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藤村幸司
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絆創膏を何て言いますか?
2010-09-13 Mon 01:26
映画『悪人』の九州弁を聞いて、ちょっぴり長崎が恋しくなっています。お国ことばっていいものです。私はアナウンサーですから放送では共通語でしゃべるのが基本ですが、ボケたりつっこんだりするときは関西弁のほうがしっくりきますし、地元の人へのインタビューでは方言のほうが圧倒的に意志の疎通がしやすくなるのも事実です。「何をしているんですか?」と尋ねるより、長崎では「何ばしよっと?」、大阪では「何してはるん?」というふうに。東北地方で取材したときには、お年寄りの話していることがさっぱりわからず困ったこともありましたが・・・。

あえて使い分けている場合はいいとして“共通語”だと思って使っていたことばが、実は“方言”だったということも少なくありません。前にも書きましたが、料理の味が薄いことを「水くさい」、パーマをかけることを「あてる」、酒の肴はつまみではなく「アテ」など。ものもらいを「めばちこ」、自転車の補助輪を「コマ」、片づけることを「なおす」というのも、全国では通用しない方言なんですよね。 

モノの呼び名も地域によって変わります。関西生まれの私は子どものころ、けがしたらキズに貼るのはどこのメーカーのものでも『バンドエイド』と総称していました。ちなみに『バンドエイド』はジョンソン・エンド・ジョンソン社の商標で、放送では「消毒ガーゼ付き絆創膏」とか「救急絆創膏」と、まどろっこしく言い換えるようになっています。【※まどろっこしいは、もとは甲州(山梨)弁だとか】ところが、同じもを長崎では『カットバン』と呼んでいました。これは祐徳薬品工業の商品名ですが、本社がお隣の佐賀県鹿島市にあるので西九州地区ではそう呼ぶのが主流になったのかもしれません。

そんなことを考えながら調べていたら、すでに1995年に東京女子大の篠崎晃一教授(社会言語学)が全国的な調査をされていました。それによると、同じ九州でも熊本を中心にした地域では『リバテープ』(リバテープ製薬・本社は熊本市)が絆創膏の代名詞になっていて、北海道ではかつてシェア1位だった『サビオ』と呼ぶのが主流で(ただし製品自体は2002年に製造中止)、薬売りで有名な富山では『キズバン』が幅をきかせ、関東、関西では『バンドエイド』派が優勢のようです。篠崎教授によると、通学区域の呼び名にも地域差があって、東日本では「学区」、北陸は「校下(こうか)」、西日本は「校区」と言うんだとか。

会話の中で、ふと発したことばで出身地がわかると、盛り上がるものです。それが同郷ならなおさらでで、方言が絆を強めてくれます。方言ってよかね~!たまには、話してみらんね。


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この記事のコメント
#1225

高知では[絆創膏]→[カットバン]ですよ

龍馬ブームの高知にも是非お越し下さいね
2010-09-14 Tue 20:58 | URL | まゆ #-[ 内容変更] | top↑
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