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藤村幸司
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なんという度量の狭さ
2007-09-12 Wed 12:49
大相撲に熱中し始めたのは中学校時代。外国人力士に支えられ、それも東西の横綱が揃わないのが当たり前のような今では考えられませんが、当時は、輪島、北の湖、2代目若乃花、三重の海の4横綱時代。私の中学校でも、男子の間で相撲は大人気でした。短い休み時間には、ガチャガチャで集めた『力士のそっくり消しゴム人形』で取り組みをしたり、昼休みには運動場で、実際に相撲を取って、番付けを作ったりしたものでした。

強くて、個性的な力士が多かったあの頃。中でも私のお気に入りは輪島でした。絶妙なタイミングで下手投げを繰り出す彼の『黄金の左』は、クラスの流行語にもなっていました。その輪島の魅力をを引き立てたのが、5つ歳下で若くて体格が良く、メキメキ力をつけていた、北の湖の存在でした。腰痛に苦しみながら必死に白星を積み重ねるイメージがあった輪島に対して、完璧なまでに強くて、憎たらしいほどの強い勝ち方をする北の湖。輪島の存在を脅かすライバルとして、相撲を何倍もおもしろくしてくれました。

あまりにも強すぎて、悪役、嫌われ役だった北の湖でしたが、どんな汚いヤジを飛ばされても、動ずることなく黙々と土俵を務める態度を見ていて、子どもごころに「かっこいい」と感じたことがありました。勝負に真摯であり、潔くあり、それが男らしかったのです。相撲とはそんな、奥が深いかっこいい世界だと感じました。

あれから約30年、その北の湖は今、ご存知の通り、日本相撲協会の理事長です。ところが、最近のゴタゴタ続きの大相撲界を見ていると、北の湖理事長に、あの「かっこよさ」も「潔さ」も感じることができません。なぜ、トップとしてしっかりとした説明をしないのでしょうか。もっとリーダーシップを発揮してくれないのでしょうか。

注目の秋場所初日の協会あいさつにも、がっかりしました。これだけ世間を騒がせる事態になっていて、ひとことも、その件に触れることのないあいさつ。心がこもっていたのでしょうか。さらに、株を下げる行為が、元NHKの大相撲名物アナウンサーで、相撲評論家の杉山邦博さんの取材証没収問題。TBS系『みのもんたの朝ズバッ!』で、「朝青龍の処分は弁護士を交えて決定したほうが良い」との別のコメンテーターの話に、杉山さんがうなずいていたことを、北の湖理事長は「協会批判だ」と受け取ったというのです。

これが本当だとしたら、なんという度量の狭さでしょうか。北の湖理事長、どうか現役時代の相撲のように『(ふところ)の広さ』を見せてください。かっこいい相撲界のトップとして。

【追記】きょう、両者が話し合い、北の湖理事長から直接、杉山さんに取材証が返還されたそうです。この流れで、朝青竜問題も、八百長問題も片付いていけばいいのですが・・・。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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