藤村幸司
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新演出版『ウエストサイド物語』
2016-06-29 Wed 23:59
京都ウエストサイド物語
劇団四季のミュージカル『ウエストサイド物語』京都公演が開幕しました。『ウエストサイド~』といえば、1957年ブロードウェイで初演され、61年には映画が大ヒット、その後日本版を劇団四季が初演してからでも40年あまりがたつミュージカルの王道的作品です。手直しの隙のないほど完成されたこの作品は、演出にほとんど手が加えられず今日まで来ましたが、いま上演されているのは、今年の東京公演から取り入れた〝新演出版〟。これまで幾度も観劇している作品ですが、新演出はいかに・・・

セットや見せ方が変わっているのはもちろん、全体的な印象として違って感じたのがテンポが良くなったことと、感情のぶつかり合いがストレートで生々しくなったこと。そのため舞台上の緊張感、緊迫感が以前よりも増しました。いがみ合い、憎みあう二つの若者のグループ。その対立をストレートに見せつけられるからこそ、誰も得をしない無益な争いの愚かさや悲しさが際立っていることがわかります。

また、これまでは若い男の子たちの対立軸に叶わない恋物語をからめたストーリーと解釈していましたが、新演出では周りの女の子たちの役割りも感じさせてくれます。心の奥底や感情の動きまで丁寧に描こうとしていて、中でも大きな存在感を見せていたのがアニタ役の岡村美南さんでした。存在感に加え、華があって舞台を引き締めています。私にとっての岡村さんは『ウィキッド』のエルファバであり『夢から醒めた夢』のピコでしたが、最近の『クレイジー・フォー・ユー』のポリーといい、今回のアニタといい、さらに演技の幅を広げて四季の看板女優の仲間入りです。

ミュージカルの魅力は〝歌〟と〝踊り〟と〝芝居〟が融合していること。だから「歌はうまいけどダンスがね・・」とか「踊りはいいのに演技が残念」という役者ではダメなんです。アニタの岡村さんは男性陣に混ざっても見劣りしない切れのいいダンスに感情豊かな歌唱、そして芝居の表現力と三拍子二重丸でした。

この作品は古いけれど、今に通じる話ばかり。EU離脱でイギリスの移民問題がクローズアップされましたが、そんなことも連想させますし、若者の行き場のないモヤモヤとか、民族間の抗争とか現代が抱える問題そのものです。まったく古さどころか、新演出で洗練され、シャープでエッジの効いた〝新演出版〟ウエストサイド物語。オススメです。ネタバレするので書けませんが、けっこうショッキングな演出も加わって、観劇後の余韻も楽しめます。京都公演は来月24日までですが、その後は年明けまで、北海道から沖縄まで回ります。

ちなみに先日、スティーブン・スピルバーグが『ウエストサイド物語』のリメイクを企画していて、自らメガホンを取って再映画化する可能性があると報道されました。実現したら、こちらも楽しみですね。


公式HP『アナウンサー藤村幸司ドットコム』

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