FC2ブログ
藤村幸司
http://fujimurakoji.blog91.fc2.com/
World Wide Weblog
感じられない時間の進み
2011-04-13 Wed 16:14
大阪葉桜
久々の大阪、前に見たときはつぼみだった近所のサクラが、すでに葉ザクラになっていました。この1か月で、季節が確実に進んでいたことを今さらながら感じましたが、被災地にいると、この「時間の進み」をなかなか感じることができませんでした。
被災地上空
きのう上空から見た被災地。震災直後に比べると道路だけは通れるようになりましたが、周辺は前のまま、がれきに埋もれています。逆に道路などから除去したがれきが集まって、その高さだけが増しています。見渡す景色は1か月前と、ほとんど変わっていません。被災範囲が広いこと、いまだに行方不明の方々が大勢いること、人手も重機も燃料も足りないことなど、様々な理由はありますが、この「時間の進まない」光景を眺めながらもどかしく、唇をかみました。
がれきの山
1か月間、被災地を回ってみて一番感じたことは、東北のみなさんの「強さ」と「やさしさ」でした。「強さ」は心の強さはもちろん、我慢強さ、団結力の強さ、郷土愛の強さ。そして少ない物資を譲り合う姿、元気な者が弱い者を助け、若者がお年寄りをいたわる様子、さらに我々報道陣にまで感謝し、体調まで気にかけてくれる心づかい。その深い優しさをつくづく感じました。

でもそんな「強さ」や「優しさ」も、あと少しの力が加われば折れそうなところまできています。大切な人、住み慣れた家を失った方々が、展望の見えない不安な日々を送っています。だから、たまたま被災しなかっただけの我々が、支え、後押しする責任があるのです。現地の受け入れ体制が整っていないとの理由で、ボランティアが被災地入りを控えていました。ようやく各地でボランティアセンターも動き始め、人も増えてきましたが、現地にいて感じたのは、まだまだ全然足りないということ。たしかに義援金は大事です。でも今は人手がいるのです。被災者の高齢者や女性が、スコップを手に家の中のヘドロをかき出しています。取っても取っても減らないがれきを運び出しています。受け入れ体制うんぬんと言っている場合ではないんです。さきに都市部でシステム的に動けるチームを作ってから、被災地に乗り込むことができないんでしょうか。

多くの被災者の方々から同じことばを聞きました。「先が見えない不安と恐怖。国のリーダーから、大丈夫、安心してとひとこと聞けたら、どんなに落ち着くことか。残念で悔しい」と。強くて優しい東北のみなさんが、勇気を持って歩みだせるよう、今一度、日本中で考えましょう。希望の見える新しい東北の青写真を示せるように手を携えましょう。東北にもサクラ前線が近づいています。春到来とともに、止まったように見える時間のスピードをあげるためにも。

日本赤十字社・東日本大震災義援金HP

公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』
別窓 | つぶやき | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<津波災害~歴史は繰り返すなら | アナウンサー・藤村幸司BLOG | 散乱した学用品>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| アナウンサー・藤村幸司BLOG |
copyright © 2006 アナウンサー・藤村幸司BLOG all rights reserved. powered by FC2ブログ. template by [ALT DESIGN].
/