのび大きく体を動かし、硬さをほぐしてください。これで確実に緊張はやわらぎますから。

そして、声を出す場所があるなら『発声練習』をしてみるのも、あがるのを防いでくれます。発声練習と言っても、難しく考える必要はありません。お腹から大きな声を出すだけでいいのです。すると、声にゆとりが生まれ、実際にしゃべる場面になっても、軽く声が出せるようになります。声を出すことは、深呼吸と同じ息を整える役割もありますから、落ち着く効果もあります。

このほかにも、ちょっとした工夫や心構えで、緊張が減らせます。つづきは次回に。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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