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藤村幸司
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週末っていつ?
2009-12-04 Fri 11:37
今年も、あっという間に12月。それほど寒くなく、まだまだ“師走”って感じがしませんが、書店では来年の手帳やカレンダーのコーナーが賑わっていました。カレンダーなんて、以前は企業やお店からもらったものを使うのが当たり前でしたが、不況のせいか最近めっきり、もらうことが少なくなりました。どうせ買うなら、気に入ったデザインのものを選ぼうと物色していたのですが、ここで要注意。去年はある失敗をしたからです。
カレンダー_

カレンダーでの1週間の始まりは「日曜日」、「SUN」は一番左にあります。でも最近は、「月曜日」が左端に書いてあるカレンダーも、けっこうあるんです。週末の土日にまとめて予定を入れるなら、たしかに月曜スタートのほうが使いやすいですし、手帳は月曜から始まるもののほうが多いです。伝統的には日曜スタート、実用的には月曜スタートといったところでしょうか。

ただ去年は、そんなことあまり意識せず、デザインだけで選んだために、日曜からのカレンダーと月曜からのカレンダーを両方買ってしまいました。だから、月曜と日曜のスケジュールを勘違いすることがしばしばあったのです。カレンダーなんて、いちいち「SUN」とか「MON」とか見ずに、感覚的に、「左端が日曜」とか「真ん中が水曜」という風に見ているものです。みなさんも買うときは、どちらかに統一したほうがいいですよ。

実は、放送で話すときにも「週末」や「週のはじめ」という場合に、勘違いされないように注意しています。原則として放送では、「1週間の区切りは日曜から土曜まで」と決まっています。ただ「勤務や労働の単位として月曜を週の始まりとする慣用も強い」という但し書きがあり、わかりにくい場合は「あさっての日曜日」とか「来週20日の日曜日」と誤解が生じないよう、ことばを補うことにしています。

特に「週末」と言えば、①土曜日、②土曜日と日曜日、③金曜の夜から月曜の朝までなど、人によって受け取り方も違っています。金曜日の夜の番組で「よい週末を」と言えば、土日の意味で使っていますが、視聴者によっては感じ方が違うかもしれません。社交辞令的なあいさつならまだしも、特に日付けが重要な場合は、気をつけなければいけません。これは放送に限らず、仕事や遊びの約束でも起きること。カレンダー選びともども、ご注意ください。

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『野に下る』の意味
2009-09-18 Fri 19:36
新閣僚が決まり、政権交代を進める民主党。一方、大敗した自民党は、 国会控室の争奪戦や首班指名で誰の名前を書くかなど、どうでもいい?ゴタゴタもありましたが、きょう、ようやく総裁選が告示され、再生に向け動きつつあります。ところで今回、一連の選挙報道の中で、何度も耳にした表現が「野に下る」でした。漢語で書けば「下野」。長年、政権与党だった自民党が野党に転落したことを表したことばです。もちろん読み方は「やにくだる」で、「のにくだる」は間違い。

ところが、読み方だけではなく、使い方も本来の意味とは違うようです。故事ことわざ辞典によると、野に下るとは「公職にある者や役人が、その職を辞して民間の人となること」と解説され、注釈には「野は民間の意。多く高い地位にある人が不平不満を抱いて辞職する場合に用いる」とあります。つまり、自らの意思で行った個人についての表現で、与党が野党になることとして使うのは本来の意味としては間違いなんだとか。

とはいえ、マスコミ各社も、政治家自身も「下野=野党転落」として使っていて、私もてっきりそうだと思っていました。まぁ、本来の意味で使う人は少ないでしょうが。それにしても官僚の「天下り」にしても、民間人になることを「野に下る」といったり、お上があって、民間があるみたいな官民の上下関係のことばって、今の時代では古い気がしますね。ちなみに与党の与は「政権に与(くみ)する」という意味。「与する」とは「賛成して仲間になる」ことです。野党・自民党が与党復活を目指す第一歩、注目の総裁選は28日です。

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視聴率のために?
2009-08-13 Thu 20:24
テレビの業界で生きていると、気にしないではいられないのが“視聴率”。(視聴率の)数字のためなら、なりふりかまわず・・・なんていうタイプの制作者もいて、それもある意味プロフェッショナルですが、私は「数字より中身にこだわりたい」と思いながら仕事をしてきたつもりです。でも、やはり数字は高いほうがいいに決まっています。私たちにとって視聴率とは、毎日出る“番組の通知表”みたいなものですから。そんな視聴率を上げる工夫は、制作者なら誰でもしています。ただし、それが間違った方向に行き過ぎると、“やらせ”という不正が生まれ、たびたび問題になりました。でも今回ばかりは、比べ物にならない、ただならぬ疑惑です。

それは南米・ブラジルでのこと。テレビの人気番組の司会者が、視聴率を上げるために自ら殺人を仕組んでいたというのです。報道によると、その番組は生々しい殺人現場の映像を放送することで人気となっているのですが、実はそれらの映像は、事前に司会者自身が犯罪グループに殺人を指示して、撮影させていたというのです。視聴率を稼ぐためにです。本人は否定しているそうですが、捜査当局は自宅から麻薬や武器を押収し、殺人罪の立件を視野に捜査をしているそうです。

映画の話のようで、にわかに信じがたいのですが、ぞっとするニュースです。それにしても、テレビの世界ではなぜこれほど視聴率を気にするのか?と疑問に思われるかもしれません。単純に、制作者は自分の作った番組が多くの人に見てもらえればうれしいですし、コマーシャルの点からも「当社の視聴率はいいので、スポンサーになってください」と営業しやすいということがあります。でも、もう少し複雑な理由もあるのです。

それが『GRP』(グロス・レーティング・ポイント)=延べ視聴率。簡単にいえば、1本ごとの視聴率の合計で、番組と番組との間に流れる『スポットCM』についての数字です。たとえばスポンサー企業とテレビ局が「1000GRPで1000万円」というCM契約をしたとします。そのためにテレビ局は、平均視聴率10%の番組であれば、CMを100回流さなければなりません(10%×100回=1000GRP)。これが平均視聴率20%の番組なら50回放送するだけで、1000GRPが達成できるのです。逆に平均視聴率5%の番組であれば200本のCMを流さねばいけません。つまり視聴率が良ければ、同じ契約でもCM枠に余裕ができ、別のCMを入れることができるのです。CM枠(時間)には限りがあります。よってスポンサーからの収入で成り立っている民放局は、利益を上げるために、視聴率アップは欠かせないのです。

とはいえ、ブラジルの例は本当だとしたらむちゃくちゃで論外ですが、日本のテレビ業界もこの冬の時代だからこそ、視聴率だけにとらわれない、『視聴質』アップも責任だと肝に銘じたいのです。



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