FC2ブログ
藤村幸司
http://fujimurakoji.blog91.fc2.com/
World Wide Weblog
新聞を読み比べよう
2007-08-25 Sat 09:57
アナウンサーを目指す大学生たちでも、新聞を読まない人が増えています。アナウンススクールで講師をしているのですが、そこで聞いてみると、一人暮らしの学生は、新聞を取ってすらいないと言います。そのためか、ニュース原稿を読ませてみると、字面を追うだけで中身が伝わってきません。自分が理解できないニュースを読んで、聞き手に伝えられるわけがないのです。

「ニュースはインターネットでチェックしています」という学生も多いでしょう。それもいいのですが、インターネットの記事ではニュースの『強弱』や『リズム』が見えません。1面トップにきた記事、紙面を占める割合、活字の大小、記事や写真の並べ方などは、印刷された新聞からしか伝わってこないのです。スクールの学生たちには、「新聞とインターネットをうまく使い分けるように」と話しています。

そして、もうひとつ、新聞については「できれば、数誌を読み比べて欲しい」とも言ってきました。新聞はどれも同じだと思っている人も多いのですが、それは大きな間違い。私は局アナ時代、仕事がら、毎朝、一般紙だけで6紙に目を通していましたが、同じ記事でも扱い方、切り口、そして事実関係まで、まったく違うことがあります。それは各社が各自に取材するので当然、起こりうることで、ましてや論説など社の主張が込められている記事では、なおさらです。

だから、アナウンサーやジャーナリストを目指す学生には「1紙を読んですべてを信じないように。常に自分で考えるくせをつけよう」と呼びかけています。

きのうの朝日新聞の社説は、その典型かもしれません。安倍総理のインド訪問について、「被爆国として核不拡散問題に譲歩せず、明確に伝えることが役割だ」と、ここまでは私もフムフムと読んでいたのですが、その文章のまとめには、「ここまで露骨に書くか」とびっくり。以下、引用します。

『日本にとって中国が持つ重みは、インドとは比べものにならない。在留邦人でみれば、中国が10万人を上回るのに対し、インドは2000人ほどだ。相互依存の度合いが全く異なるのだ。
中国を牽制するテコにインドを使うような外交は見透かされる。インドにしても中国との交流を深めており、利用されることに甘んじるような国ではない。
価値観を声高に唱えるような一本調子の外交は考え直した方がいい。』


安倍総理の言う『拡大アジア』という考え方は、中国をけん制してのことだと容易に推測できますが、だからといって、「インドとの交流はほどほどにして、中国外交に力を入れよ」と言わんばかりの朝日の論調には・・・。朝日らしいといえばそうなのですが。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

別窓 | つぶやき | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<濁るの?濁らないの? | アナウンサー・藤村幸司BLOG | 一を聞いて、十を知る>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| アナウンサー・藤村幸司BLOG |
copyright © 2006 アナウンサー・藤村幸司BLOG all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/