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藤村幸司
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ことばに緊張感がなくなると・・・
2007-07-22 Sun 16:02
またまた、政治家の失言が問題になっています。今度は麻生太郎外相。中国と日本のコメの価格差をめぐり「日本では標準米の1俵は1万6000円ぐらいだが、中国では7万8000円。どちらが高いか、アルツハイマーの人でも、これくらいは分かる」という講演での発言です。当然、野党は「アルツハイマー病患者や家族に対する配慮を欠いた差別発言だ」と、かみつきました。麻生大臣は「不適切だった。発言を撤回する」と謝罪しましたが・・・。

当り前のことですが、我々、アナウンサーは放送での発言には注意の上にも注意を払います。普段から、このことばは、放送にふさわしいか、そうでないかを考えていますし、表現をするにも、誤解を招くことがないように、慎重にことばを選びます。それでも、「言っちゃった・・」ってこともあるんです。

それに比べると、自身の発言の重みがわかっているはずの政治家たちが、ことばに不用意すぎます。緊張感がないというか、甘いというか。特に地方の講演会になると、それが顕著になり「ポロリ」と余計なことを言ってしまうようです。今回の失言は『本音がばれた』というより、表現や例えに、センスがなかったんだと思います。

御託を並べるだけの演説ほど、退屈なものはありません。政治家の話は分かりやすく、ストレートなほど、聴衆は耳を傾けます。だから、これまでも麻生大臣は、失言がありましたが、話を聞いてみたくなる政治家でした。逆に、失言だけをしないように、いつも逃げ場を作っている安倍総理の話し方。遠まわしで何言っているか分かず、イライラすることがあります。顔のばんそうこうについて「大したことはありません」で押し通した赤城農水大臣も同じ。テレビを見ながら「はっきりしゃべれよ」と突っ込んでしまいます。

「ペラペラ調子のいいことばかりしゃべる政治家より、多くを語らずとも、確実に仕事をする人がいい」という人もいますが、これには私は反対です。適当な発言や嘘は困りますが、しっかりと、その思いなり、政策なりを伝えられてこそ、選挙で選ばれた代表です。有言実行でお願いしたいものです。

今、政治家のことば、ひとことひとことが注目されています。マスコミは『次なる失言』を手ぐすねひいて待っているでしょう。特に閣僚の発言は、外交問題にも発展しかねず、慎重の上にも慎重にすべきだと思います。だからといって、当たり障りのない、何を言いたいかわからない発言をされても困るのです。政治家には、ことばのセンスを磨いて、もっともっと発言して欲しいと、思います。

失言をも含めた発言で、国民は判断をしているのですから。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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