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藤村幸司
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色いろいろ
2008-01-23 Wed 18:31
染織工房を取材したときのこと。作家の先生が作品を手に「このあさぎ色を出すのに苦労したのよ」とおっしゃいました。「ん?あさぎ色・・・?」「麻木色?」麻木久仁子ってことはないな。「浅黄色?」浅い黄色だったら、レモンイエローのような色のはずだけど、どこにも黄色っぽい色はないし・・・。グルグル頭の中で思いめぐらせましたが、聞くは一時の恥、 聞かぬは一生の恥。思い切って「あさぎ色って、どれですか」と尋ねたのです。

asagi.jpg先生が指さしたのは、明るい青、水色に近い青緑色。そして詳しく解説してくれました。「あさぎ色とは、“浅葱色”と書き、浅い葱(ネギ)の葉の色」なんだそうです。別にネギの葉っぱであろうと、大根の葉っぱであろうと、そう変わらないような気もしますが、あくまで浅いネギの葉の色なのです。新撰組の羽織りの色がこれです。さらに色見本を見せてもらうと、濃浅葱、中浅葱、水浅黄など、微妙に濃さの違いで名前が分けられ、くすんだ浅葱色の『錆浅葱』、鮮やかな浅葱色で『花浅葱』なんていうのもあります。

私が見れば、ひとことで「青」と言ってしまいそうですが、青も千差万別なんです。浅葱色より、やや薄いのが『新橋色』。明治時代の終わり頃から、東京・新橋の芸者がこの色の着物を愛用したことから名づけられたそうです。藍の単一染めによる青色を『縹色(はなだいろ)』、夏の朝に咲く露草の汁を染料とした『露草色』など、その響きにも情緒がありますし、色の命名に日本的な感性がうかがえます。

最近はついつい「マリンブルー」とか「ターコイズブルー」とか横文字で表現しがちですが、こんな日本独特の伝統色で色合いを表現できれば、私のリポートも、もっとセンスあるものになるんでしょうが・・・。


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この記事のコメント
#282 あさぎ色・・・
♪~あなたの大事なかぁさんのぉ
今夜の浴衣は「あさぎ」いろ~♪

の「あさぎ」ですね(*^_^*)

田村由美のBASARAという作品に「嫡子」ではない「青の王(?)」という設定で「あさぎ」という名前が出てきます。意外と漫画の設定って凝っているんですね。
2008-01-24 Thu 09:36 | URL | AYA #-[ 内容変更] | top↑
#284 へ~
そうですか。
初めて聞きました。勉強になりました。
たしかに漫画には難しい名前が出てきますね。
2008-01-25 Fri 19:05 | URL | 藤村幸司 #kCTSxNgQ[ 内容変更] | top↑
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