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藤村幸司
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選挙特番の不思議
2007-07-28 Sat 00:00
参議院選挙は、いよいよあすが投票日です。テレビ各局は、人気タレントやアナウンサーをラインナップした特番を準備しています。フジテレビの特番『選挙王』は、安藤優子さんとイケメン渡辺和洋アナ、日テレは『ZERO×選挙2007』と題し、島田紳助さんと村尾信尚キャスター、テレ朝は古舘伊知郎さんら、いつもの『報ステ』メンバーで、『選挙ステーション2007』、前回、筑紫哲也さんと久米宏さんの特番が印象に残るTBSは、『乱!参議院選挙2007』。鳥越俊太郎さんがスペシャルアンカーだそうです。テレビ東京も、徳光和夫さん、小池栄子さんらの司会で、『参院選スペシャル ザ・決断!国民の審判 真夏のビッグウエーブ』を放送します。三浦浩一さん(安倍晋三役)、大和田伸也さん(小沢一郎役)らが出演する政局ドラマでは、選挙後の政局を予測するという力の入れよう。NHKは選挙報道の王道、畠山智之アナウンサーがキャスターです。

20070727152129.jpgこれまで伝える側だった私は、各局の選挙特番をリアルタイムで見比べることができませんでしたが、今回は、じっくり楽しもうと思っています。ところで、「選挙の結果はふたを開けるまでわからない」と言われるのに、各局は投票締め切りと同時に大勢を伝え、開票率1パーセントでも当選確実(当確)が出ることがあります。また、選挙管理委員会の開票速報でトップとなっている候補者を差し置いて、テレビ局が次点の候補者に当確を打つこともあります。これは視聴者にはとても不思議に映ると思います。

どうして、そんなことができるのか。これは簡単には説明できないんですが、ひとことで言えば、どの系列局も、票の伸びを予測する独自のコンピューターシステムを持っていて、それが複雑なデータを分析して、最終得票を割り出すからです。

そのデータとは、もちろん刻々と入ってくる選管の公式数字もありますが、各開票所には『票読み記者』が張り付いていて、双眼鏡などを使って公式発表が出る前に、票の束を数えて、本社にデータを送ってきます。また投票所では『出口調査』を行って、開票が始まる前にもデータを集めています。さらに事前の取材や世論調査のデータ、過去の得票、地盤地域の分析などもありますし、当日の天気、投票率も関わってきます。

ただし最終的には、コンピュータがはじき出した分析結果をもとに、選挙取材のベテラン記者が総合的に判断し、当確を出すのです。これだけ緻密で入念な作業をしていても、当確競争の末に、全国でいくつかの当確ミスが出ています。『速さ』と『正確さ』の競争でもありますが、候補者や関係者の人生を変えるかもしれない選挙結果ですから、私は速さより正確さを追及すべきだと思いますが・・・。特に民放の中には乱暴だと思えるような当確を打つところもありました。「NHKで当確が出ないとバンザイしない」という参謀が多かったのも、当確競争に信頼されない結果でした。

今回の参院選では、当確判断が、さらに難しくなりそうです。『期日前投票』が、途中集計段階でも、前回同時期の50パーセント以上増えているからです。判断の大きな材料となる『出口調査』に反映されないこれらの票を、どう読むか?は、どのテレビ局も悩ましいところでしょう。そんなことも考えながら、選挙特番を見ることにします。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』


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