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藤村幸司
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地震災害現場で見たもの
2008-06-18 Wed 23:07
青森取材から戻ってきたら、岩手と宮城で大地震。その日に現地に入りました。被災地で見た土砂崩れや道路の陥没はかなりひどい状況。懸命の救出もむなしく、不明者が遺体となって発見された捜索現場では、家族の悲しみに、私もことばを失いました。土石流にのみ込まれた宮城・栗原市の駒の湯温泉では、きょう新たに女性1人の遺体が見つかりました。改めて、今回の犠牲者の方々のご冥福を祈るとともに、未だ行方不明の方々の救出を待ちたいと思います。

岩手宮城内陸地震
報道でも伝えられているように、捜索現地は非常に厳しい条件が揃っています。道が断たれているために、救助隊は当初、リヤカーに、スコップや簡単な機材を積んで、歩いて山に入って行ったのです。釣り人が行方不明になっている渓谷では、「カーン、カーン」という音が響いていました。何かと思ったら、自衛隊員が“つるはし”を使って、人の背丈を越えるような岩を砕いているのです。少しずつ、少しずつ、ていねいに、しかし急ピッチで・・・。

何と気の遠くなるような・・・と思いますが、泥とがれきにあふれ、重機が入らない足場の悪い現場ですから、これが最善の方法なのです。さらに斜面はまだ崩れ続けていて、上流の土砂ダムの決壊も心配される危険な状況での作業。それを早朝から日没まで続けているのですから、よほどの強靭な体力と、そして精神力がなければ務まる仕事ではありません。指揮する上官が私に言ったひとこと、「やつら(捜索隊)は、もう腕も上がらないはずだけど、気持ちでやっているんだと思います」というのも、理解できました。

一部には、「救助活動が遅い」などの声もあるようですが、私の見た限り、現場の消防、警察、自衛隊を中心にした捜索隊は、自らを投げ打つように精一杯の捜索を続けています。その努力が報われますように、一刻も早い不明者の方々の発見を祈ります。

間もなく梅雨に入るのも心配です。私は、17年前、発生から長期にわたって取材した『普賢岳噴火災害』のことを思い出すのです。あの時も、梅雨の雨が被害を拡大させたからです。高齢者が多い避難住民の方々の疲労も気がかりです。「この先どうなるか、わからない」という不安が、疲労を増大させます。国は、まず住民のみなさんの不安を取り除く施策を早く打ち出してほしいと思います。

公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
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