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藤村幸司
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押し付けのテレビ業界用語
2008-01-08 Tue 00:10
これまで、さまざまな業界の集まりで『相手に伝わる話し方』について、講演をさせていただきました。その際に、必ず話すのが「業界用語を使わないこと」です。自分たちの中では当たり前でも、部外者には、さっぱり分からないことばって、けっこう多いのです。専門的なことばを、いかに相手の立場に立って分かりやすく表現するかが、サービスの基本だと思います。以前にも、銀行の窓口での出来事について書きました。

私も、放送では業界用語を使わないように、気をつけてきました。よく出てくるスーパーやテロップ(字幕)、フリップやパターン(イラストやグラフが描かれたボード)などは要注意。「先ほど、スーパーの名前に間違いがありました」なんて聞いたら、スーパーマーケットのことかと勘違いする人もいるはずです。「こちらのパターンをご覧ください」と言わずに、「こちらのグラフをご覧ください」と言ったほうが親切ですよね。

今、各局では1月スタートの新ドラマを宣伝する番組を放送しています。その中で、女性アナウンサーが口にしたのが番宣(ばんせん)VTRをご覧ください」。そもそもVTRとは、ビデオ・テープ・レコーダーの略。「VTRをご覧ください」とは、「録画装置を見て欲しいの」と、つっこみたくなります。今では収録された映像自体を「VTR」と総称することが定着しているので、百歩譲って、そこはいいとしても、「番宣」はダメでしょう。番組宣伝を略して「番宣」。耳にすると、何となく分かるかもしれませんが、番組審議会の「番審」、番組販売の「番販」などと同様に、「番宣」も完全なる業界限定用語です。

予定時間を過ぎている「押す」とか、映ってはいけないスタジオの隅やスタッフが映ってしまう「見切れる」、終わりの時間が決まっている「ケツカッチン」などは、一般の若者たちの会話でも耳にするようになりました。それだけ、テレビで堂々と業界用語が使われ、一般的になってきたということでしょう。だからと言ってテレビ側から視聴者にそれを押し付けるのは、どうかなと思うのです。

『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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この記事のコメント
#265 専門用語
僕は、テレビの専門用語とかに関しては、ほぼわかるほうですが、省略とかしちゃうと知らない人にとっては何それ?ってなっちゃいますもんね~。
2008-01-12 Sat 17:54 | URL | Tatsuya #/f5/O/l6[ 内容変更] | top↑
#266 Tatsuyaさん
相手に対して「これくらい分かるだろ」っていうのが、一番危険なんですよね。それは放送に限ったことではないですが・・・。
2008-01-13 Sun 13:43 | URL | 藤村幸司 #kCTSxNgQ[ 内容変更] | top↑
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