FC2ブログ
藤村幸司
http://fujimurakoji.blog91.fc2.com/
World Wide Weblog
点と丸の話(1)
2008-01-10 Thu 16:45
外国映画の字幕翻訳者・太田直子さんの著書『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(光文社新書)は、業界の裏話や翻訳者の本音、さらには“いまどきの日本語”についても書かれていて、おもしろく読めました。「生きたことばを操る」という点では、私も同じ。共感できる部分も多かった1冊です。

「字幕屋は“簡潔明瞭な言葉”を求めてさまよい、わずか一字二字の増減に汲々とする。それは職業病のようになり、ふだんでもむだに長い文章を見かけると、趣旨を損なわずに何文字減らせるか真剣に考えたりしている」というくだりなど、テレビの字幕や、新聞のテレビ欄の原稿を書いていた私にも気持ちが分かります。今でも私は、無駄に文字数の多い字幕スーパーや、変な場所での改行を見ると気になって仕方がありません。

この本で、目からウロコだったのが、「映画の字幕では伝統的に“句読点”を使わない」ということでした。字幕では「。」に当たる部分を1文字分空け、「、」は半字分空けることになっているそうです。気にしたことがありませんでしたが、言われてみれば、そんな気がします。

『日本語使い方考え方辞典』(岩波書店)によると、そもそも日本には、句点(。)、読点(、)を打つ習慣はなく、一般的に使われだしたのが明治20年代以降、広く定着してくるのは昭和に入ってからだそうです。歴史は浅いのです。賞状に「、」も「。」も使わないのは、その名残りなんですね。

ところで、この句読点、アナウンサーにとっては“くせ者”なのです。
続きはあすに・・・。


『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
別窓 | つぶやき | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<点と丸の話(2) | アナウンサー・藤村幸司BLOG | 新年明けましては間違い?>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| アナウンサー・藤村幸司BLOG |
copyright © 2006 アナウンサー・藤村幸司BLOG all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/