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藤村幸司
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電車にて(その2)
2007-12-13 Thu 17:46
若いころは電車に乗っても、よほどガラガラでない限り、座ることはしませんでした。その理由は簡単、席を譲るのが苦手だったからです。お年寄りや妊婦さん、体の不自由な方に席を譲るのは当然のこととはいえ、あれって結構、勇気がいるものですよね。学生時代、席を譲った相手に断られた経験があります。こちらも気を使って、つい「次で降りますから」とデタラメを言ってしまったら、その人も「私も降ります」と・・・。そう言った手前、私も仕方なく次の駅で降りるはめになり、1本遅らせたのでした。今なら笑い話ですが、ガラスのように傷つきやすかった私は(笑)、それが何十年もトラウマのようになっていて、席を譲ることが怖くなり、そのために最初から座らないようにしていたのです。

さすがに最近は空いていれば座ります。でも、この歳になっても、席を譲るのに勇気がいるのは変わりません。あれにはタイミングや状況判断も必要です。例えばお年寄りが立っているのに気づかず、しばらくしてから分かった時、目の前に譲るべき人が二人いる時、微妙な年齢に見える時などなど、どうすべきか考えてしまいます。でも、悩んでいるより、思い切って「どうぞ、座ってください」と立ってしまえば、ていねいにお礼を言われ、また降りるときにも感謝され、照れくさいながらも、気持ちのいいものです。

ところが先日、また学生時代の嫌な思い出がよみがえる出来事が・・・。空いていた車内が次第に混みはじめ、座っていた私の横に60代半ばとおぼしき女性が、デパートの大きな袋を持って立ちました。私の中では、席をかわるべき人の完全なストライクゾーン。すかさず立ち上がり「どうぞ」と声をかけました。すると、その人から、あまりにもそっけなく「結構です」のひとこと。すでに立ちあがってしまった私も、そのまま座りにくく、もう一度「どうぞ、どうぞ」とすすめたのですが、さらに語気を強め「いえ、結構です」との答え。なぜか私が「すみませんでした」と謝り、ほかに譲るべき人を探したものの、見当たらず、おずおず再び腰を下したのでした。

そのあとは、「なぜ断られたのだろう」と頭の中はグルグル。もしかして「私はまだ若いのよ、失礼な」と怒っていたのか?、健康のために座らないことにしているのか??お尻におできができていて、座れなかったのか???、そう若くもない私が譲ったことが不愉快だったのか????などと、想像をめぐらせ、一人反省会をしたのです。最近は、60代でも気持ちは若者。私の中の席を譲る年齢基準を上げた方がいいのでしょう。

体が不自由な方、妊娠さん、子どもを抱いたお母さんには文句なしに譲りますが、年齢の判断となると難しいものです。そうとはいえ、ぜひ電車のルールとして決めてほしいのが、譲られた人は、自分は若いと思っていようが、座るということです。せめて断るなら「すぐ降りますから」などという理由と、「ありがとう」の感謝のことばくらいは言って欲しいものです。大したことではないように見えて、譲る側も勇気を振りしぼっているんですから。

こんな話を友人としていたら、「席なんて譲ってんの?いい人やね~」なんて嫌味を言われましたが、私の場合、相手のためというより、自分のためです。そのわけは、次回にでも。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』


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