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藤村幸司
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舞台は楽し~パイレート・クィーン
2009-12-09 Wed 22:04
パイレート・クイーン
キャストが発表されてから約1年、ずっと楽しみにしていた作品を観てきました。東京・帝国劇場で上演中の『パイレート・クィーン』です。これ、ただのミュージカルではなく“スペクタクル・ミュージカル・アドベンチャー”。たいそうに銘打った感じもしますが、私にとってのナンバー1ミュージカルである『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』を生み出したコンビ、アラン・ブーブリル(脚本・歌詞)とクロード=ミッシェル・シェーンベルク(脚本・音楽)の最新作とくれば、自ずと期待も高まるというもの。そして何より、劇団四季を退団して今回が3作目となる保坂知寿さんと、同じく四季OBの山口祐一郎さんという、日本のミュージカル界のトップ2というこの上ない顔合わせ。このキャストを聞いた時の私の鼓動の高鳴りは尋常ではなかったのです。

保坂さんが売れない女性作詞家を演じた復帰第1作『デュエット』、自我に目覚めていく主婦を演じた復帰第2作『スーザンを探して』とも、持ち前の伸びやかな声とパワフルな歌唱力をいかんなく発揮して、存在感を見せつけてくれましたが、今回は16世紀後半に実在した、勇敢な“女海賊”グレイス・オマリーの役。キュートな魅力を持ちながら、1本芯の通った強い人物を演じさせたら右に出るものがいない保坂さんにはうってつけの役と言えるでしょう。またまた“保坂節”にしびれてきました。

そのグレイス・オマリーに対するエリザベス一世を演じるのが涼風真世さん。この方も歌がうまい。きれいな高音が広い帝劇に響き渡ります。女王ですから、たびたび着替えるドレスは豪華絢爛なのですが、そんな衣装にも負けない貫禄はさすが。保坂VS涼風の場面は見応え、聴き応え十分です。

山口さんは、保坂さん演じるグレイスの恋人ティアナン役。最近の山口さんは、ますます独特な世界を作りだしているような気がします。これぞ山口ワールド。自慢の高いキーのナンバーも聞かせてくれます。開幕2日目での観劇だったためか、まだしっくりいかないところもあったようですが、ミュージカル界のキングは、そこにいるだけ満足させてしまいます。

ストーリーの詳細は置いておき、見どころをいくつかあげてみます。まず何と言っても、物語の流れに沿って、ポイント、ポイントで披露される“アイリッシュダンス”です。本格的なアイリッシュダンスを観たのは初めてなんですが、これが実に楽しい。自然と体が動き出し、リズムを取りたくなります。躍動感たっぷりに踊っている役者さんたち、「外国人もいるし、見慣れないなぁ」と思ってパンフレットで確認すると、本場のアイリッシュダンサーの方々でした。納得。あの独特なダンスは、そうそうできるものではないでしょうね。それだけでも見る価値、大です。

舞台装置も工夫を感じさせ、ユニークです。『レミゼ』や『サイゴン』のような大がかりなセットではありませんが、盆と呼ばれる回り舞台を巧みに使って、物語に動きをつけたり、場面転換に効果を出しています。1階前方の席でしたが舞台全体を観るには、2階席がいいかも。また臨終の場面の照明やミュージカルナンバーなど、いたるところで『レミゼ』色も感じられました。

保坂さん、山口さん、涼風さんに加え、グレイスの父・ドゥブダラ役は今井清隆さん、エリザベス一世の部下・ビンガム卿役が石川禅さん、グレイスの夫・ドーナル役には宮川浩さんなど、これだけ豪華な俳優陣が同じ舞台に立つことも、この作品の大きな見どころです。

東京公演は今月25日まで、そして来年元日から1月11日までは大阪・梅田芸術劇場でも上演されます。

公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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