FC2ブログ
藤村幸司
http://fujimurakoji.blog91.fc2.com/
World Wide Weblog
候補者は政見放送に力を入れよ
2007-07-26 Thu 15:42
参院選もいよいよ終盤。有権者は、そろそろ「誰に投票するか?」決めなければいけません。皆さんは、最終的に何を『判断材料』にしていますか。選挙公報など印刷されたものだけでは、どうも判断しきれません。私は長崎の放送局にいたときは、取材も兼ねて、必ず最終日に、各候補者の最後の街頭演説を聞きに行きました。その訴えをじっくり聴き比べ、決断することにしていました。しかし、今はすべての候補者の演説を生で聞くことが、なかなかできませんから、テレビの政見放送の比重が大きくなっています。

政見放送を見比べると、さまざまなことが見えてきます。もちろん、その政策や公約の中身は大事ですが、ちょっと脇から眺めても、おもしろいのです。私も政見放送の収録にかかわったことがありますが、あれは公職選挙法に基づいて行われているので、結構細かい制約があります。名前の看板や文字の大きさ、候補者を録る画面のサイズ、ズームインのタイミングなど、すべて決まっています。また、選挙ポスターの写真は自前なので、多少の?修正は当たり前ですが、政見放送は、撮ったものが、そのまま放送されます。だから「ポスターの顔と政見放送の顔が全然違う」という候補者が、多いと思いませんか?

収録では、机に置いた原稿を読みながら・・・という候補者もいれば、原稿なしで、時間内にぴったり喋りきる、アナウンサー顔負けの候補者もいます。また、放送では原稿なしで喋っているように見えて、実は秘書がカメラの前で、順番にカンニングペーパーを出していて、一言一句それを読んでいるだけ・・・という候補者もいます。でも放送を、よく見れば、読んでいるのか、自分のことばで、語りかけているのかは、すぐ分かります。

いずれにしても、候補者はもっと政見放送の重要性を認識すべきだと思うのです。テレビカメラに向かって喋るというのは、政治家とはいえ日常的なことではありませんから、緊張するのは当然です。でも、それをもって判断するという私のような有権者も少なくないわけですから、カメラにどう映るのか、自分の声が、どのように響くのかくらいは、チェックし、練習しておくべきです。

アメリカの大統領選挙報道について、現地で取材したことがありますが、各陣営はテレビ映りや表情、声のトーン、服装など、綿密に計算し、徹底的にリハーサルしてました。今回の参院選の政見放送を見ていて、せっかく良いこと言っているのに、落ち着きがなく感じたり、棒読みだったり、表情がなかったりして、中身が伝わってこず、もったいないなと思わせる候補者が何人もいました。政見放送は、候補者が直接、有権者に訴えられる手段です。改めて、もっと有効に使ってほしいと感じています。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』


別窓 | テレビに物申す | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<本当に手抜きはなかったか | アナウンサー・藤村幸司BLOG | バキューン!・・・その弾は撃たせない>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| アナウンサー・藤村幸司BLOG |
copyright © 2006 アナウンサー・藤村幸司BLOG all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/