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藤村幸司
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憧れの巨匠と対面
2009-12-15 Tue 22:03
前回のブログで「東京・人形町はかつて、人形師が多く住んでいたから、そう呼ばれるようになった」と書きましたが、そんな町にふさわしい人と出会ったのです。場所は、骨付き鶏と讃岐うどんを食べた『鶏大名』の並び、道を挟んで数軒の建物。夜、前を通ったはずなのにまったく気がつきませんでしたし、昼間でも、つい通り過ごしてしまいそうな、ひっそりとしたたたずまいです。
ジュサブロウ位置ジュサブロー館1

掲げられたおしゃれな看板には『ジュサブロー館』の文字。そう、ここは日本を代表する人形師である辻村寿三郎さんの作品展示場、兼アトリエなのです。これも以前のブログで書きましたが、私は子どもの頃、NHKの人形劇『新八犬伝』が大好きでした。毎日、夢中になって見ていた個性的な人形の数々を生み出したのがジュサブロー先生。私にとっては、憧れの人でもあるわけです。
ジュサブロー館外観

倉庫を改装したというビルの中は、古い建材が巧みに用いられ、さながら古民家の雰囲気。小ぢんまりとしていますが、ズラリと並んだ人形たちは、まさにジュサブローワールド全開!の空間でした。間近で見る人形の数々は、テレビや雑誌で見ているだけではわからない繊細さと迫力が伝わってきます。お弟子さんなのか、数人の若いスタッフの方々が、作品についてもていねいに説明をしてくれ、アットホームな展示場です。

当のジュサブローさんは、大先生ですし、頻繁に顔を出されることもないだろうと期待もしていなかったのですが、スタッフの方によれば「先生はきのうまで九州の展覧会に行っていましたが、きょうはいますよ。たぶん、すぐ戻ってきます」とのこと。すると間もなく扉が開いて入ってきたのが、憧れのジュサブロー先生だったのです。私も仕事柄、有名人や著名人にも数多くお会いしていますが、この時ばかりはすっかり素人、妙に緊張しました。そしてドキドキしながら握手をお願いすると快く応じてくださり、大感激でした。

実はそれだけではなく、創作についても、直接お話を聞くことができたのです。現在、先生は『平家物語』に取り組んでいるとのこと。「この人形は出来たばかりで、まだ誰も見たことがないんですよ」と見せていただいたのが、平清盛や平家一族の人形。先生は、そこに込めた歴史背景や心理描写、伝説などを切々と教えてくれました。そんな話を聞いてから、もう一度人形を見ると、単に勇ましそうに感じた顔の中に、悲しさが垣間見えたり、優しさを感じ取れたりするのです。ジュサブロー先生の人形は、じっと見つめていると何かを語りかけてくるような不思議な力を持っています。

それにしても、先生を独り占めにし、直々に説明を聞きながら作品を楽しめるなんて、なんという贅沢な時間だったことか。そして最後には2ショット写真まで。実に気さくな先生でした。私と同世代、『新八犬伝』や『真田十勇士』で育った人たちは、ぜひ出かけてみてください。運が良ければ、ジュサブロー先生から、おもしろい話が聞けるかもしれません。
ジュサブローさん

DATA
『ジュサブロー館』
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-6-9
入館料 1000円
電話 03-3661-0035
休館日・毎週水曜日(祝日の場合は開館)



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