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藤村幸司
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人間の魅力の勝負
2007-04-25 Wed 23:41
きょうの昼、NHKテレビ『スタジオパークからこんにちは』を見ていたら、山川静夫さんがゲストでした。私の子どものころは、科学番組『ウルトラアイ』や『紅白歌合戦』の名司会者として活躍されたNHKの看板アナウンサーでしたが、最近でも私の大好きな『劇場中継』の案内役として、お元気な顔をよく拝見している方です。

ところが、存じ上げなかったのですが、2000年に脳こうそくで倒れ、一時はアナウンサーとしては致命的な『失語症』になってしまったそうです。さらに追い討ちをかけるように、心不全と腸閉そくで入院。わずか半年で3つの大病を患ったんだとか。きょうの様子からは全く想像できないのですが、見事に回復されて何よりです。

かれこれ15年も前のことでしょうか。山川さんの講演を聞きに行ったことがあります。今も昔も変わらない優しく包み込むような語り口。その人気番組のウラ話や取材でのエピソードに、いっぺんに引き込まれてしまったことを思い出します。

きょうの番組の中で、NHKの後輩にあたる司会の有働アナの「相手に伝わる話し方とは?」という質問に対して、山川さんはこんなふうに答えられました。

「いいアナウンサーを作るには、いい人間を作るしかない。いい人間だからいい放送ができる」

僭越ながら、私もこのブログで「アナウンサーは技術より“素”の自分を磨け」と書きましたが、大先輩が語ると重みが違います。

私の手元にある山川さんの著書『私のNHK物語・アナウンサー38年』のあとがきに、こんな一文があります。

「アナウンス室という集団はあっても、アナウンサーは“個”として働くことが多い。そのことを一人一人が肝に銘ずるべきだ。個を高め、個を生かす、そのためになすべきことは何かを、現実を直視し“自分流”で考えてほしい。技術論や理想論ばかりふりかざしていては、とても長生きできない。一人の人間として高きを目指し自己研鑽をはかるべきで、要は、人間の魅力の勝負ということになりはしないか

人間の魅力の勝負・・・うーん、やはり重いことばです。
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